
2025.07.13
新幹線に乗りながら食べたい!東京駅の人気駅弁6選
旅のはじまりを彩るのは、車窓の景色だけじゃありません。移動時間すら楽しみに変えてくれるのが、新幹線で味わう「駅弁」です。
東京駅には、全国各地の名物をぎゅっと詰め込んだお弁当や、見た目も味もこだわりが光る名店の逸品まで、目移りしてしまうほど豊富な駅弁が揃っています。
今回は、そんな東京駅で見つけた「新幹線で食べたくなる人気駅弁」を厳選してご紹介。旅のワクワクをひと口目から感じさせてくれる、見た目にも美しい一品たちをピックアップしました。
新幹線入口目の前「駅弁屋 祭」で買える人気駅弁
東京駅構内のど真ん中、1階中央通路エリアにある「駅弁屋 祭」は、新幹線の乗り換え口にも近く、乗車前にも立ち寄りやすい場所にあります。

駅弁屋 祭には、日本各地の名物駅弁が約200種類並び、ロングセラーの人気駅弁が揃っています。


こちらは、明治33年創業の老舗、日本ばし「大増」のお弁当。江戸の味を受け継ぐ、丁寧な味わいのお弁当が揃う名店です。なかでも「東京弁当」は、東京駅で販売される駅弁のなかでも象徴的な存在。
素材選びから盛りつけに至るまで、どこか“東京らしさ”を感じます。

そんな大増の夏限定メニューをいただきました。

上品な二段重ねのお弁当箱を開けると、小ぶりながらも香ばしく焼き上げられたうなぎが、ふっくらご飯の上にキレイに並んでいます。見た目の華やかさと、ひと口ごとの満足感。「少しずつ、いろいろ」を楽しめるのも、折詰ならではの魅力です。

こちらは、湘南・鎌倉の名物を新幹線の中で楽しめる、大船軒の「押し寿司食べくらべ」。こちらのお弁当は、鯵の押し寿司と鯛の押し寿司、2種類の味を一度に楽しめる贅沢な一折です。

しっとりと酢が染みたシャリに、丁寧に締められた魚が重なり、ひと口ごとに口の中でほどけていくような上品な味わい。派手さはないけれど、素材の持ち味を生かした“職人の仕事”が感じられます。冷たくなっても美味しく、手が汚れにくい押し寿司は、新幹線のおともにもぴったり。

駅弁屋 祭で良いなと思ったのは、駅弁コーナーでは珍しいセルフレジがあった点。新幹線に乗る前は、何かと慌てがちなので、サクッとお会計ができるのはありがたい。
とっておきの一折。「グランスタ東京」の駅弁セレクション
東京駅構内に広がる「グランスタ東京」は、旅の玄関口でありながらも、美食の宝庫。
老舗の味から話題のブランド、季節限定のお弁当まで、バリエーション豊かにそろった駅弁コーナーは、まるで小さな“駅ナカデパ地下”のよう。そんなグランスタ東京で見つけたおすすめ駅弁もいくつかご紹介しますね。


グランスタ東京の人気店「カイセンノドン」の海鮮丼弁当。
透明の蓋を開けた瞬間、目に飛び込んでくるのは、まぐろ、サーモン、いくら、海老など、彩り豊かな海鮮たちがぎゅっと詰まった美しい一折。シャリはほんのり甘めで、冷たくなっても美味しく、酢飯と具材のバランスも絶妙。
特に、いくらやまぐろの中トロは旨みがしっかり感じられて、一口ごとに満足感が広がります。「旅のはじまりに、ちょっと贅沢したい」そんな時に選びたい、見た目も味も華やかな駅弁です。


こちらは、甲殻類専門のお弁当店「うぶか」。実はここ、日本で唯一の“甲殻類に特化した”お弁当ブランドなのだそう。今回いただいたのは、甲殻出汁の炊き込みご飯弁当。
蓋を開けた瞬間にふわっと広がる、海老や蟹の香ばしい香り。その香りだけでも、旅気分がぐっと高まります。ご飯には、丁寧にとられた甲殻出汁がたっぷり染み込んでいて、一口ごとに旨味の層が感じられる深い味わいでした。


移動中も妥協せず、美味しいものをしっかり味わいたい。そんな日のお供に選びたいのが、「和牛一丁田」の黒毛和牛 いいとこどり御膳です。

名前の通り、やわらかく煮込まれた牛肉、香ばしく焼き上げた焼肉、そして霜降りの肉寿司まで——
黒毛和牛の美味しさを一度に味わい尽くせる贅沢な詰め合わせ。特に、とろけるような肉寿司は、冷めても脂の甘みがふわっと広がり、一口で幸福感が訪れるような美味しさでした。


見た目の可愛らしさにひかれて手に取った「絹いなり寿司こづつみ」は、その名の通り、絹のようにやわらかく繊細な薄揚げでごはんをやさしく包んだ、「えさき」のおべんとうの人気商品。
中に詰められているのは、こんにゃく米入りのごはん。しっかりと満足感がありながらも軽やかで、身体にやさしい印象です。甘さ控えめの味つけが上品で、何個でも食べられそうな美味しさ。
付け合わせの甘酢生姜も驚くほどのクオリティで、単なる脇役にとどまらず、いなり寿司の美味しさをさらに引き立てる名脇役。
「丁寧に食べること」を思い出させてくれるような、そんな駅弁でした。
旅のはじまりを、美味しさで満たす。東京駅で出会う“とっておきの駅弁”たち

新幹線に乗り込む前に立ち寄る駅弁売り場は、まるで旅のプロローグのよう。
東京駅には、素材にこだわったもの、見た目にも華やかなもの、地域の味をぎゅっと詰め込んだものまで、心ときめくお弁当がずらりと並んでいます。
どれを選ぶか迷う時間すらも、旅の楽しみのひとつ。今回は「ちょっといいものを、移動中に楽しみたい」という気分にぴったりの駅弁を集めてみました。
移動の合間に、美味しいものをゆっくり味わう時間。それだけで、旅の楽しさがもう一段階ふくらんでいくような気がします。
次の旅は、どんな駅弁と一緒に出かけましょうか?

フリーランス。旅行、アウトドア、マリンスポーツが大好きな二児の母です。今1番楽しいことは、子供の成長に合わせて、日本国内・海外を旅すること。宿泊レポや美容体験、フードの記事が得意です。ヘルシーでアクティブな記事をお届けしていきます!
◆Instagram:@ayano_nico1209
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