『オフライン ラブ』で話題の【ニース】にいま行くべき理由
LIFESTYLE

2025.06.21

『オフライン ラブ』で話題の【ニース】にいま行くべき理由

フランス南東に位置し、コート・ダジュール地方にある都市の1つとして知られるニース。地中海に面したこの都市は、Netflixのオリジナル番組である「オフライン ラブ」の舞台となったことで、日本でも注目されはじめました。

かくいう筆者も、「オフライン ラブ」を観てニースの街に魅入られた1人。美しい海に、歴史を感じられるレトロな建物、食欲をそそる地中海料理の数々…。ニースの魅力を知れば知るほど惹かれていき、視聴後すぐに航空券を予約し、現地行きを決意しました。

実際にこの目で見てきたニースの魅力を、余すことなくご紹介いたします。

フランスのリゾート地・ニース

ニースはフランスの南東に位置する都市。世界的に有名なリゾート地として知られています。空港から約7km続く海岸は絶景。日光浴や散歩をする人たちで、1日中賑わっています。

ニースのシンボル的存在となっているのが、「青い椅子」。写真にもあるように、大きなオブジェまで設置されています。

というのも、ニースの海岸沿いにはいたるところに青い椅子が。朝からこの椅子にはたくさんの人が座っており、ただぼーっと海を眺めたり、本を読んだりと、思い思いの時間を過ごしています。

筆者も滞在中、この椅子には何度お世話になったことか…。ただニースの海を見てぼーっとしているだけで、日々のストレスから解放され、心が満たされていくのを実感できました。

Netflix「オフライン ラブ」の聖地

2025年2月にNetflixにて放送された「オフライン ラブ」は、デジタルデバイスを手放した男女10人が、ニースを舞台に運命の力だけを頼りに恋をするという恋愛リアリティ番組。恋愛模様ももちろん素敵だったのですが、映し出されたニースの景色が素敵だと話題になりました。

写真は、番組内で拠点として使用された「Maison Margaux(メゾン・マルゴー)」。撮影当時とはテラスの様子などが変わっていましたが、「オフライン ラブ」を観た人であれば、ビビッとくるものがあるのではないでしょうか。

こうした聖地巡礼を挟みつつ、3泊4日たっぷり楽しんだニース旅行。あまりにも最高だった4日間で感じた、ニースの魅力をご紹介いたします。

ニースに行くべき理由①温厚な気候と素晴らしい景色

ニースに行くべき理由①温厚な気候と素晴らしい景色

「ニースの何がよかったの?」と聞かれてまず出てくるのが、気候と景色のすばらしさ。ニースはコート・ダジュール地方に位置しており、年間を通して温暖で過ごしやすいとされています。ベストシーズンは5〜10月頃。筆者が訪れた6月はすでに海水浴を楽しんでいる人も多く、カラッとした空気で心地よく過ごせました。

そんな温暖な気候もあいまって、景色は最高。どこまでも続いて見える広大な空と、太陽を反射してキラキラと輝く海、そしてコート・ダジュールらしいレトロな街並み。どこに目をやっても美しく、まるで夢の中にいるような感覚でした。

ニースで景色を楽しむなら外せないのが、「城跡公園」というスポット。小高い丘の上にある公園で、ニースの街を一望することができます。

海も街も思う存分眺めることができ、撮影スポットもたくさん。観光客がたくさん訪れていましたが、過度に混み合うことがなく、ゆったりと過ごせました。

階段で登ることもできますが、入り口を少し奥に行くと頂上付近まで登れるエレベーターも。観光で足が疲れているようであれば、エレベーターの利用をおすすめします!

ニースの心地よさは、夜も健在。夜はグッと冷え込む日もあるので、羽織るものを1枚持っておくと安心です。

筆者は朝も昼も夜も、1日の大半をこの青いベンチで過ごすのがお気に入りでした。見渡す限り広がる海を眺めながら、心地よく流れる波の音を聞いていると、心が浄化されていくよう。どんなに疲れても、ここにくれば自分を取り戻せる。そんな場所に出会えた気がしています。

ニースに行くべき理由②アクティブ派にもおすすめ

海のことばかり書いてきたので、「ニースは観光することがないの?」と思われてしまうかも知れませんが、もちろんそんなことはありません。観光スポットはたくさんあり、アクティブに旅行したい方にもおすすめしたい都市です。

たとえば、旧市街にあるサレヤ広場では、月曜日はアンティーク・ブロカント市、火曜日〜日曜日は花市と青果市場が開かれています。写真は火曜日に訪れた市場の様子。お花やフルーツをはじめとし、お土産品や焼き菓子屋さんも多く出店されていました。

ニースの街の中心地には、大きな噴水が目印の「マセナ広場」も。写真撮影はもちろんのこと、周りにはショッピング施設が立ち並んでいるため、お土産探しにもおすすめのスポットです。

ちなみにこのマセナ広場、「オフライン ラブ」でも頻繁に出てくる、ファンにはたまらないスポット。聖地巡礼する際はぜひお忘れなく。

買い物スポットといえば、「旧市街」も欠かせません。レトロな建物に囲まれたこの街には、飲食店やお土産ショップ、古着屋などが立ち並びます。ただ歩くだけでも楽しめるため、お散歩目的にもおすすめです。

気をつけたいのが、スリ被害。旧市街は人が多く、スリの被害が報告されることもあります。特に夜間は治安が悪くなる可能性もあるため、貴重品の管理は徹底しておきましょう。

ニースに行くべき理由③コート・ダジュールを満喫できる

ニースの交通の中心となるニース・ヴィル駅

もちろんニースにゆっくり滞在するのも最高のですが、ニース・ヴィル駅から電車を利用すれば、コート・ダジュール地方のさまざまな都市に足を伸ばすことができます。

代表的な観光地でいうと、モナコ、カンヌ、エズ、マントン、グラースなど。どこも日帰りで行けるため、アクティブにいろいろな都市を巡るのもおすすめです。

筆者はニース・ヴィル駅から電車で7分ほどで行ける、ヴィルフランシュ・シュル・メールへ行ってみることに。

ヴィルフランシュ・シュル・メールの街並み

どこを切り取ってもかわいらしい街並みに大満足! まるで物語の世界に迷い込んだかのような、ポップでかわいらしい建物を見ることができました。

ヴィルフランシュ・シュル・メールで有名なのが、写真右の「サン・ピエール礼拝堂」。この日は休館日で中に入ることができなかったのですが、火曜日以外は開館しているとのこと。3ユーロで入館できます。

ヴィルフランシュ・シュル・メールは港町であり、ニースとはまた違った海を眺めることができます。海岸沿いにはカフェやレストランが立ち並び、テラスで海を眺めながら過ごす時間が最高でした!

公共交通機関を使えば複数都市を回ることも十分可能なので、気になる都市があればぜひ足を運んでみてください。ちなみに、ニースを走る電車は運行がキャンセルになったり、遅れたりすることがしばしば。筆者はなんとヴィルフランシュ・シュル・メールの行きも帰りも電車がキャンセルとなり、かなり待つことに…。突然運行中止になることもあるため、余裕を持った移動がおすすめです。

ニースに行くべき理由④多様な料理が楽しめる

旅行先では食を楽しみたい方も多いはず。ニースで堪能したいのが、地中海料理です。ニース風サラダやブイヤベースなど、新鮮な野菜や魚介類をふんだんに使った料理が楽しめます。

印象に残っているのがムール・フリット。ムール貝の白ワイン蒸しとフライドポテトがセットで提供されるという料理です。最初は「なぜムール貝とポテト…?」と疑問に思っていたのですが、食べてみると相性抜群! ムール貝は大きな鍋でたっぷり提供されるので、シェアもおすすめです。

フランスではブランチの定番である、クロックムッシュやクロックマダムもおすすめ。ニースは朝早くからオープンしているカフェも多く、優雅にモーニングを楽しむことができます。

写真は「EDMOND café」で食べたクロックマダム。アボカドがたっぷり乗っていて、ボリュームたっぷりでした。店員さんもフレンドリーで、旅行中に訪れてよかったお店の1つです。

ニースにはイタリアンレストランも多く、美味しいパスタやピザを楽しむこともできます。筆者が感動したのが、旧市街にある「Carmela」というレストランのパスタ。鯛やピスタチオをふんだんに使ったタリオリーニで、さっぱりとしていて最高でした…!

絶対にまた行きたい!癒やしの旅行地

自然をたっぷり堪能でき、街歩きも楽しめるニースは、旅行地としてとてもおすすめ。海辺で過ごすもよし、旧市街で買い物をするもよし、足を伸ばして他の都市を巡るもよし…。どの楽しみ方でも、ニースという街を思い切り堪能できるはずです。

2025年6月現在、日本からニースへの直行便はなく、他の都市を経由する必要があることだけ要注意。わたしはどうせならと、行きはローマ、帰りはパリからのフライトを取り、ローマ→ニース→パリと3都市を巡りながらヨーロッパ旅行を楽しみました。

飛行機移動は大変ですが、それでもまた行きたいと思える素敵なリゾート地。「オフライン ラブ」を観た人も観ていない人も、ぜひ訪れてみてください。

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