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2025.07.14
【今夜作れる世界の簡単レシピ】クラッシュアイスでいつまでもひんやり ベトナムプリン
世界各国の家庭料理から伝統料理まで学ぶことができる料理教室『ニキズキッチン』から、先生をお招きして、その国ならではの簡単レシピを教えてもらいます。副菜からメインまで簡単なプロセスで作ることができるのでぜひお試しを!
第10回目は、ベトナム料理教室を担当する先生による「ベトナムプリン」です。

「プリン」自体は日本のものとあまり差がないように見えますが、こっくりと甘く、その甘さをブラックコーヒーが引き立てます。また、最大の違いが盛り付けの際にクラッシュアイスを加えること。
このクラッシュアイスがどのような意味があるのか……ベトナムと言えば、何を想像するでしょうか。そう、とっても暑い! プリンがぬるくなってしまわないように、クラッシュアイスを入れるのです。
これから蒸し暑くなっていく時期にぴったりのプリンとなっています。
<材料とつくり方>

材料(2人分)
・プリンカップ 2個(120ml)
・卵 2個
・コンデンスミルク 64g
・牛乳 200ml
★カラメルソース
・砂糖 40g
・水 20ml
・濃くブラックコーヒー 20ml
・クラッシュアイス 大さじ2~3
【1】最初にカラメルを用意。小鍋に砂糖と水を入れて弱火にかけ、茶色に色づいたら火からおろし、コーヒーを加える。再び火にかけて固まったカラメルを溶かし、カップに等分に入れる。コーヒーは十分熱し、少しずつ注ぐようにすると沸点差による飛び跳ねを防げる。可能であればミトン着用を。

【2】卵をボウルに割り入れ、溶きほぐす。
【3】別のボウルにコンデンスミルクと温めた牛乳を入れて混ぜ合わせる。
【4】【2】に【3】を少しずつ加えてまぜる。茶こしなどを使い、なめらかなプリン液にするために2回濾す。

【5】プリンカップにプリン液を等分に注ぎいれたあと、アルミホイルを軽くかぶせ蒸気のあがる蒸し器に並べる。ふたをして、お湯がコトコトしている程度の弱火で20~25分蒸す。つまようじでプリンの中心を刺して、何もついてこなかったら出来上がり。冷蔵庫で冷やし、食べる際はお皿にプリンをあけ入れ、クラッシュアイスを好みの量加える。
カラメルを作るときのポイントは混ぜないこと。触らずに色味がついていくのを見守りましょう。ただ。先生でもたまに焦がすことがあるそうなので、目を離さないように気をつけてくださいね。
また熱いカラメルにコーヒーを注ぐ際、沸点差で激しく泡立ち、飛び散って火傷しやすいので十分に注意しましょう。また、蒸すときにプリンカップにアルミホイルをかぶせるのは、蒸し器のふたから落ちた水滴で表面に“す”が入ったり、水たまりができてプリンにシミができるのを防ぐためです。
クラッシュアイスが入っているので、いつまでもひんやりとしたプリンを楽しめます。味が薄まるのでは? と心配な方もいらっしゃるかもしれませんが、甘みもしっかり、カラメルも濃い味わいになっているので安心です。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

タオ先生
ベトナム・ホーチミン出身。留学をきっかけに来日し、「南部の味を伝えたい」との想いから、板橋と川口にベトナム料理店「Saigon To Go」をオープン。甘みと香りが特徴の南部料理を、家庭の味やストリートフードを通じて届けています。一皿に込めたぬくもりと共に、ベトナムの食文化をお楽しみください。
レシピ協力/ニキズキッチン
取材・文/ふくだりょうこ
撮影/Paloma Benito
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