
2025.06.08
世界で最も魅力的な小都市にランクイン!今行くべき糸島のホテル2選

2024年、NHK連続テレビ小説「おむすび」の舞台となったことで一躍その名が全国に知られ、さらに世界的な旅行誌『Condé Nast Traveler』では「世界で最も魅力的な小都市」にランクイン。豊かな自然と温かな人々、洗練された食や宿の魅力が評価され、今や“日本で最もおしゃれな田舎町”として国内外の旅行者を惹きつけています。


福岡都心から電車でわずか30〜40分というアクセスの良さも人気の理由。今回ご紹介するのは、そんな糸島の魅力を余すところなく堪能できる、個性派ラグジュアリーホテル2選。泊まること自体が旅の目的になる、新しい“糸島ステイ”をご案内します。滞在中の周辺観光も楽しめるようなおすすめスポットも合わせてご紹介します。
1. 二見ヶ浦の絶景と静寂に包まれる、エリア初のハイエンドホテル
■seven x seven 糸島


2023年6月、糸島市を代表する景勝地・桜井二見ヶ浦エリアにオープンした「seven x seven 糸島」は、エリア初のハイエンドなリゾートホテル。ホテルの目の前には水平線へと続くような大海原と、夫婦岩を望む絶景が広がります。日常の時間が一度リセットされるような、不思議な静けさと開放感。ここでの滞在は“自然と共に過ごす”という贅沢を再発見させてくれます。



右:ルームキーの代わりに自身のスマホのQRコードで管理
セルフホスピタリティ x ラグジュアリーを掛け合わせた新しい体験の創出を掲げ、従来のラグジュアリーホテルともホステルとも違う、ゲスト一人ひとりが思い思いに過ごせるような、自由でストレスのない滞在を提供します。

全47室の客室はすべてバルコニー付きのオーシャンビュー。中でも111㎡〜189㎡の広さを誇る6タイプのスイートルームは、非日常を味わいたい方におすすめです。ルーフトップテラスや専用ジャグジー、BBQグリルなどの設備を備えた部屋もあり、広々としたリビング・ダイニングスペースやビューバス付きのバルコニーで、大切な人と過ごす至極のくつろぎ体験を提供します。



今回宿泊したのは「ザ・テラス チル スイート」。
約112㎡の広々とした空間は、2ベッドルーム+キッチン+ダイニング+リビング+ビューバス付きテラスという贅沢な間取り。開放感がありながらも居心地の良さを感じられます。

特筆すべきは、リビングの外に広がるウッドデッキテラス。目の前には遮るもののない大海原。ジャグジーに体を預けながら、空と海の境界線をぼんやり眺める贅沢。夜になれば、遠くの漁火や満天の星が旅気分をそっと引き立ててくれます。






室内はグレーを基調にした落ち着いた色合いで統一され、インテリアはミニマルでありながらも上質。冷蔵庫やIHコンロ、電子レンジなど、暮らすように滞在できる設備も揃っており、持ち込んだ食材で料理を楽しんだり、お酒を開けて気ままに過ごしたり、自分のスタイルで過ごせるのが魅力です。





「誰かのサービスで癒やされる」ではなく、「自分で自分を満たす」。“セルフホスピタリティ”という新しい贅沢の形を体現する、まさに今の時代にフィットしたスイートルームです。



また、ペットと宿泊可能な「ペットフレンドリールーム」や、NEUTRALWORKS.とコラボレーションした「コンセプチュアルルーム」など、さまざまなニーズに対応しています。リカバリーをコンセプトにした部屋では快適な睡眠をサポートするアイテムを完備。ヨガマットやマッサージガンなどを備え、心身ともに癒やしのひと時を提供します。

ホテルの朝食は、東京・代々木上原の名店「sio」創業者・鳥羽周作シェフ監修による、「究極の鮭定食(3,500円/7:00〜10:00)」を期間限定で提供。フレンチの技法を用いて焼き上げた厚切りの銀鮭をメインとした定食で、皮目だけを前日から乾燥させ、箸で割れる程にパリパリに。


小鉢には、肉じゃが、少し酸味のあるセロリとちくわのぬた、旬の地魚を使ったりゅうきゅう、蓮根のきんぴら、いくらとおしんこなど、白飯が進みながらも、理想の箸休めとなるよう五味のバランスを考え抜いています。

ほっこりとする味わいの豚汁は、昆布は60度、鰹節は85度で出汁をとり、その旨味と白味噌の甘味が深いコクを生み出します。糸島の二丈米を使用した白飯は、浸水後に一度乾燥させ水分量を限りなく減らし、米の硬さ、甘味にこだわって炊き上げます。素朴な和定食を一品一品こだわりぬいて仕上げた理想の朝ごはんで、五感をゆっくりと目覚めさせてくれます。
seven x seven 糸島では、多様なニーズに応える客室タイプを取り揃え、訪れるすべてのゲストにとってスペシャルな滞在を約束してくれます。
2. 糸島の海と空に抱かれる、極上グランピング体験
■Alba Hotel & Glamping


もう一つの滞在先としてご紹介するのは、糸島の玄関口・今津エリアに位置する「Alba Hotel & Glamping」。海沿いの静かなエリアに佇むこのホテルは、“自由で贅沢な休日”を叶えてくれる注目の宿。




全室がオーシャンビューという贅沢なつくりで、水平線を照らす朝陽や、海に沈む夕陽、夜空にきらめく星々まで、自然のグラデーションを心ゆくまで堪能できます。中でもユニークなのが、屋上テラスに設けられたグランピングルーム。キャンプ気分を味わえる自由さとホテルの快適さが融合した、まさに“大人の遊び場”です。



ホテル4階に位置するのが、約50〜60㎡の広さを誇る「ロイヤルスイート」。
部屋に足を踏み入れた瞬間、視線の先に広がるのは、どこまでも続く玄界灘の水平線。まさに“海と空を独り占め”するような、特別なステイがはじまります。


半露天のジャグジーにゆったり浸かれば、空と海との境界線が曖昧になるような感覚に。アクティブな旅の終わりに、何もしない贅沢を満喫するのも良いでしょう。


ワーケーションに最適なデスクやケトルも完備。ホテルライクな快適さと、自分のペースで過ごせる自由さが同居しています。


バスアメニティとしてイタリアのラグジュアリーブランド「BVLGARI」を採用。爽やかで上品な香りが特徴で、バスタイムを特別なものにしてくれます。
ドライヤーには「ReFa」のビューテックドライヤーPROが備え付けられており、髪に優しい風で快適な使用感。これらの上質なアメニティはゲストにとって特別な滞在体験を提供し、日常を忘れさせる贅沢な時間を演出しています。


フルハイビジョンのプロジェクターでテレビ番組や映画鑑賞も可能。映像を楽しみながら、波音をBGMに風で揺れるカーテン越しに星空を眺める静かな時間。都市の喧騒を離れ、誰にも邪魔されないプライベートな空間で過ごす一夜。




右:サラミ、サーモンカルパッチョ、鴨ロースト、きのこテリーヌ


右:真鯛のポワレ


右:オペラ、マンゴーソース
Alba HOTEL & Glampingのダイニングでは、料理長が厳選した地元の新鮮な食材を使用した創作イタリアンをコース仕立てでいただきます。繊細で美しい料理の数々はデートや記念日ディナーにも最適。
コースディナーのほかに、開放感溢れるテラスで味わうBBQディナーも選べます。心地良い海風とさざ波の音に癒やされながら、新鮮な地元食材をふんだんに使用した、海沿いのリゾート地ならではの贅沢な体験です。






近隣には九州大学の伊都キャンパスがあり、学生たちが日帰りでバーベキューやカフェ巡りに訪れるなど、糸島らしい若々しさも感じられるエリア。気軽な女子旅からロマンティックなアニバーサリーステイまで、幅広いシーンにフィットするホテルです。
周辺スポットも要チェック
■桜井二見ヶ浦夫婦岩

宿泊とあわせて訪れたいのが、糸島のシンボルともいえる「桜井二見ヶ浦夫婦岩」。白い鳥居の先、青い海に浮かぶ大小2つの岩が大しめ縄で結ばれたこの場所は、縁結びや夫婦円満のパワースポットとしても人気。夕日の名所としても知られており、刻一刻と色を変える空と海のコントラストは圧巻です。


“夫婦岩”の名の通り、仲睦まじく寄り添うように並ぶ二つの岩は、縁結びや夫婦円満の象徴としても知られ、パワースポットとしても人気。近くには「桜井神社」もあり、あわせて参拝するのもおすすめです。


朝の時間帯は観光客が少なく、海沿いを散歩したりランニングしたりするのも◎。海風を感じながら、なだらかな坂を駆け上がってリフレッシュ。

玄界灘に沈む夕日との共演は、まさに言葉を失うほどの美しさ。天気が良ければ、岩の間に沈む夕陽を写真に収めようと多くの人がカメラを構えます。海辺の道をドライブしながら立ち寄れる距離感も魅力で、夕方の潮風に吹かれながら、刻々と表情を変える空と海のグラデーションを眺める時間は、旅のハイライトにふさわしいひと時。
■スターバックス コーヒー 蔦屋書店 九州大学伊都 蔦屋スクエア店

糸島エリアの今津に位置する九州大学 伊都キャンパス。その広大な敷地の一角に2023年に開業したスタバはこの街のホットスポット。
大学構内とは思えないほど洗練された複合施設は、地域住民や観光客も訪れる“開かれた知の場”として注目されています。

店内に足を踏み入れると、天井まで届く本棚とガラス越しに広がる緑の景色。ドリンク片手にお気に入りの1冊を見つけてページをめくる優雅な時間。選書はアカデミックなものからライフスタイル、アート、旅、料理まで多岐にわたります。

学生だけでなく、週末には糸島観光のついでに立ち寄るカップルやファミリーの姿も。知的好奇心とカフェタイムが自然に交差するこの場所は、まさに「都市と自然、学びと感性が出会う場所」と言えるかもしれません。



その他にも、フォトジェニックなカフェや、糸島野菜を使ったグルメスポット、ローカルクラフトを扱うショップなど、“寄り道したくなる”魅力がたくさん。リトリートにも、好奇心をくすぐる旅にもぴったりのエリアです。
あなたの旅のスタイルに合った「糸島ステイ」を

seven x seven 糸島とAlba Hotel & Glampingは、どちらも糸島という土地の魅力を最大限に引き出した、今もっとも旬な宿泊施設。それぞれに異なる個性を持ちながらも、共通しているのは“海と空に包まれる時間の豊かさ”です。
非日常を味わいたいならラグジュアリーなグランピングが魅力のAlbaへ。静かな癒やしと長期滞在を楽しみたいなら、seven x sevenのスイートステイがおすすめ。きっとあなたにぴったりの“糸島時間”が待っているはず。

17歳から読者モデルとして「Vivi」「JJ」「non-no」など多数女性誌に出演。6年にわたってMBSラジオパーソナリティを務める。大学卒業後、化粧品会社勤務を経て、フリーランスに転身し、ヨガインストラクターを務める傍ら、トラベルライターとして世界中を飛び回る。過去渡航した国は47カ国。特にタイに精通し、渡航回数は30回以上。ハワイ留学、LA在住経験有り。現在は拠点を湘南に移し、全国各地を巡りながら、東京と行き来してデュアルライフを送る。JSAワインエキスパート呼称資格取得。
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