シンガポール発着「ゲンティンドリーム」で巡るアジアクルーズ
LIFESTYLE

2025.05.17

シンガポール発着「ゲンティンドリーム」で巡るアジアクルーズ

クルーズ旅行に興味はあるけれど、どこかハードルが高そう…。そんなふうに感じている方にこそ体験してほしいのが、シンガポール発着の大型客船「ゲンティンドリーム」で巡る3泊4日のアジアクルーズです。

優雅な船上ステイ、気軽に楽しめる日帰り観光、多彩なダイニングやスパ体験など、“移動時間”そのものが旅のハイライトになるほどの充実ぶり。まさに新しい旅のスタイルといえるでしょう。

この記事では、実際の乗船体験をもとに、船内での過ごし方や寄港地の楽しみ方、シンガポールでの前後泊におすすめのホテルまで、旅全体の魅力を詳しくご紹介します。

プレミアム客船、ゲンティンドリームとは?

クルーズ船はそのサービスや設備の充実度により、「カジュアル」「プレミアム」「ラグジュアリー」の3つのカテゴリーに分類されます。その中でゲンティンドリームは、上質なホスピタリティと豊富な施設を兼ね備えたプレミアムクラスに位置づけられる客船です。

運航を手がけるのは、「ドリーム・クルーズ」。ゲンティンドリーム号は、2016年にドイツの名門、マイヤー・ヴェルフト造船所で建造され、総トン数15万トンを超える大型船。全長約335m、東京タワーを横に倒したくらいの長さに、全幅約40mのスケールを誇り、18層のデッキ(フロア)、約1,670室の客室を有しています。

乗客定員はおよそ3,350名ですが、それを支える乗組員数は約2,000名。サービスレシオ(乗客1名あたりの乗組員数)は約1.7:1と、プレミアム船ならではのきめ細やかなサービスが実現。初めてのクルーズでも安心して快適に過ごせる環境が整っています。シンガポール発着でマレーシアの港町を巡る3泊4日の旅は、ちょうどよい“非日常”。船内での滞在そのものが旅のハイライトとなる、プレミアムクルーズの魅力を存分に味わえる体験です。

クルーズ船内で体験できること

ゲンティンドリームの船内は、まるで海上のリゾートのよう。食、エンターテインメント、ウェルネス、ショッピングまで、1日中楽しみ尽くせる施設が揃っています。

特に注目は、毎晩「Zodiac Theatre」で開催される本格的なショー。

無料で鑑賞できるとは思えないクオリティで、演出もダイナミック。多国籍な観客と一緒に楽しむ非日常の時間が待っています。 

昼間はダンスレッスンやカルチャー体験、ビンゴ大会など、誰でも気軽に参加できるイベントも豊富。

屋外プールや複数のウォータースライダー、バスケットボールや卓球など、アクティブ派も大満足の設備が整っています。

ショッピング派には、免税店でのお買い物もおすすめ。ファッション、コスメ、時計、ジュエリーなどが免税価格で手に入るのは、クルーズ旅の醍醐味のひとつです。 また、「Crystal Life Spa」では海を眺めながらトリートメントやサウナ、ジャグジーが楽しめ、フィットネスジムは24時間オープン。早朝に海を眺めながらランニングマシンを使うのも、船旅ならではの贅沢です。

多彩なダイニング体験

クルーズ旅の楽しみのひとつといえば食事。ゲンティンドリームには35以上のレストランやバーがあり、アジア料理から西洋料理まで幅広いグルメを味わえます。

無料で利用できるビュッフェ「The Lido」では、アジア料理を中心にした多彩なメニューを提供。「Dream Dining Room」では中華や洋食のセットメニューが楽しめます。 さらに有料レストランでは、オーストラリアの有名シェフが手がける「Bistro by Mark Best」で上質なステーキを、「Umi Uma」では鉄板焼きパフォーマンスを体験できる日本食を堪能できます。

私は3泊4日の滞在中、2夜連続で「Umi Uma」へ。目の前で繰り広げられる巧みな調理技とエンターテインメント性は圧巻で、事前予約必須の人気店です。 さらに、テラスで楽しめる韓国焼肉もクルーズでは珍しく、満足度の高いディナーとなりました。

日帰り旅。寄港地として楽しむマレーシア

寄港地観光もクルーズの醍醐味。乗船中にパスポートを預けるため、出入国の煩わしさがなく、荷物も船に置いたまま身軽に観光を楽しめます。 今回のクルーズでは、マレーシアのペナンとポートクランに寄港。いずれも日中の滞在で、気軽な日帰り旅行が可能です。 

ペナンでは、ジョージタウンのストリートアートを散策し、イースタン&オリエンタルホテルでクラシカルなアフタヌーンティーを体験。建築好きやホテル好きにはたまらないスポットです。 

ポートクランでは、あえて市内観光を外し、ホテル巡りに特化。

ランチはマンダリン・オリエンタル・クアラルンプールで点心と北京ダックを堪能し、その後はバンヤンツリーのスパで癒やしの時間を。 

ただし、クアラルンプールは渋滞が激しいため、帰船時間には余裕を持って行動を。わたしは港までの帰路に2時間かかりました。

クルーズ初心者のためのQ&A

クルーズ旅には興味があるけれど、なかなか一歩が踏み出せないという方のために、よくある質問をまとめました。

Q. 料金はどのくらい?
A. 時期や客室のランクによって異なりますが、ゲンティンドリームの3泊4日クルーズは、内側客室で1名あたり5〜7万円前後から。バルコニー付き客室であれば10万円台前半〜、スイート以上や「ザ・パレス」宿泊の場合は20万円を超えることも。航空券と合わせても、比較的手の届きやすいラグジュアリー体験として人気です。

Q. 船酔いが心配…
A. ゲンティンドリームのような大型船は揺れが少なく、出航に気づかないほど安定感があります。船内には酔い止めも常備されているので、体調に不安がある方も安心です。

Q. ドレスコードはある?
A. ディナー時はセミフォーマルが基本ですが、厳密な指定はなく、リゾートドレスやワンピースで問題ありません。クルーズによってはブラックタイ指定の夜もあるので、事前確認がおすすめです。

Q. 英語が苦手でも大丈夫?
A. 船内は英語と中国語の表記が中心ですが、案内はわかりやすく、スタッフも親切です。必要なフレーズをメモしておくとより安心です。

Q. おすすめの客室は?
A. ゲンティンドリームには、リーズナブルな内側客室から、海風を感じられるバルコニー付きのオーシャンビュー客室、広々としたスイートまで、多彩な客室タイプが揃っています。中でも私のおすすめはバルコニー付き客室。朝の光を浴びながら、海を眺めてゆっくりコーヒーを楽しむ時間は、クルーズ旅ならではの贅沢です。

さらに、より上質な滞在を求める方には「ザ・パレス」がおすすめ。専用のレストランやラウンジ、バトラーサービスが用意されており、まるで高級ホテルのクラブラウンジに滞在しているかのような特別な体験ができます。

前後泊におすすめシンガポールホテル

クルーズ旅行では、発着地での前後泊をセットにするのが定番。シンガポールでは、旅の余韻を彩るラグジュアリーホテル滞在も楽しみのひとつです。

ザ・リッツ・カールトン・ミレニア・シンガポール

マリーナベイを一望できるバスタブ付きの客室が魅力。館内には現代アートが多数展示され、滞在そのものが特別な体験に。日本語対応のコンシェルジュが常駐し、2025年春にリニューアルされたクラブラウンジも人気です。

フェアモント・シンガポール

シティホール駅直結の好立地にあり、ショッピングや観光の拠点としても便利。高層階のバルコニー付き客室からはマリーナベイサンズを望む絶景が広がり、クラブラウンジでは夜景を眺めながらの贅沢なひと時を過ごせます。

クルーズ旅の魅力

豪華客船と聞くと、「非日常すぎて自分にはまだ早いかも」と感じる方もいるかもしれません。けれど、ゲンティンドリームでの旅は思いのほか身近で、想像以上に快適。そして何より、自分のペースで“何もしない贅沢”を味わえる、心からリラックスできる時間が待っています。

多彩なアクティビティ、ハイクオリティなグルメ、港ごとに出会う文化や風景。シンガポール発着というアクセスの良さも魅力で、クルーズ初心者にとっても理想的な選択肢です。

次の休暇は、ホテルを変えるような感覚で——”海の上のホテル”に泊まりながら、ゆったりとアジアを旅してみませんか?

StarDream Cruises
https://stardreamcruises.com//

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