旅の目的にしたい宿。SOWAKAで体験する日本の良さ
LIFESTYLE

2025.05.04

旅の目的にしたい宿。SOWAKAで体験する日本の良さ

古き好き日本を感じる街といえば京都。多くのホテルや旅館がある京都の中でも、今一番行きたいと言われるスモールラグジュアリーホテル「SOWAKA(そわか)」

2025年2月12日に、『フォーブス・トラベルガイド2025』で、日本の歴史ある資産を再生したホテルとして初の4つ星を獲得。世界中のお客様をもてなすグローバルな基準と、日本ならではの温かみや、どこか懐かしさを感じるホテルとして知られています。そんなSOWAKAの宿泊レポをお届けします。

「幸あれ」を意味するSOWAKAでの幸せな時間

「そわか」とは、サンスクリット語で「幸あれ」を意味する言葉。暖簾をくぐった瞬間から、時間感覚が取り払われるよう。その“古い”と“新しい”が融合した贅沢な空間は、ほっとする不思議な気持ちにさせてくれます。

大正から昭和初期にかけて意匠を残しつつ改築され、料亭として使われた数寄屋建築をベースに作られた本館、ユニークさとモダンな雰囲気を融合させ、現代的ながらも懐かしくゆったりとしたスペースで建築された新館。本館と新館に分かれているSOWAKAの、今回は新館に宿泊しました。

時が止まったような贅沢空間、ホテルを満喫できる部屋

広々としたお部屋は、畳とフローリングが融合したモダンな雰囲気。ベッドは畳に置かれ、周りにもたっぷりと余裕のある作りが、寝るまでの時間にも充実感を持ちたくなります。本館との調和をとりつつ、スタイリッシュな雰囲気も醸し出し、まるで暮らしているような感覚に。

お部屋には細やかな気配りが溢れていて、広々とした開放感があるお部屋でゆったり過ごすのがどれだけ贅沢な時間かを実感します。

ドアの配置、ベッドの位置や、アメニティ、バスルームとすべてがスムーズに過ごせる導線作りで、すっきりと、静かにゆっくり過ごせます。日々の忙しなさをすっかり忘れられる、落ち着いた空気に包まれます。

お茶やワインなどが用意され、「お部屋での時間」が充実するアイテムや雰囲気で、お夕食まで本当に何もしない時間を堪能しました。

ふとした時に感じる「疲れたなぁ」「ぼーっとした時間を過ごしたい」という気持ちを、ただの手持ち無沙汰ではなく、「まるで日常生活の一部」であるかのように自然に楽しめます。

角の美しさにまでこだわられた檜風呂は、目に飛び込んできた途端にテンションが上がる人も多そう。シャワールームもあり、モダンさも感じるバスルーム。緑の中庭を見ながらデジタルデトックスをしつつ、ゆったりとリラックスしたバスタイムになりました。

石鹸やシャンプー、スキンケアセットといったバスアメニティには、かづら清老舗の製品が使われ、細かな部分にも京都を感じられました。

すべてが「おいしさ」への配慮。上質な空間での食事

SOWAKAの中にあるレストラン「祇園 ろか」。 モノトーンの配色で落ち着いた空間に、 大きな一枚板のカウンター、隣の旅館が見えるガラス張りの向こうには緑が日の光や夕焼けを通す、和要素もふんだんに詰め込まれた上質な空間です。和を感じる美しい空間で、色に集中し旬の味覚を堪能できます。

海外からのお客様も多いSOWAKAでは、カウンター席であれば、料理人の方の鮮やかな手捌きを見ることも。目の前で魚を捌くのを見られるのは特別な体験。ついつい見惚れてしまうほど、見事でした。

スタッフの方々も、口数が多いわけではなく、こちらの質問や歓声に合わせ、ちょっとした知識やこだわりを踏まえて話してくれる心地よい距離感の方々ばかり。

季節の味覚を最大限に活かすだけでなく、ここでしか味わえない繊細な仕上がりと、見た目の美しさ。お料理にも京都らしさやちょっとしたユニークさが感じられ、配膳されるたび、ひとくち口にするたび、思わず笑顔になってしまう美味しさです。

目の前で焚き上げられる土鍋ご飯は、誰もがときめくような美味しさ。その素晴らしさに、「お米ってこんなに美味しいんだ」と感激してしまうほど。

土鍋は職人の手作り、一つとして同じ形はなく、宿泊人数に応じて大きさを変えているとのこと。お客様の雰囲気によって土鍋を選ぶのも楽しみの一つであることを教えてくださいました。

朝食は和か洋かを選べるのも嬉しいポイント。

この日は洋食を選んだのですが、テーブルいっぱいに並ぶ鮮やかで美しいメニューは、まさに理想的な朝食。卵料理は選ぶことができ、フルーツやサラダもフレッシュなものばかりで、食べ切ってしまうのが惜しいほど。

色鮮やかなフレッシュジュースはさまざまなフレーバーがあり、爽やかな朝にもぴったり。ここでもスタッフの皆さんの細やかな心配りがありがたく、何度目かわからない「来てよかった…」という気持ちに。

八坂神社にも清水寺にも近い絶好のロケーションのため、朝ごはんが元気をくれ、京都を巡りつつ帰宅の途につくのもいいな、と思えました。

1日をゆったり感じられる京都での時間はSOWAKAで

語り出したらキリがないほど、素敵な宿。ついつい日々の忙しなさに、何かを犠牲にして過ごしてしまいがちな私たちに必要なのは「何もしなくていい空間」かもしれないと思わせてくれます。

スモールラグジュアリーにふさわしい価格ですが、お金を出してでも、時間を少しかけてでも泊まりたい、もう一度ここに泊まりたいと思わせてくれるホテルは、現代では少ないのも事実です。

SOWAKAは、そんな「もう一度来たい」と自然と思えてしまう場所。ぜひ一度、行ってみてくださいね。

■SOWAKA(そわか)
住所:京都府京都市東山区下河原通八坂鳥居前下ル清井町 480
TEL:075-541-5323
公式Instgram:https://www.instagram.com/sowaka.hotel/
公式HP:https://sowaka.com/index.html

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