今が狙い目?北のアナンタラ vs 南のコモ、プーケットのラグジュアリーホテル2選
LIFESTYLE

2025.05.21

今が狙い目?北のアナンタラ vs 南のコモ、プーケットのラグジュアリーホテル2選

ゴールデンウィークが終わり、次の夏休みシーズンが到来するまでの5月中旬〜7月上旬こそが海外旅行のベストシーズン!今なら大型連休に比べて旅行代金を安く抑えられることに加え、多くの国で比較的観光客が少ない時期であり、快適に旅行を楽しめる可能性があります。

そこでおすすめしたいのがタイ最大の離島、プーケット。実は南北50km、東西21kmにも及ぶ広大な島だということをご存じでしたか?エメラルドブルーの海と真っ白な砂浜が続くこの楽園には、海岸線に沿うように個性豊かなビーチリゾートが点在しています。

ただし、プーケットは公共交通機関があまり発達しておらず、北から南への移動は思った以上に大変。だからこそ、どのエリアのどのホテルに滞在するかが旅の満足度を大きく左右します。

今回は「北」と「南」、それぞれの魅力が光るラグジュアリーホテルを1軒ずつご紹介。旅の目的や気分に合わせて、あなたにぴったりの滞在先を見つけてみては?

北プーケットの自然に身を置くロングステイ

アナンタラ マイカオ プーケット ヴィラズ

プーケット国際空港から車でわずか15分。島の最北端、スリナット国立公園に隣接したロケーションに佇む「Anantara Mai Khao Phuket Villas(アナンタラ マイカオ プーケット ヴィラズ)」。プーケットというと、夜通し賑やかな繁華街や歓楽街をイメージする人も多いと思いますが、黄金色の砂浜が延々と続くマイカオビーチ沿いに建つこのリゾートは、まさに秘境のような静けさが魅力です。

最近では世界的トップスターBLACKPINKのLISAが出演して話題のHBO®オリジナルシリーズ『ホワイト・ロータス』シーズン3のロケ地にもなりました。

ポイント① 広大な敷地に点在する、全室プール付きプライベートヴィラ

チェックイン時には色鮮やかな紫色のバタフライピーティーで長旅をリフレッシュ。ロビーから客室、スパ、フィットネス、ダイニングなど、敷地内はカートを使って自由自在に移動できます。

アナンタラ マイカオ プーケット ヴィラズ内にある186〜460㎡あるヴィラは全てプライベートプール付き。敷地内を流れる水路に沿うようにレイアウトされた空間は、どこかタイの伝統家屋を思わせる優雅さ。

キッチンやランドリー付きタイプもあり、長期滞在に最適。 広々とした屋内から屋外にわたるリビングルームや、設備の整ったパントリーを利用できて暮らすような滞在が叶います。自然に包まれながら、何もしない贅沢を味わいたい時に訪れたいデスティネーションです。

ポイント② 心と身体をほぐす、蓮池に浮かぶアナンタラ・スパ

滞在中にぜひ一度体験しておきたいのは、「World Spa Awards」で「Asia’s Best Resort Spa 2023」に選ばれるなど数々の受賞歴を誇る「アナンタラ・スパ」。蓮池に囲まれたスパ棟で受けるトリートメントは、心身を芯からほぐしてくれるような極上の時間。

まるで蓮池に浮かぶ神殿のよう。水面をわたる風と鳥のさえずりに包まれて、非日常の世界へと誘われます。

メニューはタイ伝統のハーバルセラピーからアーユルヴェーダ、フェイシャルやカップル向けのシグネチャープログラムまで幅広く、いずれもセラピストによる丁寧なカウンセリングのもとでカスタマイズが可能。

トリートメントルームはすべてヴィラ仕様で、プライバシーがしっかり確保されており、穏やかな自然の音の中で深いリラクゼーションを堪能できます。

タイ伝統の古式マッサージの技術を取り入れた「Thai Warrior Massage」は、リズミカルなストローク、指圧、優しいねじり、深いストレッチを組み合わせ、身体の緊張を解き放ち、全体的なウェルビーイングを促進します。​この施術は受賞歴のあるパトムポン・アイヤラッタナルック氏によって直接トレーニングを受けたクン・ソム氏とクン・ジム氏によって提供されています。

地元の薬草やココナッツ、タマリンドなど自然由来の素材を使った「トロピカル・スパ・エクスペリエンス」も人気。肌も心も潤うような施術後は、ハーブティーとともにリラクゼーションラウンジで余韻に浸るのもおすすめ。

旅の疲れを癒すだけでなく、自分自身と向き合う静かな時間をくれる、スペシャルなスパ体験がここにはあります。

ポイント③ 南国の緑に抱かれた、静寂のプライベートプール

このリゾートの魅力の一つが、全ヴィラに完備された贅沢なプライベートプール。熱帯植物に囲まれた中庭に静かに佇むプールは、まるで自分だけのオアシスのよう。朝の柔らかな光の中で静かに泳いだり、日差しを浴びながら水辺で読書を楽しんだり——時間を忘れて過ごすには最適の空間です。

プールの周囲にはデイベッドやパビリオンが備えられており、朝食やルームサービスをプールサイドでゆったりと味わうことも。ヴィラの造りは外からの視線を完全に遮る設計になっているため、まるで自然の中に溶け込むような感覚で、思い思いのプライベートタイムを楽しめます。

また、敷地内には共用のラグーンプールもあり、水面に映るヤシの葉の影や、風に揺れる緑を眺めながらのスイムは、旅の疲れをすっと溶かしてくれるよう。

ヨガやムエタイ、料理教室などのウェルネスプログラム、子供向けのキッズプログラムも充実していて、カップルにもファミリーにも幅広くおすすめできます。

ポイント④ 和洋折衷、豊富なダイニングオプション

アナンタラ マイカオ プーケット ヴィラズの敷地内には、ツリーハウスから海辺、ラグーンのほとりまで息をのむような景色を背景に、5軒のメインダイニングを含む、全12軒のダイニングオプションにより、多彩な食の体験を楽しむことができます。

Tiffin by La Sala:プーケットで味わう本格インド料理の旅

アナンタラ マイカオ プーケット ヴィラズ内に位置するレストラン「Tiffin by La Sala」は、インド・マハラシュトラ州出身のシェフ、ラメシュ・チャンドラ氏が手がける本格的なインド料理で、ミシュランガイドに掲載されています。シェフはインド各地を旅し、さまざまな料理の技法を学んでおり、その経験を活かした多彩なメニューが魅力です。

レストランは静かなラグーンのほとりにあり、屋外のテラス席では自然の風景を楽しみながら食事ができます。​屋内席ではオープンキッチンの様子を眺めながら、料理人の技を間近で感じることができます。

豊かなスパイスと風味が特徴で、インド料理の奥深さを堪能できます。併設する「La Sala」はタイ南部の伝統的な料理と、洗練されたインターナショナルなメニューを提供しています。​朝食からディナーまで、一日を通して多彩な料理を楽しむことができます。​

南プーケットの絶景と美的センスに浸る大人のステイ

コモ ポイント ヤム

一方、島の南東にあるヤム岬の先端に位置するのが「COMO Point Yamu(コモ ポイント ヤム)」。プーケット国際空港から車で約25分の距離に位置し、交通状況にもよりますが、タクシーやホテルの送迎サービスを利用すれば、スムーズにアクセスできます。

>>「COMO Shambhala Estate(コモ シャンバラ エステート)」の宿泊体験記はこちら

建築とインテリアを手がけたのは、世界的に活躍するイタリア人デザイナー、パオラ・ナヴォーネ。プーケットの海の色にインスパイアされたというブルーとホワイトのカラーリングが、空と海の景色と溶け合うように調和し、どこを切り取っても絵になる空間美を生み出しています。

車で20分ほどの距離にあるプーケットタウンの喧騒とは無縁のこのリゾートは、まるで海の上に浮かぶ美術館のような存在です。

喧騒から切り離された大人のリトリートとして、観光客の波から離れて、水の音に心をゆだねながら心静かに過ごせる場所。写真映えはもちろん、滞在そのものがインスピレーションになるようなホテル。ラグジュアリーな滞在を求める旅行者にとって、洗練されたデザインと快適な設備を提供する、まさに理想的なリゾートと言えるでしょう。

ポイント① プーケットの海にインスパイアされた青と白を基調にしたベイスイートルーム

ホテルの客室やプール、レストランから一望できるパンガー湾は、石灰岩の奇岩が海から突き出した独特の景観で知られ、神秘的な美しさから多くの観光客に人気のスポットです。滞在中はいつどこにいても、この美しい海と空が織り成す絶景を独り占めできる贅沢なロケーションです。

車寄せから大階段を上っていくと、一面ブルーが広がるオーシャンフロントのロビーがゲストの到着を迎えてくれます。ウェルカムドリンクはパープルのバタフライピーにレモングラスが香るドリンク。

全106室のうち、27棟あるプライベートヴィラは、1ベッドルームから4ベッドルームまでの構成で、専用プールやリビングスペースを備え、家族連れやグループでの滞在にも最適だとか。

今回私が滞在した「Bay Suite Room」は、プーケットの海の色にインスパイアされた青と白を基調に、タイの伝統的な要素を取り入れたスタイリッシュなデザインが特徴。シノポルトガル様式(中国とポルトガルの影響を受けたシノ・ポルトギース・スタイルともいう)のタイルやモダンなアートが部屋の随所に施されています。

窓から海風が吹き抜け、自然光が差し込む開放的な空間が広がります。鳥の囀りと共に目覚め、水平線から刻々と昇る朝日を眺めながら、バルコニーでヨガをしたり、ただただぼーっとしたり、贅沢な時間が過ごせます。

お気に入りはバスルーム。鮮やかなブルーのタイルの中央にちょこんと置かれた丸いバスタブ。スタイリッシュでありながらやわらかな光を演出する照明デザインが、どこかアクアリウムを彷彿させます。

ポイント② 南タイの伝統を昇華させたモダン・タイキュイジーヌ

食事のレベルの高さもコモ ポイント ヤムを選ぶ大きな理由の一つ。ディナーはこのエリアでトップクラスと評判のモダン・タイキュイジーヌ「Nahmyaa(ナームヤー)」にて。洗練された雰囲気とパンガー湾の絶景を楽しみながら、南タイの豊かな風味を堪能できます。

  • Thai Chi:フレッシュミントとライチを、チャロンベイラム、ライム、砂糖とともにシェイクし、仕上げにアブサンを軽くスプレーしたカクテル。爽やかな味わいが特徴で、前菜との相性も抜群。
  • Inner Sight:フレッシュパイナップルを自家製フェンネルシードシロップとオレンジビターズでマドリングし、カナリオ・カシャッサとティオ・ペペ・フィノ・シェリーとともにシェイクしたカクテル。フルーティーでスパイシーな料理と相性抜群の一杯。
  • ミャンカム(Miang Kham):ベテルリーフに、干しエビ、ピーナッツ、ライム、ココナッツなどを包んで食べる伝統的なスナック。一口で多彩な味と食感が楽しめます。
  • ディープフライド・シーバス:外はカリッと、中はふっくらと揚げたスズキに、特製のソースをかけた料理。シンプルながら素材の旨味を引き立てます。
  • マッサマンカレーのラムシャンク:じっくり煮込んだ骨付きラム肉を使用したマッサマンカレー。コクのあるソースと柔らかな肉質が魅力で、多くのゲストから高評価を得ています。
  • トムヤムクン:エビの旨味が凝縮された、酸味と辛味のバランスがタイ料理を代表する絶妙なスープ。

ポイント③ ヘルシーとラグジュアリーを融合させたウェルネスな朝食

コモ ポイント ヤムの朝食は、健康志向とラグジュアリーを融合させた、洗練されたダイニング体験が特徴です。「La Sirena(ラ・シレーナ)は、屋内外がシームレスにつながる設計がポイント。床から天井までの大きな窓からは、ターコイズブルーの海と空が一体となった風景が広がり、まるで自然と一体化したかのような感覚を味わえます。

壁には真珠のような白いプレートが飾られ、籐製の照明が海中のリーフを思わせるデザインで、海の美しさを室内に取り込んでいます。

日替わりのフレッシュジュース(特に生ココナッツジュースがおすすめ)、シリアル、フルーツ、焼きたてのペストリーなどがカウンターに並び、ウェルネスを意識したセミビュッフェスタイルで、ヘルシーでありながらも満足感のあるメニューが揃います。

メインディッシュには、エッグベネディクトやワッフル、アボカドトーストといった定番メニューから、タイ風焼きそばや「ジョーク(お粥)」など、地元食材を活かしたタイの伝統料理まで多彩なメニューが楽しめます。

厚切りのポークカラーと目玉焼き、もち米、コーンを組み合わせた「タイ風ベーコンエッグ」は、ゲストから高い評価を得ている人気メニューだそう。

より健康意識の高いゲストのために、「COMO Shambhala Cuisine」のメニューから栄養バランスを考慮したヘルシーオプションも。

ポイント⑤ 充実のウェルネスアクティビティ

コモ ポイント ヤムのスパ施設「COMO Shambhala Point Yamu(コモ シャンバラ ポイント ヤム)」は、心身のバランスを整えるための多彩な設備とアクティビティを提供しています。

ヨガ、タイ式キックボクシング、ストレッチ、ビーチウォークなど、日替わりのウェルネスアクティビティが提供されており、宿泊客は全て無料で受けられます。

リラクゼーションエリアにはハイドロプール、ジャグジー、サウナ、スチームルームがあり、大量の汗を書いてデトックスしながら、心身の緊張を解きほぐします。

5月31日まで期間限定「STAY 2, PAY 1」キャンペーン開催中

コモ ポイント ヤムの公式サイトから予約するとお得なオファーがいろいろあります。2025年5月31日までの期間限定で、2泊以上の宿泊プランを予約すると1泊分を無料で楽しめるオファーを開催。さらにランヤイ島への無料送迎付き。手付かずの静かなビーチを満喫できます。(通常は有料アクティビティ)

https://www.comohotels.com/jp/thailand/como-point-yamu/offers/

まとめ:北か南か、旅の目的で選ぶ贅沢

ファミリーステイや自然との一体感と癒しを求めるなら北のアナンタラ、デザインと静寂、そして美意識に浸るなら南のコモ ポイント ヤム。どちらもプーケットという島の魅力を異なる角度から味わえる、唯一無二のラグジュアリーホテルです。

次の休暇の旅先を考えているなら、ぜひこの2つのホテルを候補にしてみては?北 or 南プーケット、あなたはどちらに惹かれますか?

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