
2025.04.30
【モデル・鈴木えみ】“帰る場所”があるから挑戦できる
韓国発の大ヒットWEBマンガ「女神降臨」(yaongyi著)。主人公の高校時代を描いた『女神降臨 Before 高校デビュー編』が大ヒット公開中です。そして5月1日(木)からは、後編となる映画『女神降臨 After プロポーズ編』が、いよいよ公開に。
本作は、誰もが憧れる“女神“として完璧な学校生活を送りながらも、誰にも言えないすっぴんの秘密をもつ谷川麗奈(Kōki,さん)が、同級生の神田俊(渡邊圭祐さん)、そして俊と因縁の仲にある五十嵐悠(綱啓永さん)と織りなす恋模様を描いた物語。
今回は、麗奈が変身するきっかけを作る、カリスマメーキャップアーティストのセレーナ役として、久しぶりの映画出演を果たした鈴木えみさんにインタビュー。映画の話はもちろん、美容にまつわる話についても語ってもらいました。
カリスマ感を出すセルフメイクで挑んだ


――久しぶりの映画出演、出演することに決めたのはなぜだったのでしょう?
プロデューサーさんから熱烈なメッセージをいただいたのがきっかけでした。今回演じたセレーナが、カリスマメーキャップアーティストということで、私が普段している美容の仕事や発信と通ずるところがありそうだなと思い、「お役に立てることがあるのであれば」とお答えしました。でも、意外でしたね。もうずっとお芝居の仕事はやっていなかったので「なんでまたこのタイミングで?」という気持ちもありました。
――撮影にはセルフメイクで挑まれたそうですね。どんなことを意識してメイクしましたか?
強いセリフや、麗奈が決意をするきっかけになる言葉を発することが多かったので、メイクに関しても説得力のあるカリスマ感を出すように意識しました。ただ、メーキャップアーティストって、すごく自分が前に出るというよりかは、メイクを通して人に伝える仕事なので、自分の顔で色々と表現するのではなく、自分のベースがあって、ところどころ色を変える程度なのかなぁと。

――たしかに自己肯定感を高めてくれるセリフが多かったですね。作中で、お気に入りのセリフやシーンはありますか?
自分のセリフではないんですが(綱さん演じる悠の)「俺を選べよ!」ってすごいなって! びっくりしましたし、私も言いたいと思いました(笑)。それから、麗奈を見ていると、すっごくポジティブで、なんだか元気が出るなと思いました。でも、それってきっと帰る場所があるからだな、と。趣味のホラーやレンタルショップの店長さん、励ましてくれるお姉ちゃん、弟などいい関係性を築いている家族がいて、温かく見守ってくれている。そういう場所があるから冒険できるんだろうなと思って観ていました。私自身も、普段から家族や友人がいてくれて、帰る場所があるから仕事で挑戦できるので、すごく共感できるなと思いました。
メイク、ヘアケア、スキンケアへのこだわり

――鈴木さんの美容事情についても教えてください。今ハマっているメイクはありますか?
上のインラインを埋めずに、束感まつげを主役にしたメイクをすることにハマっています。とあるマスカラがすごく良くて。束感まつ毛をすごく作りやすかったので、インラインはいらないかなと思ったのがきっかけです。
――美しいロングヘアについてもお伺いしたいです。どんなことにこだわっていますか?
髪がすごく細くて、量も少なめなので、あまり重すぎないものを使うようにしています。特にアウトバスで重いものを使うと、ぺったりしちゃうので。理想的な仕上がりとしては、すごく軽くて、1本1本がパラパラサラサラってなびくような仕上がりです。なので、さらさらつるつるになるようなアイテムを使うことが多いですね。まずは自分の髪質をしっかりと知ることが大切なのかなと思います。


――3月3日より、鈴木さんがデザイナーを務めるアパレルブランド「Lautashi Desing」とライフケアブランド「MAISON DE AQUA」のコラボレーションで生まれた「EAUf」のシートマスクが販売となりましたね。改めて製品のこだわりポイントを教えてください。
私自身、毎日シートマスクをしたいけど、できなくてもどかしいなと感じていたんです。トゥーマッチなものを使うと、逆にお肌が揺らいでしまうこともあって、どんなダメージを受けた日でも安心して使えるものが欲しいなって。それでスキンケアについて考えた時に、1番多く使用されている水に注目している商品って、あまりないかもと思い、防腐剤を極力使わず、しっかりといい水を使うことにしました。もちろん、シートの形状にもすごくこだわっていますし、しっかりとエイジングケアも期待できるものになっています。
新しいアイテムはどんどん取り入れたい

――鈴木さんにとって、メイクや美容はどんなものでしょう?
美容は自分をいたわってあげるものという感覚で、メイクはそこに変身要素が入ってくると思っています。洋服やメイクによって自分が見せたい自分、目指したい自分に近づくことができるな、と。だからこそ私はコンビニだろうと、出かける時は必ずメイクをしています。たぶんすっぴんで出かけたことはないですね。おうちだけの日はスキンケアだけで過ごしますけど。
――めんどくさいとは思わないのでしょうか?
毎日思っています(笑)。私、髪も出かける直前に洗うこともあって、朝の準備に2時間かかるんです。だから「一生で考えると、どんだけ時間をかけているんだろう」と思うことがよくあるのですが、やり始めるとやっぱ楽しくなっちゃうんですよね。苦じゃないんです。たぶん、職業柄いろんなコスメを試しているので、今日これを試そうと考えると楽しくなっちゃうんだと思います。

――常に新しいものを使用されているんですね。
そうですね。やっぱり新しいものを使ったほうが、今の空気感にフィットする顔が作りやすいですし、昔と同じものを使っていると、ちょっと取り残されちゃうなという時がある気がして。コスメもスキンケアもヘアケアも進化がすごいので、新しいもので自分に合うものがあったら、どんどん取り入れていくようにしています。
――最後に、鈴木さんが考える“キレイな人”とは、一体どんな人でしょう?
真っすぐで素直、柔軟性のある人かなというイメージです。それから健やかで、巡りが良さそうな人は素敵だなと思います。やっぱり年齢を重ねて、経験値がたまっていくと、自分の中のデータから、これはよくないんじゃないとか、こういう人は苦手、みたいなことが増えていってしまうと思うんですけど、私はそれをなるべく否定しない人でありたいな、と。柔軟に、いろんなことを受け止めたいなと思っています。

Profile
鈴木えみ
1985年生まれ、京都府出身。中学2年生の時に雑誌「SEVENTEEN」でモデルデビューして以降、カリスマモデルとしての地位を確立。出演作はドラマ 「ウォーターボーイズ 2」(2004) 、「ギャルサー」(2006)、「有閑倶楽部」(2007)、映画『bird call』(2006)など。モデル業のかたわら、デザイナーやクリエイター、プロダクツプロデューサーとして多方面で活躍している。
■『女神降臨 Before 高校デビュー編/After プロポーズ編』作品情報
『女神降臨 Before 高校デビュー編』公開中
『女神降臨 After プロポーズ編』5月1日(木)二部作連続公開
出演:Kōki, 渡邊圭祐 綱啓永 菅井友香 堀 夏喜(FANTASTICS) 筒井真理子 宮世琉弥 鈴木えみ 津田健次郎 佐藤二朗 ほか
監督:星野和成
脚本:鈴木すみれ
原作:「女神降臨」yaongyi(「LINE マンガ」連載)
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
©映画「女神降臨」製作委員会
撮影/須田卓馬
取材・文/於ありさ

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