自然に囲まれて日常をリセット。島根で過ごす至高の宿2選
LIFESTYLE

2025.04.24

自然に囲まれて日常をリセット。島根で過ごす至高の宿2選

神話の舞台であり、美しい自然や豊かな食材、美肌温泉とまさに”癒やし”の宝庫のような島根県。そんな島根でさらなるリラクゼーションを求めるなら、お宿にもこだわりたいですよね。

今回は、日本でも先駆けてバリアフリーを取り入れ、”くつろぎ”にとことんこだわった老舗旅館と、森の静寂に包まれながら、自分自身と向き合う時間を過ごせる一棟貸しの隠れ宿をご紹介します。

全館バリアフリー。宍道湖のほとりで癒やされるおもてなしの宿

松江城や宍道湖、小泉八雲記念館など見所にあふれた松江市にあるのが、「松江しんじ湖温泉 なにわ一水」。2021年12月に全面リニューアルされ、和の伝統美と現代的な快適さが融合した旅館です。しっとりと落ち着いたインテリアで統一されたすべての客室からは、宍道湖が望めます。

わっ! と思わずため息がでるのが、露天風呂付き客室のお風呂。松江しんじ湖温泉の「美肌の湯」がいつでも好きなタイミングで楽しめます。目の前に広がる宍道湖の風を感じながらの入浴はまさに至福。

アメニティも大充実で、手ぶらで泊まりに来られるのが嬉しい

基本的な歯ブラシやコットンセット、シャンプー、トリートメント、ボディクリームはもちろん、ポーラの高級ライン「BA」のスキンケアセットまでも! 痒い所に手が届くアメニティが勢ぞろい。

客室に用意されている浴衣のほかに、ロビーでは好きなデザインの浴衣を選ぶことができます。どれもかわいくて種類も豊富で迷ってしまう! 子ども用の浴衣など各サイズが揃うほか、ズボンつきの仁平もあります。

バリアフリーを徹底。誰でも快適に過ごせる空間

「誰もが旅行しやすいユニバーサルツーリズム」をテーマに掲げ、バリアフリーやユニバーサルデザインを積極的に導入。バスリフトやシャワーキャリーの取り付けが可能な設備のほか、車いすでの回転が可能なトイレ・洗面・浴室を備えた客室も用意されています。また、男女それぞれの大浴場には「リフト付シャワーキャリー」も設置。さらに、盲導犬・介助犬・聴導犬も全館で受け入れています。

ヴィーガンメニューにも対応。動物性一切不使用でも大満足の豪華さ

食事は、アレルギーとヴィーガン(完全菜食主義者)に対応した和会席も事前予約で用意していただけます。料理研究家でフードマリコ社長の上田まり子氏と共同開発されたメニューは、すべての料理が卵や乳、小麦などの特定原材料8品目に加え、ナッツ類も不使用。

今回いただいたメニューの中で特に驚いたのが、「黒豆つくねトマト鍋」。言われなければお肉だと思ってしまいそうな歯ごたえ。ボリュームはたっぷりなのに、胃が軽く、食後の体調もすっきり快適でした!

翌日の朝食もヴィーガンメニューをいただきました。煮物や焼き物も素材の味が活かされていて、とっても美味しい。朝の宍道湖を眺めながらのお食事も格別です。

島根の自然素材を活用した、極上のトリートメント

夕食のあとは、館内にあるスパ施設「SPA -雫-」へ。こちらでは、地元・島根の自然素材を活用したトリートメントが受けられます。

最初に疲れている箇所や体質をカウンセリング。奥出雲バラ園のバラを使用したウェルカムティーにも癒やされます。

まず最初に、島根の海の石とヒマラヤソルトを使用したフットバスからスタート。トリートメントでは、島根県産のオーガニック植物から抽出したオリジナルアロマオイルを使用し、深部のコリまでほぐすリンパマッサージを受けます。とろけるようなハンドテクニックに、思わずうとうと…夢心地。アロマと癒やしの相乗効果で、その日の夜は翌朝までぐっすりと熟睡できました。

都会の喧騒から離れ、自然の中で暮らすように滞在する

プライベートな空間で、子連れや仲間と気兼ねなく過ごしたい人におすすめなのが、「HÏSOM(ヒソム)」。世界文化遺産、石見銀山遺跡とその文化的景観がある、大田市温泉津町の日祖(ヒソ)地区にある、古民家をリノベーションした一棟貸しの宿です。

古民家ならではの懐かしい外観や木の温もりを残しつつ、現代的な快適さを追求。地元の自然素材を生かした内装が、訪れる人を優しく迎え入れます。玄関をはじめ、洗面所や浴室、キッチンなど所々に飾ってあるお花からも、おもてなしの心が感じられます。

ひっそり過ごせるからこそ、家族や仲間との会話が主役に

キッチンには、調理器具、食器、カトラリー類、ドリップコーヒーメーカーなどを完備。庭にはバーベキューセットもあるので、島根の地元の食材を買ってきて料理をするのも楽しい。

薪をくべて燃やす暖炉も、雰囲気抜群。非日常のひと時を演出してくれる、温かみのある空間です。暖炉を囲みながら食事をして過ごす時間は、まさに贅沢そのもの。

「熟睡」にフォーカスして選ばれた、寝心地最高の寝具

北欧フィンランドのサマーコテージを参考に設計されたという内装。寝室も、和を取り入れつつ、シンプルでありながら洗練された雰囲気を漂わせています。

感動したのが、ベッドの寝心地の良さとシーツやまくらカバーの柔らかい触り心地。センスだけでなく、細部にまでオーナーの気配りが感じられます。

世界遺産の温泉津温泉まで、車で約5分という好立地

宿にも浴室はありますが、ぜひ温泉津温泉(ゆのつおんせん)に足を運んでみてください。古くから薬効の高さで知られる名湯で、身体が芯からあたたまるだけでなく、入ってすぐに肌がツルツルになるのを実感できるはず。

朝ごはんは事前予約でサンドイッチをオーダー

朝食は、事前予約でサンドイッチをオーダー。地元にあるお店「Boonies Dinner」のオリジナルサンドイッチで、地元のブランド豚「石見ポーク」を使用。低温調理したポークがとっても柔らかくて、パンのほのかな甘味とマッチ。鳥のさえずりを聞きながらコーヒーとともに美味しくいただきました。

極上の温泉に身を委ね、食を楽しみ、自然と一体になる、とっておきの宿での滞在。ここには、ただ過ごすだけで心が満たされていく時間があります。実際に私自身、心と身体が調和したのか、帰宅以降も全身の軽さが続いていました。自分を労わる旅は、未来への活力になると実感するはずです。

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