
2025.03.24
紫外線大国・オーストラリア発。Broad Spectrumって何? 最強の日焼け止めをチェック
赤道に近い南半球にあるオーストラリアは、日本よりはるかに強い紫外線が地上に降り注いでいます。紫外線によるダメージは美容よりも健康問題として考えているだけあって、日焼け止めの成分だけでなく、耐久性も抜群! オーストラリアの紫外線事情とともにおすすめの日焼け止めを紹介します!
※オーストラリア1ドル=約93円(3月12日現在)
オーストラリアはなぜ紫外線が強いの?
オーストラリアが紫外線大国と言われる一番の理由は、地理的な要因です。
赤道に近い南半球に位置するため、太陽光が地球の表面にほぼ垂直の角度で届きます。そして、紫外線を吸収して地表に届く紫外線を減少させる役割がある大気中のオゾン層が、他の地域に比べて薄い部分があるのも原因。
これらの影響が重なり、オーストラリアは紫外線が強くなってしまうのです。

国をあげて行う、紫外線の啓もう活動
紫外線は皮膚に様々なダメージを与えますが、オーストラリアでは皮膚がんに対する啓もう活動が積極的に行われています。皮膚がんの主な原因は、太陽からの紫外線に過剰にさらされ、皮膚細胞にDNA損傷を引き起こすこと。オーストラリア人の3人に2人が生涯のうちに皮膚がんと診断されるというデータもあります。
紫外線から人々を守るために、国をあげての取り組みがなされています。小学校では2時間おきに日焼け止めを塗ったり、紫外線の強さをあらわすUVインデックスのアプリを導入したり、ラジオやテレビなどでも積極的に紫外線に関する情報を発信しています。

オーストラリア製の日焼け止めの特長は?
日本よりもはるかに強い紫外線が降り注いでいるオーストラリアで作られた日焼け止めには、様々な特長があります。
- 1. 広範囲の紫外線の防止
UVA(紫外線A波)とUVB(紫外線B波)の両方を防止するため、“Broad Spectrum(ブロードスペクトラム)”という表記があります。UVAは皮膚の老化、UVBは日焼け、皮膚がんの原因を防ぎます。

- 2. 耐水性
オーストラリアは屋外でのアクティビティが盛ん。日焼け止めは、ウォータープルーフ、ウォーターレジスタンス機能がついた製品が多いです。

- 3. 肌にやさしい
日焼け止めもスキンケアのひとつですから、敏感肌や環境への配慮がなされています。無香料、ノンコメドジェニック、エコフレンドリーな成分を使用しています。
- 4. 耐久性
数時間おきに塗ることが基本ですが、オーストラリアはアウトドア活動が盛んで、さらに夏場はかなり暑くなることを考慮して、長時間にわたって効果が持続するように設計されています。
- 5. 環境にやさしい
サンゴ礁を守るために、オキシベンソンやアボベンゾンといった化学成分が含まれない日焼け止めが人気。海洋環境への負荷を減らし、海洋生物を保護することが目的です。
オーストラリア生まれのおすすめ日焼け止め
チャーム気分でお洒落に日焼け止めを持ち歩いて【feel good inc】
いつでもどこでも気軽にUVケアができる軽量タイプ。パラベン、オキシベンソンといった化学成分を含まず、肌の修復効果を促すアロエベラ、抗酸化、保湿効果のあるビタミンEをはじめとしたスキンケア成分を高配合。最大4時間持続するウォーターレジデンスで、日差しの強いアウトドアでも安心!

いちばん無防備な唇。こまめに塗り直したい!【bondi sands】
サンケア、ボディケア、セルフタンニングなど豊富なラインナップで、国内ではかなり有名なブランドのひとつ。リップバームは、紫外線から唇を守るだけでなく、保湿、鎮静効果があるので、唇のコンディションを整えます。また、環境にも配慮した成分を厳選しているので、海を愛する人たちから絶大な信頼を得ています。

水、汗に強い! アウトドアをこよなく愛する人に【SURF LIFE SAVING】
今から100年前、オーストラリア初のボランティアによるサーフライフセービングクラブ(サーフィンを安全に楽しむための監視員)「SURF LIFE SAVING」が誕生。日焼け止めの製品は、海のレジャーだけでなく、ゴルフやサッカーなど屋外でスポーツを楽しむ人たちに大人気。Broad Spectrumに加え、汗や水に強く、ベタつかないのも特徴。さらっとしたテクスチャーで、吸収も早く塗りやすい!

好きな日焼け止めを入れて、繰り返し使えるロールオン【Solmates Australia】
好きな日焼け止めローションを容器に入れて使う、レフィルタイプのロールオン。大量に消費される日焼け止め容器の削減に加え、このレフィル容器もリサイクルされたプラスチック製にこだわるなど、サステナブルに特化したエコな容器。イエローやピンク、ブルーなどカラーも豊富。


紫外線が強い国だからこそ考え抜かれたモノづくりに加えて、環境に配慮したサステナブルな取り組みも意識しているオーストラリア。今度の旅行で、ぜひ見つけてくださいね!

大学卒業後、出版社勤務を経てフリーランスの美容ライター、エディターとして20年以上のキャリアをもつ。2023年4月より娘と一緒にオーストラリア・メルボルンへ移住。ナチュラル・オーガニックのビューティのキャッチアップ、ヘルシーなフード、最旬のカフェ事情をはじめ、サステナブルのセミナーや取材など新しい分野にも取り組む。■ウェブサイト: https://www.natsumemadoka.com/
■Instagram: @madoka_natsume
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