2025.01.13
北海道在住・アンヌ遙香さんが選ぶ!本当に美味しい北海道グルメ8選
元TBSアナウンサーで、現在は故郷・札幌を拠点にフリーアナウンサーや文筆家としてご活躍のアンヌ遙香さんによる連載「now HOKKAIDO by Anne Haruka」。
今回は、アンヌさんが忖度なしで選ぶ「忖度なし!本当に美味しい北海道グルメ発表!」について。全国にその名を轟かせる名店から、あまり知られていない隠れた逸品まで、アンヌさんの熱量溢れる文章をお届けします。
第八回のテーマは…忖度なし!本当に美味しい北海道グルメ発表!
2025年、もはや年始モードもどこへやら。すっかり日常に戻っていますよ! という方もほとんどかと思いますが、まだまだ! 今年の目標を立てるには、ピッタリな時期!!
今年、北海道に行く! もしくは、行きたい! という貴方。to doリストにぜひ「北海道旅行を満喫する」を加えてください。
しかしながら、食の王国・北海道の情報は溢れるほど。一体どのお店が正解なの…? と困惑される方も多いでしょう。
お待たせいたしました。今回は昨年20年ぶりに故郷・札幌に帰ってきた私が忖度なしで選ぶ、【2024年本当に美味しかった北海道の食べ物、そして2025年必ず食べたいベスト8】を発表します!!
どこで何を食べても、地元のスーパーのお惣菜コーナーでも美味しくてすごい! と日々感じますが、これは絶対にまた食べたい、そしてこれは忖度抜きに本当に最高! と思ったものを順不同で特別にご紹介。私の独断で選んだ美味しいものの数々。永久保存版。絶対に間違いない絶品といえます!
◆「成吉思汗『八仙』大通」の塩ジンギスカン
札幌旅行をされるという方におすすめのお店を聞かれれば、最近私はこの名店を間違いなく挙げます。
ジンギスカンは道民のソウルフード。庭に敷物を引いて、家族や親戚が集まった時にはワイワイなんていうのがお決まり。 スーパーに行けば冷凍はもちろん、様々な会社から味付ジンギスカンが売られていますが、 私はこちらの塩ジンギスカンに衝撃を受けたのでした。こんなに美味しいジンギスカンがあったのかと絶叫。新鮮で、柔らかく、所謂「くさみ」なるものもなく、ペロッと何枚もいけてしまう。
私の友人である北海道HBC放送の室谷香菜子アナウンサーに連れて行っていただいたお店なのですが、さすが地元マスコミ関係者が太鼓判を押すだけある! 焼く前の、お皿にびっしり並べられたお肉の美しさにもため息。やはり美しいもの=美味という方式が成り立つのだな、と。
大変、1店舗目でかなりの文字数を使っている…! ご来店の際には、事前予約をお忘れなく!
◆「正統派室蘭焼き鳥 男吉」のうずら串
皆さん、室蘭焼き鳥をご存知でしょうか?
室蘭やきとり(むろらんやきとり)は、北海道室蘭市が本場の、豚肉とタマネギを使用した串焼き料理です。豚肉を使用するものの、関東地方でいう「やきとん」とは異なり、鶏肉やもつを使ったものとの総称で「やきとり」と呼ばれていますが、甘辛いタレとカラシでいただくのがまた特徴的。
この豚肉ちゃんもトロトロでたまらないのですが、私が絶対食べて欲しいのはうずら串!!
実は、ただのうずらじゃないのです。なんと殻ごと焼いているのです! そんなことある?! と驚くなかれ。殻は薄めのものを選んでいるそうですが、殻がついたまま、そのまま焼いて食べるというもの…恐る恐る口に入れてみると、心地の良い香ばしいパリパリ感! 口の中にざらつきが残ることもなく、新食感が癖になる!
カルシウムがたっぷり取れて、美容にも良さそう。室蘭焼き鳥のことを知っている人は、道民以外ではなかなかいらっしゃらないかもしれません。中でも殻付きうずら串を食べたことがあればかなり自慢できるはず。
◆「RITARU COFFEE」のカフェ・オ・レ
北海道屈指のパワースポット、北海道神宮を背にして円山エリアを散策した際に偶然入ったカフェ。
実は私、かなりの有名店と知らなかったのでした。 平日の午前中にもかかわらず、スタイリッシュな店内は人、人、人。驚いた記憶がありますが、もっとびっくりしたのはカフェオレ! ウン10年生きている私ですが、人生で1番おいしいカフェオレだと断言できます。
ほんのり自然な甘みがあり、過去に味わったことがない滋味深さが。なんとこちらは北海道大学構内で飼育された「北大牛乳」を使っているとのこと。お食事メニューも充実しており、私はロールパンサンドイッチを選びましたが、もちろんそちらも美味。
このカフェオレを目的にまた足を運びたいと思っています。
◆「Be nut’s」のピーナッツパフェ
私にとってもはや伝説のお店。札幌から車で1時間ほどでしょうか…夕張郡由仁町にあるソフトクリーム屋さんです。
車でしか行けない場所にあるのに、さらに冬の期間はお休みという…天才的に美味しいのに、おいそれと簡単には食べさせてくれないのがまた魅力の1つかもしれません。
札幌に帰ってきてびっくりしたのは本当にソフトクリーム屋さんが多いということ。私ももはや熱狂的ソフトファンで、平均すれば週に1回は食べているといっても過言ではない程。
その中でも珍しいピーナッツバターを使ったソフトクリームを前面に押し出した名店。何を隠そう、私は大のピーナッツバター好き。こちらのオーナーさんも純粋にピーナツバターが好きだったそうで、ソフトクリームと混ぜられないか? と考えついたそう。
皆さん、東京でもピーナッツバターのソフトクリームってあまり見たことないですよね? どうやら、ピーナッツバターとソフトクリームがなかなか混ざらず、試行錯誤を繰り返されたそう。
ピーナッツプリンの上に ピーナッツのソフトを巻き巻き ピーナッツソースを垂らして、食感が楽しめるナッツをトッピング! という看板パフェ。ひと口食べた瞬間、濃厚なピーナッツの香りがたまらず、その場で「最高〜!」。 どうして札幌にないの?! と帰りの車で呟き続けたほど…私にとっては永遠のNo.1の超特別なピーナッツバターソフトクリーム専門店。
>>Be nut’s
◆「cafe M.O.B」の汁なし担々麺
kirei noteのアーカイブ記事をぜひご覧いただきたい! 札幌のマジカルスポット・石山緑地を取材している際に、偶然巡り会った農家カフェです。
使われているお野菜は無農薬の自家栽培のもの中心という、体が喜ぶメニューが並ぶ中、 わたしは店主の方おすすめの汁なし坦々麺を選びました。どこのお店にもない、唯一無二のあのモチモチの麺、たっぷりすぎるお野菜、後を引くピリっとした辛さ…どのポイントをとってもクセになるお味。また行きたい!! キンキンに冷えたビールと一緒に食べたらどれだけ最高だろう…なんて…書いてるだけで涎が…。
石山緑地という最高すぎる公園は冬の間は閉鎖されますが、cafe M.O.Bさんはもちろん営業中。雪がたくさん降った暁にはかまくらを作ることもあるかも?! なんて魅力的すぎる情報も。
◆「北菓楼」のちぎりシューピスコット
私が10代の頃から愛して止まない、世界一といっても過言ではないシュークリーム。
ピスコットは物産展などには滅多に出ないと断言できます。なぜならあっという間に硬くなってしまうから! 消費期限はその日のうち! 大丈夫だろうと思って次の日まで冷蔵庫に入れておいたら、悲しいことが起きます。買ったらすぐに食べること!
北海道に来ないと食べられない、美味しすぎるモチモチシュークリームです。もちっとした塩気のある生地をちぎって食べる不思議なシュークリームで、中に詰まったカスタードクリームをつけながら楽しむのが正解とのことですが…私はバクバク食べています(笑)。
お餅とチーズの中間のような食感で、濃厚なチーズの風味がぎゅっと凝縮されています。10代の頃の私は帰省の度に、今はなき駅前商業ビル・エスタに買いに行ったものでした。売り切れだとわかった途端に「ピスコット食べたかった、ピスコット!!」と売り場で絶叫し、見知らぬご夫人に慰められたという恥ずかしすぎるエピソードも。
今は札幌に住んでいるので、食べたい時にピスコットが食べられる環境にあり、よくお土産に買って帰るのですが、もうすぐ80歳の父親から「これはあまりにも美味しすぎるから頻繁に買ってこないでくれ」という謎の指令が出ています(笑)。美味しすぎて、どうやら特別な時にじっくり味わいたいというのが、うちの父の言い分。私は毎日でも食べたいくらい。
>>北菓楼
◆「六花亭」のシュトーレン
連載の第一回でも取り上げた六花亭。北海道土産としては勿論、道民の日常的な「ちょっと良いおやつ」です。もともとシュトーレン好きの私が、これは!! と思わず唸ったのが、六花亭の数量限定シュトーレンです。
クリスマス限定ですので、これは本当になかなか手に入らない! 私は一口食べた瞬間に、絶妙なしっとり感と芳醇な香りの虜になり、クリスマスが終わっても食べたい! 買い占める! と一念発起。 一路、地元のお店へ。…なんと売り切れ?!
私はその場で札幌駅前と大通駅前にある六花亭に電話をしたのですが…こちらも同じく売り切れ(涙)。
皆さん、六花亭のシュトーレンは目に入ったら即買い、そして1度に3本ぐらい買うのがおすすめです。 シュトーレンは、もともと少しずつ少しずつ薄く切ってクリスマスまでの毎日を楽しむ、というのが正しいいただき方だと思うのですが…私はたった1日で、半分ほど平らげました。
>>六花亭
◆厚岸名物「氏家」のかきめし弁当
こちらでしたら、お取り寄せができるはず! 北海道随一の牡蠣の名産地・厚岸町。全国駅弁大会などでもかなりの売り上げを誇っているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?
牡蠣などの煮汁とひじきでご飯を炊き上げ、牡蠣・ツブ・アサリといった海の幸と、フキ・シイタケなどの山の幸を盛り付けた昔ながらのこだわり弁当。少し生姜も効いているんでしょうか? かなり食欲をそそる香り。濃厚な旨みがぎっしり詰め込まれています。
私は地元のスーパーに朝一でお邪魔した際、たまたま駅弁フェアがやっており奇跡的に手に入れることができました。お電話やインターネットでお取り寄せ可能ですし、事前にお電話をしておいて厚岸駅に行けば、なんと駅ホームで受け取ることもできるそう。1917年創業という伝統の味は裏切らない!
>>氏家
いかがでしたか? 北海道に行きたい! と思っていただけたなら、それが私の本望です。こちらのコラムを印刷し、ぜひ今年こそ北海道に集まれ〜!
Profile
アンヌ遙香
1985年生まれ。北海道出身。2010年より小林悠名義でTBSでアナウンサーに。現在は札幌を拠点にフリーアナウンサー、文筆家、スクール講師などとして活動している。ゴールデンレトリバーの愛犬と仏像をこよなく愛す。
Instagram:@aromatherapyanne
>>vol.1 今だから知ってほしい!北海道民が「六花亭」をおすすめする理由
>>vol.2 札幌来たらここに寄って!雄大な北海道を堪能できるおすすめスポット
>>vol.3 北海道が誇る紅葉の名所で出会った注目度No.1のお土産とは?
>>vol.4 アンヌ遙香さんが北海道池田町で出会った十勝ワインの魅力
>>vol.5 ここだけのキティちゃんコラボも!韓国“オリヤン”で出会った可愛いもの
>>vol.6 【速報】札幌のミュンヘンクリスマス市とイルミネーションの楽しみ方
>>vol.7 札幌は本の都!?旅でも訪れたい、北海道民おすすめの図書館&書店