【ドイツ】ドラッグストアで揃える、ヨーロッパの冬準備
LIFESTYLE

2024.11.29

【ドイツ】ドラッグストアで揃える、ヨーロッパの冬準備

イルミネーションが輝く反面、最近ではすっかり日照時間が短くなり、ヨーロッパの寒く長い冬が始まりました…!

そんな日本とは異なる環境でも健康的で快適に過ごすためのアイテムが、ドラッグストアでは簡単に手に入ります。

ドイツ生まれの三大ドラッグストアのうち、最大規模と言われている「dm(dm-drogerie markt)」。欧州12ヵ国で展開し、ドイツだけでも2000以上の店舗数を誇ります。今回はdmで購入できる、ドイツならではのケアアイテムをご紹介します!

なんでも揃うドラッグストア

ドイツのドラッグストアで販売されているのは、一般医薬品のうち滋養強壮剤やビタミン剤、ハーブティーなどをはじめとする「自由販売医薬品」のみ。

日本とは異なり、体調不良時に薬を買いに行くのはアポテーケ(薬局、Apotheke)という場所になります。

そのため、日ごろの体調管理や健康ケア商品の購入などには気軽にドラッグストアを利用することが多いです。日用品に加えBio食品など、その品揃えは多岐に渡ります。

ハーブティー

ドイツ人の体調管理の強い味方といえば、ハーブティー。違和感を覚えたら「まずは薬よりもハーブティー!」ということで、予防したり自分の体調管理に上手に取り入れているそう。圧巻の品揃えです。

■薬用ハーブティーBad Heilbrunner

その中でも有名なのが「Bad Heilbrunner(バードルハイルブルンナー)」の薬用ハーブティー。こちらは気管支系のお茶。

・Husten-und Bronchial Tee(咳止めと気管支茶)
・Hals-und Rachen Tee(のどのお茶)

風邪だけでなく内臓系のお茶も。

・Leber-und Galle Tee(肝臓と胆のお茶)
・Nieren-und Blasen Tee(腎臓と膀胱のお茶)

Bioのラインナップもあり、ぐっすり寝るための睡眠系。

・Einschlaf Tee mit Melatonin(メラトニン入り睡眠茶)
・Bio Nerven-und Schlaf Tee(神経と睡眠茶)

大人用だけでなく、同じようにしっかり子ども用もあるのがドイツらしいところ。子どもの頃からハーブティーで体調管理の習慣がつきます。

(Google翻訳を使うと、カメラで瞬時に翻訳してくれるのでとても便利ですよ!)

他ブランドにも様々なフレーバー展開があります。こちらは「女性のためのお茶」。ハイビスカス・フェンネル・ショウガなどが入り、芯からポカポカとする女性の味方。

12月が近くなると、12月1日から25日までのアドベント(待降節)を楽しく過ごすためのアドベントティーが登場します。

種類が非常に豊富で購入しやすい金額なので自分の体調に耳を傾け日常に取り入れることができます。

保湿アイテム

■NIVEA

非常に空気が乾燥する冬のヨーロッパで快適に過ごすためには保湿が必須!

100年以上もの歴史を誇るドイツの有名ブランド「NIVEA(ニベア)」。主力のクリームタイプだけでなく、ヘアケアやボディローションなど本国ならではの豊富な商品展開です。

ホリデーシーズンになると可愛らしいデザインのものがでるのでお土産にもぴったり。

■lavera

「lavera(ラヴェーラ)」とはラテン語で「真実」という意味。「すべての人の“真実のオーガニック化粧品でありたい”」という願いから生まれた、ドイツ生まれのオーガニックコスメブランドです。

ドイツはオーガニック製品が豊富。優しい香りでしっかりと潤してくれるので愛用しています。

■Herbacin

「Herbacin(ハーバシン)」は1905年創業の、ドイツで最も歴史が古く、自然派コスメの先駆けとなった老舗ブランドとして知られています。

古来より「植物の医者」と呼ばれるカモミールの花から抽出した天然成分をメインの保湿成分として使用していて、無香料なので子供から大人まで安心して使うことができます。

しっかりつつサラッとしたテクスチャーで肌がなめらかになりますよ。

バスアイテム

湯舟で過ごす時間を愛しているのは日本人だけではありません。ドイツにも温泉があり、バスタイムを楽しむ方が多く、豊富なアイテムが揃います。

ドイツでは「お風呂=健康促進」という印象が強く、薬用効果に注力した商品展開が特徴。ハーブなどの天然成分にこだわって作られており、自然素材なので安心して使えます。

Knipeipp

125年以上前にドイツで誕生したシェアNo.1の「Knipeipp(クナイプ)」。

セバスチャン・クナイプ神父という人が提唱した“ホリスティック理論(自然環境と人とを調和した統一体とみなし自然治癒力を高める考え)”に基づき、環境に配慮した天然素材にこだわり商品作りをしています。

日本で主流のパウダータイプに加え、「バスオイル」「バスクリーム」など多種多様のラインナップが揃っているのは、保湿成分も入り乾燥対策をしつつ、ヨーロッパならではの硬水を肌馴染みよくしてくれるためかもしれませんね。

Tetesept

日本未上陸と言われているドイツ発祥の入浴剤ブランド「Tetesept(テテセプト)」。

アレルギーの薬やサプリメントなども販売しているブランドで、Gesundheitsbad(健康風呂)と記載もあり他ブランドよりも薬用色が強い印象です。「Muskel-Entspannung(筋肉の弛緩)」など用途別に選ぶことができるのでその日の自分にぴったりなものを選ぶと良いですよ。

Japanisches Heilpflanzen Öl

番外編として愛用しているのが「日本薄荷オイル」。ハッカは解熱、鎮痛、作用があり、咽喉痛にも効能があります。

“なぜ日本!?”と不思議に思っていたのですが、“ジャパニーズミント”は数あるミント類の中でもメントールの含有量が多いのだとか。このオイルは内服可能でお湯に数滴入れて飲むとリラックス効果や鼻腔や喉が通り乾燥する冬に重宝しています。

ビタミン剤

冬のヨーロッパは日照時間が短く、太陽光からのビタミンが不足しがち。この時期になるとビタミン剤コーナーを見ている人が増えます。

ドイツでは東京の4分の1の日照時間になってしまうので、骨の成長や心身の安定のためにビタミンDを積極的に摂取しなければいけません。それ故サプリメントコーナーが非常に充実しています。

ビタミン不足予防のため、ドイツでは生後10か月~1歳ごろまで毎日赤ちゃんにも錠剤を与えます。

Orthomol

「飲むエルメス」として日本でも爆発的な人気が出たサプリメントですが、実は「Orthomol(オーソモール)」はドイツ発祥のブランド。豊富なブランドが存在しているのは、ビタミンに気を使っている国ならではなのかもしれません(dmでは取り扱いがありませんが、薬局で購入可能)。

温活グッズ

Kirsch steinkissen

湯たんぽと並ぶほど、ヨーロッパでは一般的な「Kirsch steinkissen(さくらんぼホッカイロ)」。ヨーロッパでは古くから民間療法として親しまれ、チェリー酒を作る工場の人たちが加工された後のタネを温めて暖をとっていたのが始まりとも言われています。

乾燥させた種は中が空洞になり、加熱すると温かい空気が蓄えられる仕組み。さくらんぼの種は伝熱性に優れていて、長時間その熱を保ちながら放出することができます。

ゆったり温まることで神経をリラックスさせる効果があるので慢性の腰痛、生理痛、肩凝りなどにも効果的。子どもの腹痛にもよく使われるのだとか。

使い方は簡単。いずれかの方法で加熱するだけ。

・余熱なしの110℃のオーブンで
・電子レンジで最大300ワットで2分間加熱
・ストーブ(ハイツング…ドイツの住居に備え付けられている暖房器具)などの上で加熱

夏は冷蔵庫に入れるなど、体の熱を冷ますのに使用したり一年を通して活躍します。試用期限は4年なので繰り返し使えてとてもエコですね。

冬をたのしんで過ごす

「日本でも見たことがある!」という商品はあったでしょうか? もし見つけた際はぜひドイツならではの自然由来のパワーを感じて、心身ともに健やかに冬を過ごしてくださいね。

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