【清原果耶・吉川愛・見上愛】いまだから分かる、大切だった時間

【清原果耶・吉川愛・見上愛】いまだから分かる、大切だった時間

現在放送中のドラマ「マイダイアリー」(ABCテレビ・テレビ朝日系)。社会人1年目の主人公・優希が些細なきっかけで大学時代を過ごした仲間たちとの日常を思い出し、その繋がりを辿る物語です。

今回は、主演の清原果耶さんと、大学の同級生役を演じる吉川愛さん、見上愛さんにインタビュー。写真の撮影中にも笑顔が弾けるなど、すっかり仲良しな3人。そんなみなさんの現場での様子、自分の中で大切にしているものたちについてお聞きしました。

居心地の良い撮影現場

――写真の撮影中もすごく楽しそうでしたね。ここにドラマの現場では佐野勇斗さんと望月歩さんも加わるわけですが、普段の撮影はどういった雰囲気なんですか?

見上愛(以下、見上):本当にこんな感じです。遠慮なく、みんなが楽しい距離感で居続けていますね。

――お三方で集まった時に盛り上がった話題はありますか?

吉川愛(以下、吉川):ペン回しだね、最近。

見上:最近はね。

清原果耶(以下、清原):絵を描いてるよね。

見上:授業のシーンが多いし、待ち時間も多いから。お題を出し合って絵を描いて、披露し合っているんです。

吉川:あと、果耶ちゃんはずっとひらがなの練習をしています。

清原:してます!

――なぜひらがなの練習を…?

清原:字が綺麗になりたいんです。

見上:すごく綺麗な字を書くんですよ、なのにさらに練習していて。

清原:高みを目指そうかと思って(笑)。

見上:見てる世界が違うね。もっと上だった。

清原:そうやって褒められたの初めて。嬉しい(笑)。

吉川:…と、いつもこんな感じです(笑)。

お互いの印象を聞くと…「好きです!」

――これまでに共演経験もあるかと思いますが、お互いの第一印象はお聞かせください。

清原:じゃあ(吉川)愛ちゃんについてから。愛ちゃんの第一印象は…「本物だ!」って思いました。それは2人ともに対してなんですけど、いつもテレビとか映像で見ていたのですごく緊張してしまって。

クランクインの日に2人のシーンだったんですけど、緊張しすぎて、全然話しかけられませんでした。でも、それじゃあいけない!と思って、毎日少しずつ話しかけてみたらいろいろと話してくれるから、それがすごく嬉しいです。

見上:前に共演したことがあるんですけど…天然だよね?

吉川:えっ。

清原:「違うけど」みたいな顔してる(笑)。まとっている空気は天然ものみたいな。

見上:そうそう、そういう感じ。ふわっとした優しい空気をずっとまとっているんですよ。すごく居心地が良くて、いつ話しかけても良いし、話しかけなくてもいいと思える感じがいいな、と思います。好きです。

吉川:告白された♡ ありがとうございます。

――清原さんの印象はいかがですか?

清原:お願いします!

吉川:穏やかで落ち着いた印象があって。

清原:そうだよね。

吉川:それこそ、ジョークも言わないだろうな、とか…「清原果耶」という、もう清い感じ。

清原:名前はね?

吉川:本当におしとやかな方だと思っていたんです。でも実際は、ずっとふざけているし、本当に面白くて、好きです。

清原:ありがとうございます、嬉しい。

見上:確かにそういうイメージはありましたね。だからさっきの撮影の様子を見て、「そうそうそう、これこれ!」って思いました。女優さんだ!って。いつもは目が合った時とかに一瞬だけ変顔とかしてくれるんです。そういうのが意外すぎて。明るい大阪の子なんだなって思いました。

清原:何も考えてないだけなんだけどね(笑)。

見上:あっ、好きです。

清原:ありがとうございます♡ みかみんはね…美術だよね。

見上:美術?

清原:存在が美術。たくさん話してくれるし、ムードメーカーです。初めて会った時からその印象はあまり変わらないですね。みんなの調和をとってくれて…好きです。

見上:ありがとうございます!

吉川:頭のキレがいい。でも変なところに詳しい節がありますね。ほかの人が興味を持たないようなことまで知っているから、面白くて追及したくなるんです。

見上:知ってることと知らないことの幅がすごくて、逆にみんなが知ってることを全く知らなかったりします。確かに一分野は極めてるかもしれませんね。

それぞれがいま「好きなもの」

――作中にはさまざまな「好き」の形が出てきますが今、一番好きなものを教えていただきたいです。

見上:陶芸! …と、ボーリング(笑)。本当に一週間だけボーリングにハマってて。

清原:えっ、もう終わったの?

見上:行けてないから。1週間のうちに3日連続で行って、みんなにボーリングハマった、って話をしていたんですけど、それ以来行ってないですね。

吉川:きっともう終わります(笑)。

見上:一緒に行ってくれないから…(笑)。

――ブームのスパンが早いんですか?

見上:陶芸とか写真とか演劇を見るとか、長い趣味もあるんですけど、ボーリングとかみんなで遊ぶようなものはわりとすぐに変わってしまいますね。

清原:私はレコードですね。プレーヤーを買って、レコードを漁るのにハマっています。今一番好きなものって言われると、レコードで音楽を聴くことですかね。

――何かきっかけがあったんですか?

清原:ずっとレコードプレーヤーが欲しかったんですよ。でも、どれがいいか分からなかったので、いろんな人にオススメを聞いていたんですけど、このまま聞き続けていたら一生買わないだろうな、と。なので「今だ!」と思った時に買いました。

吉川:私は推しているアーティストとアニメがあるので。それをずっと大切にしています。

――お2人が直近の好きなものだったんですけど、これハマりそう、気になる、というモノやコトはあります?

吉川:私は、色々なことに興味を持っていくみかみんと違って一度ハマると長いタイプです。

見上:なんか…なんか刺さったなあ!(笑)

吉川:ふふふ(笑)。なので、あまり新しいものはないかもしれません。ずっと推しているもののほうが多いですね。食べ物や、飲み物も。直近は本当にないので何か作りたいんですけど。

見上:一緒にボーリングしようよ!

吉川:もうブーム終わりそうじゃん!(笑)

だから、今の自分がある、と思うこと

――ドラマでは大学時代という大人になる過程においての大事な時期を描いてるかと思うんですけど、みなさんがここに至るまでに「絶対に必要だった」と今振り返って思う時間はありますか?

吉川:私はこのお仕事から一度離れたタイミングがあったのですが、その時にパン屋さんでバイトをしていたんです。それは今となれば、やってよかったな、と思います。

小さい頃からこのお仕事をしていて、ほかのことを体験する機会が役でしかなかったので、実際に働くってこういう感覚なんだ、とかお金を稼ぐことの難しさを学べました。あとは、このお仕事をしていると気遣ってくださることのほうが多くてわからなかったのですが、バイトをしている時は私が提供する側だったので色々なことに気がつけるようになった良い経験でした。

見上:今の話を聞いていて、私は大学時代かな、と思いました。大学に入ってからこの仕事を始めたんですけど、それ以前からの友だちとも今もよく会いますし、支えになってくれている人たちがたくさんいて。周りは就活も経験していく中で、自分は就職するか、この仕事を続けるか考えたこともありましたし。学生生活って足並みを揃えますけど、大人になったら誰も揃えてくれないつらさや、きつさを今は感じるので、その経験ができたのは良かったのかな、と思います。

清原:ありきたりかもしれないですけど、Perfumeさんを好きになったことですね。

Perfumeさんが好きで、Perfumeさんに会いたくて、この仕事を始めたので、それがなかったら今の私はいなかったと思います。家族みんなでドライブに行った時にずっとPerfumeさんのアルバムを聴き続けていたあの時間が、私を作っていると言っても過言ではないです。

――今の財産になっているんですね。

清原:そうですね。おかげでPerfumeさんにも会えましたし、音楽も大好きだし、そんな幼少期を過ごせてよかったなと思います。

日常の物語の中にある、響く言葉

――最後に、作中で印象に残っているセリフやシーンなどを教えていただけませんか。

吉川:私は「推しは探すものじゃなくて、いつのまにかそこにあるもの」ですね。もうその通り! と思いました。私自身も言いたい台詞です。

清原:「聞かせて。何があったのかちゃんと聞かせて」っていうセリフがあるんですけど。

見上:ああ!

清原:全く別のシーンで愛莉(演:見上)も優希(演:清原)も言うシーンがあるんですけど、学生時代の友達の悩み事に対してそうやって真摯に向き合えるような関係性ってあまりないのかなと思っていて。その言葉を何の壁もなく言う側もそうだし、受け取り手の素直さもすごく尊いなと思います。

見上:うーん…どうしよう、すごく難しい。

清原:一緒に考えようか。

見上:何か深いこと言ったっけ、私。

吉川:言ってるよ。言ってるんだけど本当に日常感ありすぎて。

見上:優しい…。

吉川:(笑)

清原:虎之介(演:望月)との会話劇とか好きだな。テンポが良くて、気心が知れている仲になったからこそ生まれるやり取りが愛莉と虎之介の中にすごく多くて。セリフって言うより2人が作る関係性はすごく魅力的だな、と思いますけど。

見上:同意です(笑)。ありがとうございます!

Profile

清原果耶(Kaya Kiyohara)
2002年、大阪府生まれ。連続テレビ小説「あさが来た」(2015年、NHK)で俳優としてデビュー。「透明なゆりかご」(NHK)で地上波連続ドラマ初主演を果たし、「東京ドラマアウォード 2019」など多くの賞を受賞した。以後、話題作に出演し、連続テレビ小説「おかえりモネ」(2021年、NHK)でヒロインに抜擢。同年の映画『護られなかった者たちへ』では、第45回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞した。近作は、ドラマ「霊媒探偵・城塚翡翠」(2022年、日本テレビ系)や映画『青春18×2 君へと続く道』、『碁盤斬り』(ともに2024年)など。

吉川愛(Ai Yoshikawa)
1999年、東京都生まれ。幼少期から活動をはじめ、映画『十二人の死にたい子どもたち』(2019年)など、多くの話題作で存在感を放つ実力派。映画『ハニーレモンソーダ』(2021年)では第 45 回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。以降はドラマ「真夏のシンデレラ」(2023年、フジテレビ系)、「マルス-ゼロの革命-」(2024年、テレビ朝日系)「降り積もれ孤独な死よ」(2024年、日本テレビ系)など話題作に続けて出演している。

見上愛(Ai Mikami)
2000年、東京都生まれ。『星の子』(2020年)で映画デビュー。ドラマ「liar」(2022年、TBS系)で地上波ドラマ初のW主演を務める。以降、映画『衝動』(2021年)、『異動辞令は音楽隊!』(2022 年)、ドラマ「往生際の意味を知れ!」(2023年、TBS系)、「春になったら」(2024年、フジテレビ系)など多数出演。NHK 大河ドラマ「光る君へ」(2024 年)では藤原道長の長女・彰子(あきこ)を演じ、幅広い層に支持されている。

「マイダイアリー」2話より ©ABCテレビ

■「マイダイアリー」作品情報
毎週日曜22時15分~放送
出演:清原果耶 佐野勇斗 吉川愛 見上愛 望月歩
脚本:兵藤るり
主題歌:Saucy Dog「くせげ」(A-Sketch)
公式HP:https://www.asahi.co.jp/mydiary/

<衣装協力>
清原:
ブラウス¥37,400
スカート¥37,400/共にソブ(フィルム)
イヤーカフ¥18,700/カスカ(カスカイストリア)
問い合わせ先
カスカイストリア 03-6452-3196
フィルム/ソブ 03-5413-4141

ヘアメイク/窪田健吾(aiutare)<清原>
夢月(Three PEACE)<吉川>
豊田健治<見上>
スタイリスト/井阪 恵(dynamic)<清原>
山田 莉樹<吉川>
下山さつき<見上>
撮影/須田卓馬
取材・文/ふくだりょうこ

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