2024.11.11
義母は誰もが知る有名人!ウエストウッド知佳さんの新連載スタート
ロンドン在住のライター・ウエストウッド知佳さんによる新連載「My cup of tea」をスタート! イギリス英語の表現にある”Not my cup of tea” は「好みではない、好きではない」、”My cup of tea” はその逆に「好みである、好きだ」という意味になります。この連載では、知佳さんの「My cup of tea=イギリスでの生活や少し足を伸ばして訪れたヨーロッパ旅行」でのエピソードなどをご紹介いただきます。
第一回は「ウエストウッド…?」と気になった方も多いと思うので、知佳さんご自身について書いていただきました。
キレイノートの読者の皆さま、ロンドンより初めまして! ウエストウッド知佳(トモカ)と申します。
苗字がウエストウッドということで、名前を伝えるとどこにいても「ヴィヴィアン・ウエストウッドと一緒だね」と言われ、気まずい思いをすることがよくあるのですが…
そうなんです、私の夫の母がパンクムーブメントを作り、後に英国を代表する世界的ファッションデザイナーとなったヴィヴィアン・ウエストウッドでございまして、「大正解! 彼女、私の義理のお母さんなんですよ!」と返答することはさすがにしませんが、毎度世界中の人に名前を知られている人が私のお義母さんなのかと、嬉しかったり恥ずかしかったりするわけです。
そんな著名な人を家族に持った私はと申しますと、10代の後半から時代も影響して、ちょこちょこ旅をしながらファッションや美食を追いかけ、消費というより浪費することばかりをしながら生きておりました。仕事も面白くない、自分は本当にこれでいいのかと燻り始めた時にたまたま耳にした「人生を大きく変えるには移動距離を大きくしたほうがいい」という言葉を胸に、30代になって遅めの大冒険をしに何となくロンドンに半年滞在してみようと飛び立ったのでした。
到着して早々に友人を介して夫に出会い、程なく結婚してそのままロンドンに居座ることになりました。地元・福岡からロンドンへと約9400kmに渡る大移動をして、私の人生は確かに大きく変わり、やっと自分にとって居心地が良く腑に落ちる場所での生活が始まりました。
結婚して実際にパンクの女王一家と過ごしてみると、ファッションという煌びやかな世界とは裏腹に、無駄を嫌い、質実剛健、地域社会を大事にし、地球環境のことを毎日考えて生きている、物質的な豊かさに幸せを求めるのは、自分という人間がどこにもないのと同じだということに気付かされました。
そんなウエストウッド家に入門して12年目になりますが、純粋で心根がとても優しい夫と、私たち2人の宝物である8歳になる息子と、最近迎えたパピーと、家族3人+1匹の生活を中心に、日本の媒体に記事を書いたり、自然療法を人に教えたりしております。
こちらの連載では、英国での生活や、ヨーロッパ旅行記などを綴って、皆さまの旅のお役に立てたら幸せだなと思います。