2024.11.07
世界最大級の駅直結の都市型公園!緑溢れるグラングリーン大阪で朝活を
今年9月6日のオープン以来、すぐに人気スポットとなった大阪駅前の緑溢れる公園。家族連れや友人同士などたくさんの人々が芝生の上で寛いでいます。
日中は混雑している日もありますが、朝活として活用すれば、比較的ゆっくり過ごせます。まだ静かな時間に、自然豊かな環境で過ごしてみませんか。
※取材時は冬に向けて芝生養生中
世界最大級の都市型公園、グラングリーン大阪
大阪最後の一等地と呼ばれる再開発地区において新しい街づくりを進める、うめきたプロジェクト。先行開発地に誕生したグランフロント大阪もその一環です。今年9月には「GRAND GREEN OSAKA(グラングリーンおおさか)」が誕生し注目を集めています。
まず目に入るのはサウスパークを象徴する芝生広場。開発はまだ続き、2027年には「うめきたの森」がノースパーク内にオープン予定です。これらの公園は、駅直結の都市型公園として世界最大級だとか! さらにグルメやショップなどのテナントが入る北館、2025年3月21日には南館もオープン。今後の展開に期待が高まりますね。
ランドスケープファーストのデザイン
芝生広場で寛ぎながら、目に優しいグリーンの木々と高層ビル群が眺められます。なだらかな丘が囲むように続き、道路が目に入らず騒音も気になりません。駅前とは思えない落ち着きのあるスペースでリラックスして過ごしながら、その丘の向こうには何があるのだろうと好奇心がかき立てられる造り。
こうした空間デザインは、ランドスケープと建物がシームレスに一体となった都市空間を表現する「ランドスケープファースト」という考え方が軸になっています。
またうめきた公園を囲むようにユニークな企業や大学が集まっているので、この場所を通して面白い出会いや、新しい「何か」が生まれる可能性も期待できそうです。
街中にありながら自然と共生する
うめきた公園全体に1,500本以上もの高木を植える予定で、生物多様性の考えを取り入れているのも特長です。日本の一級河川・淀川から、スカイビルのたもとにある新里山、そしてグラングリーン大阪と、その各地を生き物が行き交い、大阪中心地の生態系を豊かに保つように計算されているのです。
すでに、異なる種類の蝶々や野鳥類も確認済み。今後植物が増えるほど、さらに多くの生き物が遊びに来てくれるはず! 大阪の中心から世界に誇れる「街と自然の共生」スポットになるのではないでしょうか。
「TALKS cafe & bar」
うめきた広場に面した飲食店のひとつ「TALKS cafe & bar(トークス カフェ&バル)」。「Farm to Table」をコンセプトに、オーガニック食材と有機野菜にこだわった身体に優しいメニューを提供するお店です。
「健康のための食、そのために素材にはこだわっています」と運営する株式会社エルワールドの統括マネージャー・伊藤健輔さん。
なるべく国産で生産者の顔が見える新鮮な食材を使い、季節に合わせたメニューを展開しているのも特長です。「特にフルーツは会社としても力を入れていて、早摘みせずなるべく熟した状態で収穫するなど、美味しく栄養価の高い状態の素材を使うなども意識しています」。
さらに、添加物不使用のオーガニック素材と新鮮なハーブを活かしたプラントベースのメニューや、ナチュラルワインやアテになるグルメも豊富なので幅広い使い方が可能です。
右:アサイーボウルやほかのプレートも気になる
店内89席とテラス24席を誇る広々とした空間。天井が高く、全面ガラス張りで公園が眺められます。特に朝は光がたっぷり差し込み気持ちいいですよ。
右:室内にいながら季節を感じる
注文はカウンターでもできますが、席に座ったままQRコードで行うことも可能! 料理やドリンクができるとスマホに知らせてくれるので、とても便利です。
「クロワッサンのモーニングプレート」で朝からパワーチャージ!
同店のおすすめが詰まった定番の「クロワッサンのモーニングプレート」で朝の腹ごしらえ。
同系列の「Foodscape!BAKERY」より毎朝届くクロワッサンから、保存料不使用の手づくり生ソーセージ、色も味も濃厚さが特長の卵「蘭王」の目玉焼き、自家製ラペやザワークラウト、そして鮮度の高いレタスが一同に介した一皿です。
鮮度、味ともに抜群! これだけで一日の栄養価が摂取できたのでは⁉ と思うほどの満足感です。
右:濃厚な黄身の色にビックリ
ドリンクは300円でセットメニューより選べますが、今回は単品でオーツミルクラテを注文。コーヒー豆はTERRA COFFEE ROASTERS(テラコーヒーロースタリー)より、自家焙煎のスペシャリティーコーヒーを仕入れています。ラテには浅煎りの豆を使用されているとのこと、オーツミルクとの相性でまろやかな甘味が際立ちます。
「PLAT UMEKITA」
コンセプトは「エシカルテインメント」で、「ETHICAL(倫理的な)」と「ENTERTAINMENT(娯楽)」をかけ合わせた造語です。
グラングリーン大阪、うめきた公園、そして「PLAT UMEKITA(プラットウメキタ)」を運営している株式会社TOPPANがそれぞれ情報発信を行う場で、楽しみながらワークショップなどの体験ができます。
1月中旬までは「IDEAS FOR『 GOOD』museum」を開催しています。
現在の展示テーマは、廃棄予定だったものを付加価値のある何かにアップグレードさせる「アップサイクル」。国内外のサステナブルでユニークなアイデアが詰まった、アップサイクルアイテムがずらりと展示されています。
使用済みの野球バッドで作った箸など、思わずビックリするアイテムも多く、説明文までじっくり読み込んでしまいます。
右:Crepのレジャーシート(左下)は館内で購入可
興味深いのは、工場用クレープ紙でできたレジャーシート「Crep(クレプ)」や、パラグライダーでできた「HOZUBAG(ホズバッグ)」。クレープ紙の持つ強度や耐水性、パラグライダーの軽くて丈夫な強みを生かして、別の分野で活躍する新アイテムに生まれ変わりました。
HOZUBAGのレジャーシートは、貸出しされており実際に広場でその使い心地を試すことができます。
主催する「IDEAS FOR GOOD」は社会を「もっと」よくするアイデアを集めたWebマガジン。
PLAT UMEKITAを通してサステナビリティに取り組む人々を集め、まずは小さなコミュニティを作り、さらにそこから大阪を盛り上げていくことを目指しています。
この場所がさまざまな人々が交わる交差点となり、サステナブルな未来を実現するための実験場となるようにと活動されています。展示のほかにワークショップも開催しているので、気になる方はサイトをチェックしてみて。
向かいのTALKS cafe & barででたコーヒーかすを回収して染める体験企画も予定しているそうですよ。
公園の真ん前という豊かな立地で気軽に、サステナブルな取り組みに触れることができます。ぜひプラッと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
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大阪には中心地に大きな公園や自然を感じる場所が少ないため、この公園は人々の心のオアシスにもなること間違いありません。
グルメやショップも次々と誕生しているので、お気に入りを見つけにぜひ足を運んでみて! 今後のグラングリーン大阪の進化に期待が高まるはず。
旅するように暮らす自然派ライター/オーガニック料理ソムリエ。
4年に渡る世界一周後、オーストラリアに移住し約7年暮らす。コーヒー好きが高じてオーストラリアではバリスタ業の経験も。今は繊細でフルーティーな浅煎りコーヒーに夢中です。ライターとしては旅行誌の広告制作を経て、雑誌広告や編集ページを主に執筆。現在は自然に沿った生き方、ほどほど丁寧な暮らしを自ら実践しながら発信中。地球にも体にも優しい生き方のヒントをお届けしていきます。
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