2024.08.28
夏の終わりの肌磨き!透明感がテーマのおすすめスキンケア
by Kana Sato vol.06
ブランディングディレクター、コンサルタントとして活躍する佐藤香菜さん。世界各国を旅して見つけた“本当にいいモノ”を見極める審美眼を持ち、SNSで発信する丁寧な暮らしが同世代から熱い支持を集めています。そんな佐藤さんが、普段愛用しているコスメやいま気になっているモノ、旅先でのエピソードなど、美容からライフスタイルまで赤裸々に語ってくれる本連載。
第六回は、「夏の終わりの肌磨き!透明感がテーマのおすすめスキンケア」についてお話いただきました。
汚れをしっかり落とすケア
しばらく旅のコラムが続きましたが、今回はわたしの本業でもある美容にまつわることを書こうと思います。オーガニックコスメ業界出身、小売店ディレクション経験があり、現在もメーカー 側・小売店側どちらとも関わるお仕事をしており、思えばかなりたくさんのスキンケアブランドを使ってきました。とはいえ丁寧な肌のケアをしてきたかと言えばズボラな性格で、39歳のいま、急にシミやたるみが気になってきたため、美容医療もうまく取り入れながら改めてスキンケアを丁寧にしていこうと決意した最近です。 スキンケアの始まりはクレンジング選びから。肌質にもよりますが、ここでいかに汚れを浮かせることができるかで、次に取り入れていく美容液成分の浸透具合が大きく変わっていきます。 わたしは日によって使うクレンジングを変えているのですが、今年の夏、愛用しているものはこちら。
疲れて帰宅してすぐに服を着替え、ソファに座り込んだとき、しばらく何もしたくない! という気持ちになることもありますが、まずはメイクを落とすのは、1日の疲れを丸ごと落とすことにつながります。もちろん、それは気持ちの面でも。 ただ、冬場だと洗面所で顔を洗うのが寒くて億劫になったり、洗面所に行かずともすぐに簡単に落としたいときもあるはず。とにかくその場から動かずにメイク落としをしたいときは【SISI 二層式ウォータリークレンジング】が大活躍します。わたしもすでに何本リピートしていることか。 コットンに含ませて拭き取るだけで、ビタミンCを感じるような爽やかな使い心地と、潤いはしっかり残る独特な保湿感がやみつきに。ジュワッとメイクが溶け出すようで、毛穴の汚れや肌のざらつきをもろとも拭い去ってくれます。
そのように拭き取るタイプも便利ですが、より一層自分を労わるようにマッサージしながらのメイク落とし時間はこれまた気持ちいいもの。【クラーム クリームクレンジング】は、わたしの友人が手掛けるブランドで、自身の肌トラブルと向き合い研究した彼女ならではのこだわりが詰まった1品です。中に配合されている様々な植物原料は漢方薬局にあるかのような個性的で高価なものばかり。ブランドの象徴的な成分であるクレイもしっかり入っており、汚れを吸着する力はしっかりありながら、敏感な状態のお肌への負担はかけないため、とても信頼できます。
そしてクレンジングの推し3品目は【オーストラリアンブッシュフラワーエッセンス ピュリファ イングクリームクレンザー】。 皆さんは「フラワーエッセンス」というカテゴリを聞いたことがおありでしょうか? これはオーストラリア先住民のアボリジニをはじめ、大自然のなかで生きてきた民族が発祥の自然療法でも用いられるもの。多様な環境で自生する花が心と体に作用すると考え、様々な花を摘み純度の高い水に浸し抽出したエッセンス。それはアロマとは違って香りはほとんどないものの植物本来の持つ効能が生きています。
私たちはパッと見た時に美しいと感じる好きな花と、ちょっと見た目が苦手…と感じるものがあったりします。苦手と感じるものは例えば集合体のような細かい模様が入っていたり、毒々しい色だったりと、見た時にゾワっとしたりもしますよね。 その時に感じた好き嫌いの直感が、実は自分の内面の状態や過去のトラウマなどを映し出しているというのがフラワーエッセンスの基本にあります。なんだかとてもスピリチュアルに感じられるかもしれませんが、世界各国ではこれを医療の現場でも用いたり、大学の医学部の学生が知識として学んだりも。その点では日本はまだまだこれから認知されていく可能性が広がっています。
フラワーエッセンスは舌下に垂らして飲むことで摂取しますが、そのフラワーエッセンスを配合し、肌から取り入れられるクレンジングがこちら! わたしはこれを初めて使ったとき、滞っていた血行が良くなったのか、頬に自然な血色感が蘇っ たことに驚きました。使うとわかる自然のパワフルさ、これはぜひ体験してみて欲しいと思って います。
これをやるか、やらないかで差が出るスペシャルケア
今年の夏、スキンケアで意識したことがあります。それは「日中浴びた紫外線をチャラにするくらい、その日のうちにしっかり保湿をすること」。とにかくシートマスクを使う頻度を高めにしました。シートマスクといえばわたしの大好きなブランドmirariから【フェイシャルトリートメン トマスク】。水分と油分のバランスを整えるもの、クールダウンして肌の火照りを抑えるもの…など、その日の肌の状態に合わせて選べる6種類が揃っており、美容液成分がたっぷりひたひたに染み込んだマスク生地もそれぞれの美容液との相性を考えられています。わたしはこのシートマスク全種類をたくさんストックしているため、ちょっと贅沢ですが3~4日に1回使うくらいの勢いでこの夏たくさん愛用してきました。肌ケアの基本は重点的な保湿なのだと改めて気づく、そんなスペシャルケアです。
古い角質や皮脂汚れをすっきり落とすピーリング効果のある1本は【Sans Ceuticals ルミノシティマスク】です。洗顔後の水で濡れた肌に数滴を塗り広げ、10分ほど置いて洗い流す乳酸配合のケア製品。洗い流してびっくり、洗面所の照明が当たった肌がゆで卵のようにツヤツヤに! 週に1回ほど使用するとワントーン明るい透明感のある肌に導いてくれます。ニュージーランドのブランドらしく、マヌカハニーなど保湿成分も高配合で潤いもキープ。
日焼け止め下地の愛用品
わたしはもともと日焼けはしにくいのですが、紫外線を浴びるととにかくすぐにホクロやシミ、ソバカスができる肌質ゆえ、それは昔からの長年の悩みです。日焼け止め下地は最も長い時間、肌につけたままにするアイテムでもあり、だからこそ美容液成分がしっかり入っているかなどもチェックポイント。
【ピルソ グラシアエアフィット トーンアップ サンアンプル SPF 50 PA +++】 ピンク系の明るく透明感ある仕上がりになる大好きな下地。柔らかい乳液状で日焼け止めというより美容液を塗っているようなみずみずしいテクスチャーです。
【SISI トーンアップUVプライマー SPF 38 PA +++】 手に取った瞬間は白いクリーム状なのに、お顔に伸ばし始めた瞬間、ほんのりベージュに変化し付ける人の肌色に溶け込みながら馴染む不思議な下地はこちら。地球上にある色は全て、赤・ 青・黄の3原色が混ざり合うことでできています。その3色の微粒子パールを配合しているこの下地は、人によって異なる肌の色ムラやくすみに対応できる優れもの。毛穴は目立たずお顔全体がまっさらなキャンバスになるような、メイクが楽しくなる1本です。
【ヴェレダ エーデルワイス UVバリアクリーム SPF 50 PA +++】 ヴェレダはわたしが高校生で初めて使ったオーガニックブランドでもあり、思い入れが深い老舗です。こちらは商品名にもあるように、スイス・アルプスの山岳地帯に咲くエーデルワイスを配合しているのですが、このエーデルワイスの花は標高の高い場所で強い紫外線を浴び、冷たい風にさらされる過酷な環境の中でも真っ白な花を咲かせ続ける特性があります。自然は不思議なもので、そうした生命力の強い自らを守りながら生える植物ほど、肌にもたらす効果は絶大で保護する力を持ち合わせていたりするのです。エーデルワイスの花のように美しい仕上がりに。
飲んで肌をケアするインナーケア
肌の調子が悪いときにどんなケアをすればいいか? 大人ならではの肌荒れに悩んでいるとき、その根本原因に自分でも気付けないことが多く、それが何よりも辛いことだったりします。食生活は悪くないはずなのに…など、振り返ってみても思い当たることがないと、余計に肌の調子が悪いことに意識が向いて気になってしまったりするもの。
肌荒れの解決策をインスタで質問をいただくこともあるのですが、まずはとてもシンプルにできることは 「この状態がずっとは続かないと思って気持ちを楽にすること」「自分で実験していくつもりで、肌に良さそうなお茶やビタミンC製品を飲んでみたり、楽しみながら学んでみること」「お風呂にゆっくり浸かったり運動をするなど汗で排出を促すこと」「荒れ過ぎてしまったときはいったんスキンケアを何も使わないという選択肢もあること」など、まずは気にしすぎず簡単なことから丁寧に、がポイント。
外的要因やストレスで肌のバランスは変動するものの、まずは飲むもの&食べるもので私たちの体や肌は作られるのでインナーケアはとても大切。最近特によく飲んでいるお茶をご紹介します。
【太陽食品 板藍根(バンランコン)茶】 バンランコンは生薬として古くから重宝されてきたもので、風邪の引き始めなどに飲むこともあるほど体を温めることが期待できます。体が冷えると血流も滞り、肌もどんよりした印象になりがちなので、そんなときこそこんな東洋原産の植物を。甘草、生姜、シナモンもブレンドされており、ほんのり感じる苦味も美味しいお茶は美容にも嬉しい効果たくさん。
【太陽食品 活性はとむぎ美人茶】 美肌になりたいならハトムギ! そう断言したくなるほど優秀なのがこちら。ハトムギにはコイクセノリドという成分が含まれていて、これは新陳代謝を促進して肌のターンオーバーを整える働きがあると言われています。江戸時代にはイボの治療でも使われていたという文献も残っているほど。
錠剤タイプのサプリメントよりも気軽に取り入れられるのがお茶の良さ。取り入れる水分にこだわってみると、体や肌の変化がわかりやすいと実感しています。
今回は、自分で実際に試し愛用し、心から良かったと思えるラインナップをご紹介しました。これからの夏~秋の季節の変わり目の時期、ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです。
Branding Director 佐藤香菜
株式会社マッシュビューティーラボにて、オーガニックのコスメとインナーケア製品のセレクトショップ「Biople by CosmeKitchen」の立ち上げとディレクションを行ったのち、独立。ブランディングディレクター・コンサルタントとして多数の企業の製品企画立案、製品プロデュースから販路拡大に携わる。オーガニックコスメを巡る旅の様子はNHK「世界はほしいモノにあふれてる」への2度の出演や、Instagramアカウント @kana__sato622 で発信している。
>>vol.01 1人で旅する時間で気づくこと
>>vol.02 大人になった今だから本当の友人に出会える
>>vol.03 5月のパリ旅行記 おすすめグルメスポット!
>>vol.04 中国・ハルビン旅行記ーグルメ編ー
>>vol.05 中国・ハルビン旅行記ー可愛いモノ編ー