2024.08.27
紫外線ダメージを旬食材でケア。OSAJIの食べる美容のお料理教室
食べるものがその人を作る、ということは分かっていても、今、何を食べるのが良いのか、何が必要なのかということを知って食材を選び、美味しく調理するのは少し難しかったりしますよね。
今回は、書籍『食べる美容』の著者であり、日本のスキンケアブランドとして有名なOSAJI(オサジ)ブランドディレクターである茂田正和さんによる美容の原点・食にフォーカスした料理教室へ参加してきました。
日差しによる肌ダメージ、食材の力を知る
食器具・包材・調理器具を取り扱う問屋街、浅草・合羽橋にある料理道具専門店「釜浅商店(浅草・合羽橋)」内でお料理教室は開催されました。
道中も、たくさんの食器やカトラリーを目にして、お料理をするモチベーションが上がります。
教室に入ると、大きなテーブルが4つ。各テーブルには4人ずつ座ります。
参加者の持ち物は、エプロン・手拭き・筆記用具・持ち帰り用のタッパーのみで、そのほかのものはすべて用意されていました。
調理器具もありました。こちらのHEGEのお鍋は直火調理もできるし、器として食卓に出すことも可能。ほかの器に移さなくて良いので、料理が冷めにくいし、片付けもスマートです。
全員が揃うまでにドリンク(別途料金)をいただくことに。お酒もあって、料理しながら飲んでも良いそう。
調理を始める前に、講師を務める茂田さんから今の時期に気になる紫外線による肌ダメージについてや、食材が与えてくれる体への影響についてなどのお話を聞きました。
見たことがある方もいるかもしれませんが、写真の男性はトラックドライバーで日差しが当たる顔左半分だけがシワやシミだらけになっています。紫外線による肌へのダメージは本当に大きいとわかりますね。
他にも、真夏に美白化粧品はNGというお話も驚きでした。なんだか悪いイメージのあるメラニンですが、本来の役割は、紫外線のダメージから肌や髪を守ること。夏場はメラニンを抑制する美白化粧品よりも、日焼け止めをしっかり使いましょう、とのことでした。
それに加え必要なのがターンオーバーをさせること。これは化粧品ではなく食材の力を使うそう。新陳代謝を良くする食材、むくみを取り体の循環を良くする食材、肌の乾燥を防ぐ食材、この時期に必要な食材とその効果を詳細に教えていただきました。
食べる前に知識が入るとより効果を感じられそうですよね。
肌を守る夏の献立
夏の食材選びは抗酸化作用とターンオーバーできるものがポイント。そして今回の献立はこちらです。
- 太刀魚の南風咖喱
- 砂肝と夏野菜のチョップドサラダ
- 焼きとうもろこしのご飯
- とろろ昆布ときゅうりの冷製スープ
ご飯に入れるとうもろこしは、ナイアシンが含まれ肌のターンオーバーを促し、スープにたっぷり入れるきゅうりはシトルリンが多く含まれ水分のめぐりをよくするそう。スイカにもきゅうりと同様の効果があるなど、代用食材も教えていただくことができます。
メインのカレーはスパイスから作る本格派。各スパイスによって、肝機能活性化、むくみ解消、食欲増進などの効果があることを聞き、グループで、どのスパイスをミックスするか相談して決めました。
私は美肌になりたいので抗酸化作用が優れているターメリックを追加で入れたいと申し出ました。こういったことで同席した方たちと会話が生まれるのも楽しかったです。みんな肌悩みも様々で、共感したり情報交換したり。そんな時間もここならではですよね。
HEGEのテーブルウェアでスパイスや玉ねぎ、ニンニク、生姜を炒め、ホールトマトと水を入れて煮込みます。その間に他の3品を手際よく作りました。
砂肝と夏野菜のチョップドサラダは、あっという間にできました。ドレッシングに日本のナンプラーといわれるしょっつるを使ったのですが、独特な香りに食欲が湧きます。
とうもろこしのご飯は、ジャスミンライスを使用。食欲がない夏でも軽く食べられて◎。
炊き立てのとうもろこしご飯は、浴びたくなるほどの良い香りでした。ほぐしたとうもろこしを炒める時に酒盗を使ったのも味わい深くコクが出る要素の一つでした。
とろろ昆布ときゅうりの冷製スープはきゅうり4本をすりおろしており、このスープ一杯で1人本1のきゅうりを摂取できます。
カレーは最後にソテーした太刀魚を入れ、5分煮たら完成。メカジキや鯖、サワラでも代用できるそう。夏はカレーを食べたくなりますが、お魚のカレーだと変わり映えするので、おもてなしの際にも良さそうですね。
旬の力で美肌を手に入れる
完成したご飯は彩り豊かな夏野菜もたくさんで眼福を得る出来栄え。茂田さん曰く結局のところ季節の旬の食材をいただくのが一番体に良いとのこと。知っているようで実行できてないことでした。知識を改めて聞かせていただくことで、納得感が増します。
そして、どのメニューもとにかく美味しかったです! 体が求めているものだからこそというのもあるかと思いますが、選ぶ食材や調味料の足し引きが絶妙でした。コクを出すのに、日本人の体に合わなそうなバターではなく塩麹を使ったり、あれもこれも重ねないでシンプルな調理にすることで食材の美味しさをそのままいただくことができました。
また、1人で来ても相席になった方々とお話を交えながら料理ができるのでとても楽しかったです。料理レシピを見て1人で家で作るのとは全く違い、食べる際にも、食材について、工程について、味について、話が盛り上がりました。
肌を、身体を、心を前向きにする料理と時間でした。
■食べる美容 料理教室
開催場所:釜浅商店(包丁売場 4Fイベントスペース) 東京都台東区松が谷2丁目24-1
受講料:10,000円(税込)※材料費込・ドリンク別
定員:16名(1回につき)
持ち物:エプロン・手拭き・筆記用具・タッパー等(持ち帰り用)
【食べる美容 料理教室 Vol.03 開催概要】
9月| “乾燥に備える”乾燥季の献立
紫外線の厳しい夏が終わり、空気の乾燥が始まる季節。夏にできたメラニンを、この季節にしっかり排泄できるかどうかがシミ対策の重要なポイントです。それと同時に、潤いを保持するチカラを肌につけ、乾燥くすみを起こさないようにケアすることが重要です。そんな秋に向けた食事のポイントを、楽しく美味しくお伝えします。
>>詳細はこちらから
フリーランス。旅行、アウトドア、マリンスポーツが大好きな二児の母です。今1番楽しいことは、子供の成長に合わせて、日本国内・海外を旅すること。宿泊レポや美容体験、フードの記事が得意です。ヘルシーでアクティブな記事をお届けしていきます!
◆Instagram:@ayano_nico1209
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