2024.07.18
朝食で選ぶ京都の拠点!野菜シェフ提案、自家製ヴィーガンモーニングで栄養チャージ
旅先で迎える朝。ホテルのモーニングという響きだけで、素敵な一日が始まりそうな予感がしませんか。それも栄養面まで考えられた野菜たっぷりの朝食なら、その後の観光へも軽やかに出発できそうですよね。
今回は、京都観光の中心地にある「IMU HOTEL KYOTO(イムホテルキョウト)」で提供しているヴィーガンモーニングを紹介します。
こちらは宿泊客のみならず、一般のお客さんへも開放されたレストラン。関西近郊から気楽に訪れて、ホテルの朝食を楽しむこともできます。
そんな非日常を味わいに、IMU HOTELへ足を運んでみました。京都の拠点として利用価値の高いホテルの全貌から、気になるヴィーガンモーニングまで、シェフや対応してくださったスタッフさんの声と共にご紹介します。
快適な京都の拠点、IMU HOTEL KYOTO
地下鉄四条駅、阪急烏丸駅より徒歩5分。京都の中心地にあり、どこへ出かけるにも好アクセスでありつつ、大通りから少し入ったところにあるため周囲は落ち着いた雰囲気です。
一階にはカフェ・バーを有する共有ラウンジがあり、旅行者同士の交流も生まれるカジュアルなホテルです。部屋には必要なものだけ、快適かつシンプルな部屋には全米ベッドシェアNo.1「サータ」のベッドを用意。旅の疲れを休めるのに一役買ってくれそう!
朝食は入り口すぐのラウンジで。たっぷり光の入る気持ちのいいスペースでいただけます。
野菜たっぷりの朝食でパワーチャージしたら、日中は町歩きを楽しみ、夜はホテルのバーでほかの宿泊者と交流を。暮らすように旅する、が叶うホテルです。
「野菜シェフ」が提案するヴィーガンモーニング
京都のホテルは数あれど、プラントベースを中心とした朝食メニューを展開するホテルは少ないのではないでしょうか。IMU HOTELでは「野菜シェフ」の片岡大樹氏が手がけるヴィーガン・ベジタリアンの朝食がいただけます。
IMU HOTELでは海外からのゲストが9割以上。ヴィーガンやベジタリアンといった彼らのニーズに対応するうちに、メニューも拡大してきたそう。さらに片岡シェフのフレンチレストランで積んだ経験や、日本のヴィーガン食でもある精進料理の研究が、今のヴィーガン料理へつながり、IMU HOTEL内で「野菜料理 OKI 四条」をオープンされたのです。
しかも片岡シェフは、2020年に開催された国際文化とベジタリアン料理の祭典「第一回 THE VEGETARIAN CHANCE JAPAN」において、全国から集まったシェフの中でファイナリスト8名のひとりとして選出されました。
「動物愛護や環境問題、プラントベース(菜食)を選ぶ理由は人それぞれです。でも、偏った視点を持ってしまっていたり、勘違いなどをしてしまったりしている方も少なからずいる印象です。私は純粋に野菜本来の美味しさや発見を、料理を通して伝えたいと思っています」と片岡シェフ。
さらに今後については「色々な宗教やライフスタイルの人が、IMU HOTELの大テーブルでヴィーガンのコースを食べている、そんな景色をいつか見てみたいですね! どんな人でも食べられる野菜料理は、今ある色々な垣根を越えられるジャンルですから」。シェフらしい、興味深い答えが返ってきました。
今では片岡シェフの料理を目指して来られる方も! ホテルの朝食利用率も高く、2020年時点で74%と水準の40%を遥かに上回っていることからも、その人気ぶりがわかります。
野菜と調理へのこだわり
「野菜料理 OKI 四条」の主役である野菜は、無農薬や有機肥料にこだわって丁寧に育てた野菜を扱う「ベジサラ舎」さんより届く新鮮なものばかり。
「その時に採れる旬野菜。その本来の味を引き出す調理法で提供しています」とスタッフの門川さん。「野菜の旨み、甘味が市販のものとまったく違います。その分調味料もシンプルです」と教えてくれました。
化学調味料などはすべて無添加。でき合いのものはなく、すべてが手作りというのは嬉しいですね。
8種類から選べるモーニング
多様なニーズに対応したモーニングは、8種類から選べます。最近まで6種類だったのですが、6月よりさらに2種増えました。
ベジタリアン、ヴィーガン、グルテンフリー、肉料理、そして和・洋食と幅広い選択肢のため、食生活のスタイルや体調、そのときの気分に合うものがきっと見つかるはず!
例えばヴィーガン&グルテンフリーならカレー、ヨーロピアンのリクエストで多い甘い系の朝食としてペイストリーとココアのセットも。メニューを読むだけでもワクワクします。
また朝食を頼むと、コーヒーやジュースなどのドリンク、ヴィーガンのミニパンケーキにシリアルが食べ放題という太っ腹なサービスも! これなら「物足りない」ということもありませんね。
迷ったらこちら!「ビーガンフレンチトースト」
牛乳や卵は不使用の完全ヴィーガン、豆乳を使ったフレンチトーストのプレートです。にんじんと玉ねぎのシンプルなスープがついてきます。
フレンチトーストに使用しているパンも、卵不使用のヴィーガン仕様。豆乳がしっかりしみ込んで直前に焼き上げられる優しい味の一品です。
グリルした野菜とサラダは、葉野菜のジェノベーゼと豆乳を使ったマスタード入りサワークリームにつけると、味の変化を楽しめます。グリル野菜にかかっているソースは、トマトとパプリカ、キュウリ、ニンニクを野菜の旨みが一番極まる150°のオーブンで40分グリルしてからミキサーにかけるという徹底したこだわりです。
取材時の野菜は、なすやパプリカなど初夏に採れる旬のものばかり。一口ずつ噛みしめていただきました。どの料理も過剰なものがなく、シンプルでととのった味わいです。野菜に対する誠実さを感じる料理でした。
気になる新メニュー「ビーガンホワイトソーストースト」
取材の直前にスタートした新メニュー、試さないわけにはいきません。
こちらも卵不使用のヴィーガン食パンを使用。ヴィーガンのホワイトソースがたっぷりかかった一品はまるでグラタンのような幸せ感があります。さらにこのメニューでは人気のチリビーンズが添えられ、一緒に食べ進めると変化も楽しめます。
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プラントベースの朝食を提供する、IMU HOTEL。実際に訪れてレポートしました。
満足感は高いものの、ほとんどが野菜のためか食後も体は軽やか! 食後、すぐ行動することができました。旅先で時間を有効に使いたい人にもおすすめです。
ヴィーガン料理に関心がある、片岡シェフの料理をもっと堪能したいという人には、完全予約制の「ヴィーガンディナーコース」も。シェフの技術を駆使した、そして想いの籠もったヴィーガン料理をコースで食べられます。
気になる人はぜひ、ホテルの公式サイトや片岡シェフのInstagram(@vegan_beaver_chef)をチェックしてください。
旅するように暮らす自然派ライター/オーガニック料理ソムリエ。
4年に渡る世界一周後、オーストラリアに移住し約7年暮らす。コーヒー好きが高じてオーストラリアではバリスタ業の経験も。今は繊細でフルーティーな浅煎りコーヒーに夢中です。ライターとしては旅行誌の広告制作を経て、雑誌広告や編集ページを主に執筆。現在は自然に沿った生き方、ほどほど丁寧な暮らしを自ら実践しながら発信中。地球にも体にも優しい生き方のヒントをお届けしていきます。
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