2024.08.11
清潔&ミシュラン掲載でもお手頃! 辛さ控えめの絶品タイ料理3選
アジア屈指の美食の都、バンコク。高級レストランはもちろんですが、B級グルメでもミシュランスターを獲得しているお店があるなど、食事の満足度が高い都市です。今回は、グルメの宝庫バンコクのおすすめタイ料理店をご紹介します。
快適で美味!“ピンクのカオマンガイ”2号店
大人も子供も食べられる定番のソウルフード、カオマンガイ(カーオマンカイ)の有名店と言えば、“ピンクのカオマンガイ”として知られる1960年創業の「ゴーアーン・カオマンガイ・プラトゥーナム」。2018年から5年連続、グルメガイドブック「ミシュランガイド」のビブグルマン部門(お手頃価格で評価の高い店舗)に選ばれているお店です。
本店以外に10店舗程度ありますが、おすすめはラチャダムリ通り沿いの「セントラルワールド」向かいの新店舗「プラトゥーナム2号店」です。
従業員がピンクのポロシャツを着用していることから“ピンクのカオマンガイ”と呼ばれ、店名は創業者の名前、アーン氏に由来します。
カオマンガイは、それぞれ「“カオ”=米 “マン”=油 “ガイ”=鶏肉」という意味。基本的には鶏肉の油とチキンスープで調理したタイ米の上に、茹でた(お店によって蒸した)鶏肉をのせ、ピリ辛のこげ茶色のソースをかけて食べるタイ料理です。付け合わせの定番はキュウリ。鶏肉の茹で汁を利用したうま味がたっぷり染み出したチキンスープも付いてきます。
今まで、お世辞にもキレイとは言えない道路沿いのむき出しの店舗しか行ったことがなかったので、清潔でおしゃれな店内の居心地良さは格別でした。クーラーの効いた涼しい中で食事ができるので、衛生面が心配な方やお子さん連れでも安心して楽しめます。ローカル感あふれるプラトゥーナム本店より少しだけ割高ですが、快適さは段違い。
注文方法はタイ語/英語が併記された紙で行うので、ミスが起こりにくく安心して注文できます。タイらしいドリンクもあります。私はこの時、1人用・普通サイズのカオマンガイ(65バーツ)、大麦を煮出して甘みを付けた大麦茶(Barley tea/45バーツ)をオーダー。
大麦茶は体にこもった熱を排出したり、解毒や美肌、快眠などの効果があるそうで、東南アジアでよく飲用されているお茶です。(2号店では、サービス料の7%が追加)
やわらかくクセのない鶏肉に、ツヤのあるタイ米がよく合って食が進みます。テーブルの上には黒い色の甘いソースとスイートチリソースが置かれています。お好みのソースをかけて、味の変化を楽しみましょう。
私はランチで訪れましたが、12時を過ぎると行列ができていました。暑く、空気もキレイとは言えない大通り沿いで待たなければならないため、混み合う時間帯を避けての来訪がおすすめ。
フードコートで味わえるマイルドな「カオソーイ」
気軽に食事ができるショッピングセンターのフードコートにも、実はバンコクの名店の味が揃っています。
BTS(スカイトレイン)のプロンポン駅直結のショッピングモール「エンポリアム(エンポリウム)」4階のフードコート「グルメ・イーツ・エンポリアム(Gourmet Eats Emporium)には、ミシュラン掲載店がずらり。“名店”の味が清潔にお手頃価格で味わえるお店が揃っています。
ちなみにバンコクのフードコートは、各店舗を利用する前に総合カウンターでチャージ金額を申し出て、希望の金額がチャージされたカードで購入する仕組み(余った金額は、カウンターで返却されます)。
ここでおすすめしたいお店が、ミシュランに5年連続掲載されている人気店「オング・トン・カオ・ソーイ(Ong Tong Khao Soi)」。
名物メニューのひとつであるカオソーイは、タイ北部のチェンマイや、ラオス北部のルアンパバーンなどで広く食べられている麺料理。ココナッツミルクを加えたカレースープに揚げた卵麺を入れ、唐辛子、干しエビなどのペースト、酢漬けのキャベツ、エシャロット、ライム果汁、肉がトッピングされています。
私はこちらでも鶏肉が入ったカオソーイガイ(109バーツ)をオーダー。骨付きチキンとクリーミーなカレースープが、食欲を掻き立てます!レシピはオーナーのおばあちゃんの味だそう。クセがなくマイルドなスープで、ほっこりするお味。
爽やかなフレッシュココナッツジュース(60バーツ)とも相性抜群でした。
壁画が有名なタイ料理レストランの、名物ドリアンカレー
BTSプロンポン駅から15分ほどの場所にあるタイ料理レストラン「シートラット(Sri Trat)」は、タイ東部のトラート県出身の家族が経営する大人気レストラン。
バースペースを抜けると、ガラス張りの素敵な空間が広がります。壁面には歴代の国王や王妃の肖像画や写真などが飾られています。
シートラットと言えば、この迫力のある壁画でも有名。
化学調味料を一切使わず、伝統的なレシピをもとに作ることにこだわりがあるそう。席に着くと、バタフライピーがサービスでいただけます。
こちらが、シグネチャーメニューのドリアンのマッサマンカレー(290バーツ)。熟したドリアンは独特の香りや食感があって苦手な方も多いのではないでしょうか? しかしこのドリアンは熟す前のドリアンなので嫌なニオイは全くなく、最初のうちはジャガイモだと感じてしまったほど(笑)! ほどよいシャキシャキ感がコクのあるカレーとマッチしています。
今回はアラカルトでいただきましたが、ランチ時はお得なセットも人気です。オレンジ色が特徴の甘いアイスティー”タイティー”もあります。
夜は店内がやや暗めで大人な雰囲気だそう。大人気レストランで、バンコク在住者もなかなか予約が取れないと話すので、予約を取ってから出向くことをおすすめします。
ミシュラン獲得店とは言え、気軽に立ち寄れる絶品レストランが点在するバンコク。滞在中、ぜひ足を運んで、バンコクグルメを堪能してみてくださいね。
ビューティ・スパ&トラベルライター/Yuki Link Pte.Ltd.代表(シンガポール法人)大学卒業後、女性誌・書籍・ウェブなどで取材・執筆を行うほか、TV・ラジオ出演、美容イベントMC、美容セミナー・ライター講座の講師など、美&旅を軸に15年以上活動中。アメリカN.Yなどへの留学経験があり、コロナ禍前の数年間は毎月、飛行機・ホテル・観光などのトラベル取材で国内外を巡ってきたジェットセッター。“旅=美を磨くためのエッセンス”と捉え、旅先で美容スポットを体当たりで巡る取材も多く行う。■Coffret web:https://coffretweb.net/
■Instagram:@yukiishihara1112
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