2024.08.09
国産&オーガニックのフェムケアアイテムを厳選!自分へのご褒美習慣に
さまざまなコスメブランドがアイテムを販売するようになり、今では日本でも注目を集めるフェムケア。
デリケートゾーンのケアは女性の体の健やかさのカギを握るとも言われています。肌や髪など目に見える部分に優先順位を置きがちですが、フェムケアも特別な時のケアとしてだけでなく、習慣化することをおすすめします。
今回はフェムケア商品を販売している、国産のオーガニックブランド3つから、おすすめのアイテムを紹介します。
フェムケアはなぜ大切なのか
フェムケア、とは女性のデリケートゾーンの健康を促すケアのこと。フランスなどヨーロッパ諸国の女性のあいだでは当たり前の習慣だそう。
目には見えない部分のフェムケアが重要なのは、膣内の状態はそのまま体の健やかさを左右する、とされているから。粘膜でできている膣内はしかるべきお手入れをすることで、雑菌の侵入や炎症を防ぐことができます。そこに住む常在菌を活性化し健やかな状態に保てていると、自浄作用を促すことにつながるのですね。
ところが毎日の通勤や仕事、人間関係により日常的にストレスを受けているとホルモンバランスを崩し、それにより免疫機能も低下。慢性的なだるさや不調につながる可能性があります。
デリケートゾーンのためにできるケア
フェムケアというと専用アイテムを使って洗浄し保湿する、というイメージが強いかもしれませんが、実はそれらはごく一部。デリケートゾーンを健やかに導くには、食生活を意識して体内(膣内)を酸性に保つ、直接マッサージしてほぐす、膣トレーニングで骨盤底筋を鍛えるなどのケアをバランスよく取り入れることが大切になります。
今回は洗浄や肌の保湿に焦点を当て、国産オーガニックブランドが展開するフェムケアアイテムを実際に使い、レビューとあわせて紹介していきます。
明日 わたしは柿の木にのぼる
柿にまつわる古来の知恵に着目しデリケートゾーンケアに特化した国内ブランド「明日 わたしは柿の木にのぼる」。一日に少しでも、自分の体を見つめ直すきっかけとなる製品作りを。そして「すべての女性がいつまでも輝きつづけていられますように」という想いを込めて作られました。
昔から「生活の知恵」として重宝されてきた柿。福島県国見町であんぽ柿の生産を行う柿農家さんより、今まで廃棄していた柿の皮を引き取り原料に採用しました。大切に手をかけて育てられた柿を最後まで無駄なく使い切る、そんな循環型のもの作りも特長です。
うるおい成分として、柿の果皮から抽出したものに加え、厳選した植物由来成分を配合。身体に優しいシンプルな処方にこだわり、石油系界面活性剤をはじめ、防腐剤や鉱物油も無添加なのでデリケートゾーンへの使用も安心感がありますね。
【トライアルサイズ】フェミニン ウォッシュ
ふわふわの泡でデリケートゾーンを包み込むように洗う、フェミニンウォッシュ。プッシュすると、夏みかんやグレープフルーツなど柑橘系の香りがさりげなく漂います。
必要な潤いは残したまま、汚れだけを落としてくれる優しさ。デリケートゾーンの菌バランスを崩さないよう配慮されたph値の弱酸性なので、毎日使っても大丈夫です。
50mlのトライアルサイズでも約1ヶ月使えます。携帯しやすいコンパクトサイズなので、旅行先でのフェムケアアイテムとしてもピッタリですね。
フェミニン ミスト
フェムケアのビギナーでも使いやすい、スプレータイプ。
基材に水を一滴も使用せず、ローズマリーと柿果皮の芳香蒸留水(ハーブウォーター)のみを使用した贅沢なアイテム。デリケートゾーンに触ることにまだ抵抗がある人や、生理中や汗をかきやすい時期におすすめです。
30mlのコンパクトサイズなので携帯用におすすめ。バッグに忍ばせ、旅行やお出かけ、仕事先でちょっとした不快感などが気になる時にひと吹きでリフレッシュできます。
ティーツリーやフランキンセンスなど、スッキリした清涼感のある香り。スプレーのたびに、まるで森林浴をしているような心地よさを感じます。
Amritara
2008年に誕生した、国産のオーガニック化粧品ブランド。アムリターラの原料へのこだわりは徹底しており、九州にある自社農園をはじめとする、日本各地の自然循環型農法で育った植物を積極的に採用しています。
また肌や体に何を届けるかを徹底してこだわっているのと同様、界面活性剤や合成防腐剤、合成香料など「何を入れないか」まで徹底しているのが嬉しいですね。
フェムケア専門のブランドではありませんが、アムリターラの独自基準で作って欲しいとたくさんのリクエストが寄せられ、フェムケアアイテムが誕生しました。
今回は、実際に肌で試せるセラムを紹介していますが、サプリメント「フェムリズム」も展開。特にゆらぎ世代には心強い成分でしっかりサポートしてくれます。ホリスティックな視点を持つ、アムリターラらしいラインナップです。
フェムケアボディセラム
アムリターラ提案のフェムケアに特化した一本。デリケートゾーンの黒ずみや乾き、ヒップのざらつきなど、女性が抱えるさまざまな悩みに寄り添って開発されたジェル美容液のセラムです。
富山県産のへちまから一滴ずつ抽出したへちま水や、愛媛県産の渋柿から抽出した柿タンニンエキスなど、主原料には昔から日本人の生活に根づいた和の植物を採用。さらに菌バランスを保つ乳酸菌とフルボ酸、潤いをチャージする昆布由来のうるおい成分、ホルモンバランスなどで不安定な時期も女性を支える植物など、肌が喜ぶ栄養成分がたっぷりです。
ジェルなので伸びがよく、使用感はさっぱり! また乾くのが早いためべたつく感じがない上に、しっとりが続くのが魅力です。
人工的な香料や精油が不使用なので、強い香りが苦手な人でも気持ちよく使えます。
Pubicare Organic
日本初デリケートゾーン専門美容サロン「ピュビケアサロン白金台」と創業30年のオーガニック製品メーカー「たかくら新産業」がお互いの強みを生かし、2012年に立ち上げたフェムケアブランド・ピュビケアオーガニック。
それぞれの専門的な視点から開発した数々の商品。今回紹介するアイテム以外にも、ソープやバームなどをシリーズで展開しています。さらに天然由来成分はほぼ100%、オーガニック成分も高配合していることから、優しさと確かさを兼ね備えたケアアイテムと言えます。
フェミニンマッサージミルクローズ&イランイラン
オーガニック植物エキス(配合率92.8%)がもたらす保湿力はもちろん、黒ずみなどデリケートゾーン周りの悩みに着目したマッサージミルク。「Amazonの奇跡」と呼ばれ、現地の人たちが治療に用いてきたという「プラカシーオイル」と、メラニン色素の生成を抑え美肌に導くと言われるプロアントシアニジンを含んだ「ビルベリー果実エキス」を配合しています。
プロアントシアニジンにはなんと、ビタミンCの約20倍の抗酸化力があるのだとか! 期待しないわけにはいきませんね。
使い方はVIOゾーンはじめ、足のつけ根、ヒップなど気になる箇所をマッサージするように馴染ませます。強くマッサージすると色素沈着の原因にもなるため、優しく行います。
実際に使ってみると、ミルクの概念を覆すテクスチャに驚きます。サーッと気持ちよく伸び、肌に触れた瞬間の爽快感といったら! 暑くて湿度も高い夏には特に重宝しそうです。
フェミニンコットンシート クールミント
手先や口元に使うように、デリケートゾーンも気になったときにサッとケアできるコットンシート。デリケートゾーンに合わせた弱酸性、またコスモスオーガニック認証を取得しているのも信頼度が高く嬉しいポイントです。
オーガニックコットンに、ローマカミツレ花水やルイボスエキスなどの天然植物成分をたっぷり含ませています。個包装のため、通勤や旅行先にも携帯できるフェムケアです。
汗をかきやすい季節に、気持ちのいいミントの清涼感! 肌がヒンヤリするだけでなく、ミントのスッキリ感にリフレッシュできます。生理の時にも重宝しそうですね。
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デリケートゾーンをケアするための、オーガニックのフェムケアアイテムを紹介しました。
すべての工程を取り入れるのはハードルが高いかもしれませんが、まずはウォッシュだけ、お風呂上りのクリームやセラムだけ、というように一点からならはじめやすいはず!
大切なのは習慣にして続けることなので、お気に入りのアイテムを見つけたら、一日に少しだけ時間をとって大切な身体と向き合ってみませんか。
旅するように暮らす自然派ライター/オーガニック料理ソムリエ。
4年に渡る世界一周後、オーストラリアに移住し約7年暮らす。コーヒー好きが高じてオーストラリアではバリスタ業の経験も。今は繊細でフルーティーな浅煎りコーヒーに夢中です。ライターとしては旅行誌の広告制作を経て、雑誌広告や編集ページを主に執筆。現在は自然に沿った生き方、ほどほど丁寧な暮らしを自ら実践しながら発信中。地球にも体にも優しい生き方のヒントをお届けしていきます。
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