2024.05.29
大人になった今だから本当の友人に出会える
by Kana Sato vol.02
ブランディングディレクター、コンサルタントとして活躍する佐藤香菜さん。世界各国を旅して見つけた“本当にいいモノ”を見極める審美眼を持ち、SNSで発信する丁寧な暮らしが同世代から熱い支持を集めています。そんな佐藤さんが、普段愛用しているコスメやいま気になっているモノ、旅先でのエピソードなど、美容からライフスタイルまで赤裸々に語ってくれる本連載。
第二回は、「大人になった今だから本当の友人に出会える」についてお話いただきました。
Instagramの質問コーナーを定期的にやっているのですが、今みんなが気になっていることや悩 みを相談されるたび、自分では考えていなかったことの発見もあり、実はこれがわたしの化粧品 にまつわる仕事にも役に立っています。 先日、「大人になってからの友人の作り方がわからない」という相談を受けたことがありまし た。そこで改めて考えてみた結果、ちょっとした気づきがあったので今回はその点を書いてみようと思います。
大人になってから友人を作るコツ
幼少期、私たちは園や学校という集団の中で過ごすことで人間関係の基礎を学びました。何をし たら喜ばれ、嫌がられ、皆でどんな遊びをすれば楽しいのか? 子供時代の友情が芽生える時、 その中心にあるのは必ず「遊び」の時間でした。 大人へ成長していく過程の思春期に入ると、そこに共通の趣味、笑いのポイント、会話のタイミ ングやセンス、悩みの共有など、さらに具体的な要素が加わって友情が始まります。 …ということは「友人の作り方がわからない」のではなくて、親しくなるに至るまで「自分を出せていない」ということではないかと。
ポイントは、
・自分の好みや趣味を話せるか
・自分から質問して相手を知りたいと思っているか
・自分の悩みを打ち明けたり、心を開けるか
などで、自ら発信し行動していかないと、友人はできなくなるのが大人ならではなのかもしれません。
わたし個人としては、実は大人になってからのほうが出会ってすぐに気が合い価値観の共有ができる大切な友人ができると実感しているのですが、おそらくそれは自分のクセ全開を意識しているから。周りからどう思われるか? を全く気にすることなく、ただ好きなことに没頭し語るエネ ルギーを発していると、共感してくれる人が自然と集まります。
新しい出会いを引き寄せるInstagram
コミュニケーションという点では、SNSの存在も大きく関係します。 わたしの20代初め頃はまだ無かったInstagram。当時はmixiが全盛期で小学校や中学校の同級生と再会できたのはこのツールのおかげでした。今わたしが活用しているSNSはInstagramがメインで、写真を撮るのが好きなことも相まって珍しく長く続けているものの一つです。 このSNSの活用によって、友情の始まりやコミュニケーションのあり方は大きく変化したように感じます。
好きなものや場所、自分の生活の日記のようなInstagramは、いわば自分のアルバムのようなもの。例えばお仕事で出会った方とInstagramの相互フォローをした瞬間「あ! わたしも〇〇好きなんですよ!」とか「このお店わたしもよく行きます!」「もしかして〇〇もお好きですか?」のように、思わず目を輝かせてしまう会話の瞬間が生まれ、そこから距離はグッと縮まるはず。 もちろん、Instagramの使い方は人それぞれで、非公開にして自分や今繋がっている友人とだけのスペースにするのもOK。自分なりのストレスのない関わり方が一番ですが、もし新しい友人との出会いを楽しみにしているなら、鍵は外して、自分をオープンに表現することで世界が広がっていきます。
歳を重ねたからこそ自分というものは確立されつつあり、好きなもの、嫌いなこと、興味関心のジャンルは固まっていきます。それによって、数でいうとたくさんの友人はできませんが、少数であっても本当に信頼できる濃い友人と出会えるはず。 いつも自分の心を開いて、好きなこと・嫌なことを明確にし、相手に興味と関心を持ち、自然体のコミュニケーションをとっていきたいと改めて思うのでした。
今回は本当の友人に出会うことについて書きました。
それにちなんで、わたしが友人にプレゼントをあげるときに選びたいものをご紹介します。
①good night ミント バスソルト
睡眠の質が上がる国産のバスソルトは、これからの季節にも最適なミントをセレクト。ゆっくり疲れをとって欲しい時に。
②curionoir エキストレドパルファム 8種
ほどある香り全てが、どれも上質で物語のある素晴らしいもの。贈る友人をイメージして、似合うと思える香水を贈りたいです。
③ローパーイエナ ハンド&ボディローション
全身をマッサージしながら使えるように、先端が金属のボールになっている手の美容液。アロマに癒される携帯アイテムは喜ばれます。
④1.グッドアンドプロパー ブロックリーブレックファースト
2.ネミティー アールグレイ
美味しいお茶を贈ることは、ゆっくりリラックスする時間を贈ること。この2つはとても美味し くて自分でも愛飲しています。
コラム第二回は、「大人になった今だから本当の友人に出会える」をテーマにお届けしました。
次回の連載も楽しみにしていてくださいね。
Branding Director 佐藤香菜
株式会社マッシュビューティーラボにて、オーガニックのコスメとインナーケア製品のセレクトショップ「Biople by CosmeKitchen」の立ち上げとディレクションを行ったのち、独立。ブランディングディレクター・コンサルタントとして多数の企業の製品企画立案、製品プロデュースから販路拡大に携わる。オーガニックコスメを巡る旅の様子はNHK「世界はほしいモノにあふれてる」への2度の出演や、Instagramアカウント @kana__sato622 で発信している。