2024.05.09
環境に優しい日焼け止めを。amritara×田中律子さんトークセッション
真の健康美をもたらす様々な商品を開発しているamritara(アムリターラ)。キレイノート読者の方の中には、ファンも多いのではないでしょうか。
そんなamritaraが、先日「海洋生物の住処 サンゴ礁を守れ!今日からできる化粧品の選び方、暮らし方」をテーマに、タレントの田中律子さんとamritara代表の勝田小百合さんによるトークセッションを開催しました。
綺麗な海を守るために
14歳の時に仕事で訪れた沖縄でサンゴの美しさに魅了されて以来、ダイビングにはまっているという田中さん。ところがある時、色とりどりだったはずのサンゴが真っ白になっている光景を目の当たりにします。いわゆる「白化現象」です。
サンゴは植物だと思われがちですが、実はクラゲなどの仲間に分類される動物。中には自力でプランクトンを捕まえる種類もありますが、ポリプといわれる穴のようなものの中に褐虫藻という小さな虫を住まわせ、それらの光合成によって生きている種類もあります。つまり、褐虫藻がいなくなると死んでしまうサンゴがいるということ。田中さんが見た白化現象にさらされたサンゴは、まさに褐虫藻を失ったサンゴでした。
綺麗な海を守りたい――。そんな思いから、田中さんは2006年にNPO法人・アクアプラネットを立ち上げます。主な活動は、サンゴを増やすこと。企業や個人からの寄付を募り、サンゴを養殖しています。amritaraもかねてからこの活動に賛同し、沖縄の海には「amritara」の札がついたサンゴがあるのだとか。
サンゴに住まう褐虫藻は、水温の上昇をはじめとする環境ストレスを嫌います。これらを少しでも減らすことが、サンゴを守り、海の景観を維持すること、引いては海そのものを守ることに繋がるのです。
田中さんはアクアプラネットでの活動に加え、日々の生活にも海を守るための行動を取り入れているそう。
・環境に優しい洗剤を使う
・柔軟剤は使わない
・ゴミの分別
・ワンハンドビーチクリーン(海の帰りに片手で拾えるだけのごみを拾うこと)
「自分でできる範囲で楽しく」と話す田中さん。まずは洗剤を見直してみたり、柔軟剤の使用頻度を減らしてみたり、少しずつでもできることがありそうですね。
日焼け止めや化粧品にもサンゴにとって有毒な物質が
また、サンゴの白化は海水温の上昇が主な理由とされていますが、日焼け止めや化粧品に含まれる紫外線吸収剤のオキシベンソンやオクチノキサートといった成分がサンゴの幼生の成長を妨げるだけでなく、一部のサンゴに有毒なことが実験(*)により明らかになっています。
(*)……2016年、国際サンゴ礁イニシアティブによる
これを受け、amritaraは環境にも人にも優しい日焼け止めを開発、5年前から販売を行っています。
さらに今年は、ラベンダー、ゼラニウム、フランキンセンスをブレンドした清々しい香りに生まれ変わったそう。合成香料ではなく、天然精油を使用した優しい香りは思わず深呼吸したくなるほど。
オールライトサンスクリーンクリームは、紫外線吸収剤、ナノ粒子、石油由来成分、酸化チタン、酸化亜鉛といった環境や肌に負荷のかかる成分は不使用。日焼け止めに規制のあるハワイやパラオ、ミクロネシアの海でも使用することができます。
また、売り上げの一部はサンゴ礁の保護、再生活動のために寄付されるというから、これもまたわたしたちにできる環境保全の第1歩ではないでしょうか。
これからますます必須となる日焼け止め。今年は環境を想った選び方で、さらに気持ちのいい季節を過ごしてみては?
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