2024.06.04
豪州在住ライターおすすめ!タスマニア旅で外せない“2大スポット”
オーストラリア最南端の州、タスマニア。大自然が広がり、ここでしか見ることができない動植物やおいしいシーフード、ユニークな美術館、ワイナリーなどさまざまなアクティビティを体験できます。
ベストシーズンの秋を迎え、オーストラリア国内からも多くの人が訪れる人気観光地で、おすすめのスポットをご紹介します!
ホバート国際空港を降りて、観光をスタート!
日本からタスマニアに行くには、残念ながら直行便はありません。航空会社にもよりますが、シドニー、メルボルン、ケアンズ、ブリスベンなどの都市から乗り継ぎ、約13時間前後で到着します。空港は9つありますが、中心地ももれなく観光したいならホバート国際空港がおすすめです。
タスマニアの玄関口・ホバートってどんなところ?
タスマニア州の州都となるホバートは、はるか昔、ヨーロッパ人が入植した歴史があることから建物のそこかしこに古い町並みが色濃く残っています。港町なのでフィッシュ&チップスのおいしいお店や新鮮なカキが食べられるレストラン、週末になると大きなマーケットが開かれるなど観光地としてにぎわっています。
タスマニアはホバートだけではありません。車で30分ほど走らせれば大自然が広がり、動物園や世界遺産、知る人ぞ知るワイナリーなどもあります。
限られた時間のなかでタスマニアを満喫したいという方に外せないスポットが2つありますので、さっそく紹介しましょう。
動物を野生に戻すことを目的にした、ボノロング野生動物保護区
町の中心地、ホバートから車で30分ほど走ると「ボノロング野生動物保護区」に到着します。
ここはタスマニア固有のタスマニアンデビルをはじめ、ウォンバットなどの固有の動物が、ほぼ自然に近い環境で暮らしています。ちなみに“ボノロング”とは、先住民アボリジニの言葉で“自然の仲間”という意味。
動物園のように思いますが、ここはそうではありません。健康な動物を野生に戻すことを目的にしていて、管理するというよりも、ありのままの自然の状態で動物たちが暮らしています。
ここでは動物を見るだけでなく、アクティビティに参加することもできます。なかでも人気なのが、ワラビーの餌やり体験。敷地内に餌箱があるので、そこから餌をとり食べさせます。人間にも慣れているので飛びついてくることもありませんし、もくもくとおいしそうに食べてくれますよ。
そのほかにも、飼育員がウォンバット、デビル、ハリモグラが暮らす場所に案内してくれるので、動物たちを間近に見ることができます。ちなみにタスマニアンデビルは、世界の哺乳類の中で最強の噛む力を持っていて、アゴは80度まで開くそう。容赦なく思い切り噛みつくので、骨を粉砕する力を持っているとか。しっかり柵の中にいますから、安心してください。
”破壊的な大人のディズニーランド”MONA美術館
「MONA美術館」へは、ホバートの中心にあるBROOKE STREET PIERの船乗り葉から専用の船が出ています。その船に20分ほど乗ると島に到着、そこが美術館のある入口です。
美術館は島の頂上にあるので、エレベーター、もしくは階段で歩いて行きます。わりと急な道ですが、海に囲まれた絶景が続いているので、そのスケールに圧倒されながらあっという間に入口に到着します。
設立者のデイヴィッド・ウォルシュ氏いわく、MONA美術館のコンセプトは「破壊的な大人のディズニーランド」。1900を超える個性的なアート、オブジェ、写真の数々に圧倒されっぱなしです。
また、建物もとても独創的。レコーディングスタジオ、地下にはスタジオもあり、定期的にライブ開催などもあります。美術館の外は大きな庭があり、そこで思い思いに食事をしたり、ごろんと寝転んでくつろぐこともできますよ。
風変りな美術館ではありますが、スケールの大きさは計り知れません! アートに興味がない方も、その世界観にいつのまにか引き込まれ、忘れられない思い出になるはず。
タスマニアは他にも世界遺産として有名な囚人遺跡群「ポート・アーサー」、ホバートの南に位置する「ブルーニー島」など観光スポットがたくさんあります。ぜひ次回の旅行の参考にしてみて。
大学卒業後、出版社勤務を経てフリーランスの美容ライター、エディターとして20年以上のキャリアをもつ。2023年4月より娘と一緒にオーストラリア・メルボルンへ移住。ナチュラル・オーガニックのビューティのキャッチアップ、ヘルシーなフード、最旬のカフェ事情をはじめ、サステナブルのセミナーや取材など新しい分野にも取り組む。■ウェブサイト: https://www.natsumemadoka.com/
■Instagram: @madoka_natsume
この著者の記事一覧へ