2024.01.06
マレーシア生まれのハラール品質のスキンケア「タナメラ」含め2ブランドを紹介
Tanamera
Claire Organics
最近、日本でも耳にする機会の増えた「ハラール」と言う言葉。聞いたことはあるけれど、どういう意味かはわからない、という人も多いかもしれません。
イスラム教徒の多いマレーシアでは、スキンケアやコスメにもハラール認証マークがついているものがたくさんあります。今回はハラールの意味をご紹介するとともに、クアラルンプールのショップを実際に訪れ出会ったハラールコスメをレポートします。
ハラールの意味と、ハラール認証のスキンケアとは
現在、マレーシアの人口の6割強はイスラム教を信仰するムスリムです。ムスリムの人たちは、イスラム教の聖典コーランに従って生活をしています。
ハラールとはイスラム教の教えにおいて「許されたもの」という意味。例えばハラールフードであれば、禁じられているお酒や豚肉以外であることはもちろん、イスラム法の手順に沿った処理をされた食材を指します。
コスメやスキンケアも例外ではなく、ハラールの規定にのっとった「ハラール認証コスメ(化粧品)」があります。ハラール認証コスメは、ハラールであると認められた原材料を使い、ハラール以外の原材料と接触が一切ない状態で製造された化粧品です。
ハラール認証コスメの主な条件は、まずは成分が豚肉に由来していないこと。他の動物由来の原料はイスラム法にのっとった種類と使われ方でなければいけません。アルコール飲料や遺伝子組み換え(GMO)由来の原料を使用することなどはNGとされています。
そのためムスリムの人たちが使うコスメやスキンケアは、素材を厳選した植物由来100%のものや、アルコールフリーといった条件のものばかり。ハラールのスキンケアやコスメはイスラム教徒でなくても、取り入れたいポイントがたくさんあるのです!
それでは実際に現地で人気のあるハラールコスメを見ていきましょう。
Tanamera(タナメラ)
マレーシアで2000年に誕生したタナメラ。マレーの伝統技法に基づいて、化学薬品や防腐剤等を一切使用せず、100%天然由来の成分のみを使用したホームスパグッズやスキンケア製品を展開しています。
マレーシアメイドで、厳しい製造基準をクリアしたハラール認証(JAKIM)を取得済みです。
使用する容器や梱包にはリサイクル可能素材を採用していることから、エコフレンドリーの精神が根底にあるのがわかります。
タナメラをより特別なものとしているのは、創業者がマレーシアのロイヤルファミリー専属の助産師の家系であること。昔から自分たちの手でハーブを大切に育て、それらを使ったボディケアのレシピを代々受け継いできたのです。その品質が気になりますね!
売れ筋トップ3
店内のディスプレイと多少異なりますが、ベテラン販売員さんに売れ筋を教えてもらいました。
【売れ筋 TOP3】
1,フェイスソープ、ボディソープ
2, マッサージオイル
3,フェイスマスク
真っ先に教えてくれたのがソープ2種類(フェイスとボディ)でした。
「フェイスソープとボディソープはそれぞれ成分の配合を変えているの。フェイス用の方が繊細でソフトな使い心地よ」とのこと。くすみのない肌の彼女も、もちろんこちらのソープを使用しているそうです。
定番のエッセンシャルオイルを使ったマッサージオイルは常に人気。
デザインがシックであるのに加え、個別包装のフェイスマスクはお土産として選ばれているそうです。
番外編として、新品のリンクルオイルについて「販売直後からすごいスピードで売れていくから、ベストセラーと言えるわね」と教えてくれました。
旅行客が多いエリアの店舗ではハンドクリームも人気だそう。飛行機のなかは特に乾燥するため使いたい人が多いようです。しかも、50mlなので持ち込み可能なのも嬉しいポイント。
実際の使い心地をレビュー
今回実際に使用したのは、フェイス用のソープとハンドクリーム。特にソープは泡立てて使ってみないとわからないため購入しました。
フェイシャルソープ「Black Formulation Facial Soap」
ターメリック、シナモン、ビンロウジをタナメラ独特の処方で配合したオールスキンタイプに使えるソープ。たっぷりと泡立てて優しく肌に乗せ、包み込むように洗うのがポイントです。
細かな天然繊維が肌の汚れを効率的に取り除いてくれ、洗い上がりはしっとり肌。使い始めて数週間経ちますが、毛穴が目立たなくなってきました。
フェイスパックやフェイススクラブとしての使用も推奨されています。
スクラブとしてはそのままソープを肌にあてて円を描くように。肌に適度な刺激を感じて心地よく、洗い上がりはいつも以上に肌の質感がしなやかに感じました。
フェイスマスクはお湯に3~4分浸して柔らかくなった部分を、こすり取り乾いた顔や首に塗布し、少し置いてよく洗い流します。
ハンドクリーム「Energizing Nourishing Cream」
今回選んだオレンジベースは、とにかく香りが豊か! グレープフルーツ、スイートオレンジ、レモン、プチグレインとゼラニウムが入っており、スッキリしています。
みずみずしいテクスチャでクリーム特有のまったり感がなく使いやすい一本。保湿してくれるだけでなく、使うたびに香りでリラックスできるのもいいですね。
Claire Organics(クレア オーガニックス)
赤ちゃんに使える優しいプロダクトを、というお母さんの想いから生まれたナチュラル素材100%のスキンケアブランド。ブランド名のクレアは、創始者の娘さんの名前からとられたものだそうです。
全製品、エッセンシャルオイル、シアバター、オリーブオイル、オートミール、ヤギミルクなど、新鮮で高品質な天然成分のみを使用。もちろん、赤ちゃんやお子さんにも安心して使えるのが嬉しいですね。
ハラールの認証はまだ受けていないものの、その条件であるポークフリー、100%が天然由来の原料のみを使用した完全手作りです。ハラールフレンドリーといえます。
売れ筋トップ3
クレアオーガニックスは現在、クアラルンプール中心にショッピングセンターなど7か所に店舗を構えています。
ショッピングセンター、Mid Valley City(ミッドバレー シティ)内の「THE GARDENS MALL(ガーデンズモール)」の店頭にあったランキングと、店頭のスタッフさんのお話を参考に売れ筋を紹介します。
【売れ筋 TOP3】
1,バーム(アルミ缶入りとステイック状の2種類)
2,ソープ
3, エッセンシャルオイル
すべての商品の要となるエッセンシャルオイルと、それを使ったバームとソープがランクイン。いずれもお土産として持ち帰りやすいコンパクトなサイズです。
店内はほぼすべての商品にテスターがあります。香りを試してから購入できるのがいいですね。
個人的に気になるアイテムとしてはロールオンアロマ! 実際に自分の肌で試してみると、フローラルな香りに瞬時に癒されました。
実際の使い心地をレビュー
気になる商品はたくさんありましたが、今回はマレーシアの湿度たっぷりの気候のなかで使いたいフェイスミストを購入しました。
ミスト「CHAMOMILE FACE & BODY MIST」
カモミールのミストは、洗顔のあと、顔全体にスプレー。
香りが濃厚で、テクスチャもしっかりしています。とはいえ、あっというまに肌に浸透してくれるのでとても使いやすいミストです。
容器はリサイクルに適したアルミ素材のため軽量で、「HANDMADE WITH LOVE(愛を込めた手作り)」という一言にも心が温かくなります。すでにお気に入りの一本です。
どちらも購入できる、Central Market
今回訪れたタナメラの入る、Central Market(セントラルマーケット)についても紹介します。
クアラルンプールを訪れる観光客なら一度は訪れる、チャイナタウンやモスク「Masjid Jamek(マスジッド・ジャメ)」からも徒歩圏内のマーケット。
マレーシアの文化、クラフトやアート、そしてグルメが集まる場所として、1888年に建てられたそうですが、リニューアルを重ねているのか館内はとてもキレイで、見て回りやすい造りです。
実はこちらのセントラルマーケットで、クレアオーガニックスも発見! タナメラのように店舗を構えてはいませんが、マレーシアの伝統の味を集めた「PASAR BESAR」内にコーナーが設けられていましたよ。サンプルも使えるため、どちらも使い比べてみたい人はぜひセントラルマーケットを訪れてみてはいかがでしょうか。
旅するように暮らす自然派ライター/オーガニック料理ソムリエ。
4年に渡る世界一周後、オーストラリアに移住し約7年暮らす。コーヒー好きが高じてオーストラリアではバリスタ業の経験も。今は繊細でフルーティーな浅煎りコーヒーに夢中です。ライターとしては旅行誌の広告制作を経て、雑誌広告や編集ページを主に執筆。現在は自然に沿った生き方、ほどほど丁寧な暮らしを自ら実践しながら発信中。地球にも体にも優しい生き方のヒントをお届けしていきます。
この著者の記事一覧へ