初心者も簡単!ベランダで作るプランター自然菜園野菜でエシカルな暮らし
LIFESTYLE

2023.11.29

初心者も簡単!ベランダで作るプランター自然菜園野菜でエシカルな暮らし

「自分の口に入れるものは安心できるものを」。

新型コロナウィルスのパンデミックを経験し、食について改めて考える方、自然や土に触れたいと思う方が急増中。そんな中、先日、東京・渋谷で「エシカル マルシェ」が開催されました。今回は、無農薬・家庭菜園のトークイベント&ワークショップの様子をレポートします!

安心・安全な野菜とは?

左:ワークショップ講師
合同会社自然菜園スクール 代表 竹内孝功 氏

⾃然菜園スクールを開催。主な著書に『これならできる︕⾃然菜園』(農⽂協)『マンガでわかる はじめての⾃然菜園』(⼭と渓⾕社)など多数現在シリーズ累計16万部。

右:ワークショップ主催
株式会社アイクリエイト 代表取締役 粟⽥あや 氏

2020年に八ヶ岳のふもと山梨県の小淵沢に拠点をもち、東京と二拠点居住開始。2022年より八ヶ岳でMy Little Farm プロジェクトを開始。

誰しもが安心・安全な食べ物を口にしたいと思いますよね。

では、安心・安全とは何でしょうか?

竹内さんは「安全とは国で決めている基準値を満たしていること。数値で安全かどうかが決まる。でも、安心とは心の問題。どんなに基準値を満たした安全なものでも、大丈夫かな?と思ったら、安心ではない」と話します。

実際に日本では形をキレイに見せたり、病気にかからないよう、農薬をまく回数が決まっているそうですが、日本では安全な基準でも、海外では危険とみなされることも…。

無農薬野菜作りは楽しい!
⼀億総リトルファーマー化計画︕

粟田さんは、コロナ禍にトイレットペーパー難民になったことをきっかけに、もし食料が手に入らなくなったら…という思いから、二拠点生活で野菜作りを始めたそう。

「自分で野菜を作るようになって、無農薬野菜って味が濃くて甘いんだな、農家さんって本当にすごいんだな、一片も無駄にできないな、と思うようになった。東京では体験できなかった本当のサステナビリティを実感できた」と粟田さん。大変さがわかったから、農家さんを応援しよう、高くても買おう、という気持ちが生まれたそうです。

ただ、無農薬での野菜作りは失敗と試行錯誤の連続で、自身でもたくさん勉強はしたものの、実際に手ほどきを受けたい!と家庭菜園のプロを探し、今回のワークショップの講師・竹内さんにたどり着いたそう。現在は「どんな⼈もみんな野菜を作ったらいいのに︕」と⼀億総リトルファーマー化計画を提唱。

初心者でもできる、プランターでの無農薬野菜作り

竹内さんは、ご自身で4,000平米の畑を所有しているにもかかわらず、24個のプランターでも野菜を育てているそう。

「一般的なプランター家庭菜園の欠点は、土を入れ替えなければいけないこと。そして、実は畑で野菜を作るよりも難しい」と竹内さん。でも、竹内さんの方法で野菜を育てれば、土が自然と循環して入れ替える必要がないので、初心者でも、マンションのベランダでもおいしい野菜が作れるのだとか。

ワークショップでは、日本ほうれん草の植え方をレクチャーしてもらいました。

日本ほうれん草は、茎の根元が赤く、葉っぱがタンポポのようにギザギザしています。スーパーでよく見かける一般的なほうれん草に比べて甘みが強いのが特長。葉がギザギザで袋詰めが難しいことから、スーパーでは出回っていないそうです。そういう野菜を作って、おいしく食べることも家庭菜園の醍醐味と語る竹内さん。

底面給水型プランターに3層構造の土壌をつくる方法や、種は水に24時間つけてアクを取ったあとにキッチンペーパーで水気を取ってからまくこと、種まきをする前にプランターにしっかり水まきをして30分待つことなど、プランターで育てるためのコツをわかりやすく伝授してくれました。

ワークショップで水まきに使ったのは、水着にも使われる素材でできている防災用ふろしき。普段はエコバックとして使えるほか、急な雨には傘替わりに、必要な時は水も運べるバケツ代わりに、絞れば水まきもできるマルチエコアイテムです。

寄せ植え野菜のススメ

1つのプランターに1種類を植えるよりも、相性の良い野菜と植えた方がよい、と竹内さん。

日本ほうれん草と一緒に植えるのはネギ。ネギの根に寄生している菌から出る天然の抗生物質がほうれん草を守ってくれるそうです。また、プランター栽培で初めにチャレンジする方が多いトマト。実は、トマトの寄せ植えに相性が良いのはバジルとのこと。「トマトだけ植えていると無農薬の場合、虫がつきやすい。バジルがあると虫よけになるうえに、あまり水が必要ないトマトと、水をほしがるバジルを一緒に植えることで、プランター内で自然に水分を調整してくれる。さらに直射日光を好まないバジルを、トマトの葉が日よけになって、どちらもおいしく育つんですよ」と竹内さん。

エシカル・サステナブルにもつながる野菜作り

野菜作りは、野菜の消費について考えるエシカル、同じ土で繰り返し野菜を作ることでサステナブルにもつながります。野菜作りのハードルが高い、という方は、農業体験をしてみたり、「エシカル マルシェ」のようなイベントに参加して、購入することで森林保護につながるような活動に参加するのもおすすめです。ぜひ一度、ご自身が口にしている食べ物について、考えてみる時間を作ってみてはいかが?

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