グリーンシーズンが狙い目!“雪ニセコ”提案の極上ウェルネスプログラム
LIFESTYLE

2023.08.30

グリーンシーズンが狙い目!“雪ニセコ”提案の極上ウェルネスプログラム

毎年パウダースノーを求めて世界中のスキーヤーが集まる世界有数のスノーリゾート、北海道・ニセコ。圧倒的に冬のイメージが強いけれど、実はグリーンシーズンこそが狙い目。

スキーシーズンが終わると、スキー場のcloseと共に街の賑やかさは落ち着き、ホテルのレートや物価はピーク時の半分ほどになることも。

雪解けが始まる4月、春スキーを終えて花見シーズンを迎える5月、新緑の美しい6月、カラッとした暑さが心地よい7月、朝晩はひんやりし始める8月、ひと足早い秋の訪れを感じる9月、冬の身支度が始まる10月…。

本州とはまた違った速度で表情を変えていく様子はどこか新鮮で、魅力的でもあります。

World’s Best New Ski Hotel 2023 ノミネートのウェルネスホテル

新規ホテル開業ラッシュが続くニセコの地で今回宿泊先に選んだのは、開業1周年を迎える「雪ニセコ」です。

新千歳空港から車で2時間強のところにあるニセコのスキーリゾートの中心、グランヒラフ地区という好立地。地上6階建て、4つの棟で構成された商業施設を含むホテルコンドミニアムです。比羅夫エリア最大級を誇るウェルネスセンターを施設内に備えていることが最大のポイント。ゲストのニーズに合わせて厳選されたオーダーメイドの旅をサポートしてくれる専任のコンシェルジュサービスも。

World Ski Awards 2023」で「World’s Best New Ski Hotel」部門にアジアのホテルで唯一ノミネートするなど、早くも話題を呼んでいます。

洗練されたヨガスタジオ、最新のマシンを取り入れたフィットネスジム、ミネラルを豊富に含む温泉、ミシュランシェフが指揮をとるレストランなど充実のコンテンツ。

今回は、この夏新たにスタートしたウィークエンドウェルネスプログラムをご紹介します。

ウィークエンドウェルネスパッケージ 1泊2日滞在スケジュール

1日目
14:00     ホテルチェックイン
15:00     温泉(貸切温泉は要予約)
16:30~17:30 六花スパトリートメント
18:00~20:00 ディナー
20:30~21:30 おやすみヨガ

2日目
7:30~8:30  おはようヨガ
8:45~10:00 朝食
11:00    チェックアウト

全室キッチン付き。暮らすように旅するコンドミニアム型ホテル

雪ニセコはコンドミニアム型ホテルレジデンス。オーナー制度を設けていて、ホテルの宿泊利用だけでなく、専門的な管理とリースサービスのもと、投資として所有・運用することも可能です。

41㎡のコンパクトタイプから、4ベッドルームを有するペントハウスまで、旅の目的や滞在スタイル、ゲストのニーズに合わせて客室を選べます。

190室に本格的なキッチンが備わっているというのも魅力。今回宿泊した[スタジオ コートヤード]は、ドイツのmile社製のキッチンと最新家電、ダイニングテーブル、ランドリー、洗剤まで完備…! 快適な滞在に必要な全てが備わっていて、少人数グループや家族旅行、長期滞在にもおすすめ。中には1ヶ月近く連泊するゲストもいるのだとか。

中庭に面した客室もあれば、窓からアンヌプリや羊蹄山が望める客室も。

温かみのある木や和紙、上質な布地をふんだんに使った和の趣を感じさせるインテリア。窓辺に設けられたデイベッドにゆったり腰を掛け、安らぎと温もりに浸る、ゆるやかなひと時。

旅の疲れを癒やす、ミネラル豊富なプライベート温泉

ウェルネス棟には露天風呂とサウナを併設した温泉大浴場とは別に、4つの貸切温泉(予約制)があります。各個室には睦月(冬)、皐月(春)、葉月(夏)、神無月(秋)といった、雪ニセコのコンセプトである[雪月花]にちなんだ、ニセコの美しい四季の移り変わりを表す名前が付けられています。

ニセコのミネラル豊富な温泉が、長旅の疲れや日々の身体の緊張を解し、心身ともにリラックス。プライベートな空間で、ひとりの時間、あるいは大切な人とのんびり過ごすことができます。

大きな窓から温かな光が差し込んで、その時期ならではの青空と残雪、新緑のコントラストを眺めながら、ニセコの自然が織り成す多様な風景の美しさにうっとり。

露天風呂とサウナを併設した温泉大浴場
湯上がりにはラウンジで本を読んだりハーブウォーターを飲んでほっと一息
施設内にはキッズプレイルームもあるのでファミリーステイにも最適

五感を研ぎ澄まし幸福な感情を呼び覚ます、Rapidemのスパトリートメント

ミネラル豊富な天然温泉に浸かり身体の緊張を解したら、スパトリートメントで心身のバランスを整えます。

同じくウェルネス棟にある「六花スパ(RIKKA SPA)」では、日本発のウェルネススキンケアブランド「Lapidem」のプロダクトを使用したトリートメントメニューを受けられます。

オイルは[WOOD][FIRE][EARTH][METAL][WATER]の5種からその日の気分で選ぶ

東洋医学をベースに古来から伝わる伝統療法やヒーリング療法などを基に設計されているという、Lapidemのウェルネスプログラム。

誰もが身体の悩みや疲労の度合いは違うもの。カウンセリングでは、セラピストがゲスト一人一人の身体や心の状態と丁寧に向き合ってくれるため、安心して身を委ねられます。

たとえば枕から漂う香り、部屋に流れる音楽、調度品一つとってもそう。冬場はスリッパやタオルなど肌に触れるものをほんのり温かくするなど、五感に触れる全てのタッチポイントに工夫が凝らされています。

陰陽五行説の思想に基づいてブレンドされた、Lapidemオリジナルの体質別オイルを使って全身を流していきます。フットバスでは日本酒やラベンダーといった地元の素材を取り入れているのもまた興味深いところ。

小川のせせらぎや鳥の囀りを近くに感じられて、枕元からほのかにユーカリが香り、目を閉じるとまるで森の中でトリートメントを受けているような心地に。

ビジター利用もOKで、冬場はスキーやスノーボードの帰りに訪れるゲストも多いとか。


札幌のミシュランシェフが織り成す、地産地消の美食体験

ディナーは、ニセコのダイニングシーンに新風を吹き込むフレンチ&イタリアンレストラン「méli mélo -Yuki No Koe-(メリメロ ユキノコエ)」にて。

中央のバーを囲むようにデザインされた、臨場感あるライブキッチンと、一体感のあるオープンプランのスタイリッシュなダイニングスペースが広がります。

メローのフライにニセコチーズ工房のブルーチーズを添えて

ここでは北海道出身のミシュランスターシェフ・佐藤大典氏と、札幌の自家焙煎珈琲スタンド「Baristart Coffee」石井雅也氏による、ユニークで斬新な美食のコラボレーションを体感できます。

佐藤シェフの食に対する哲学は、その一皿一皿の中に“食材”“風味”“土地”という3つの核となるエレメントで表現されています。

スターターからパスタ、メイン、デザートに至るまで、知床鶏、望来豚、サーモンといった厳選した北海道産の旬食材をふんだんに使用。World Cheese Award受賞の「ニセコチーズ工房」のブルーチーズや、比羅夫にヴィラ&ブティックを構える「LUPICIA」のブレンドティーなど、コースの中で数々の地元ブランドに出会えるのも楽しい。

パスタは3種類からセレクト。サーモンととびこクリームパスタ

ワインペアリングでは、余市の「平川ワイナリー」をはじめ、イタリア、オーストラリア、カリフォルニアなど、各国のワインを通じて世界を旅するようなマリアージュを楽しめます。

レストランで実際に扱っている食材をシェフが一つ一つ丁寧に案内してくれることで、地元のワイナリーやブリュワリー、チーズ工房などへ足を運ぶキッカケに。ニセコの観光がより有意義なものに変わります。

その他、都内の人気ラーメン店「阿夫利」やミシュラン星付きレストラン「天ぷら あら木」姉妹店など、コンセプトの異なるレストランやバーが集まり、連泊でも飽きることなく北海道グルメを堪能できます。

名峰・羊蹄山を望むダイニングでバリスタ自慢のコーヒーと朝食を

バリスタがオーダー毎に一つ一つ丁寧に淹れてくれるコーヒーは絶品

翌朝はディナーと同じくメインダイニング「méli mélo -Yuki No Koe-」にて。

夕食時はすでに外は真っ暗で拝めなかったけれど、一夜明けて床から天井まで届くほどの大きな窓の外にそびえる羊蹄山のドラマチックな眺めに目を奪われます。

朝食はビュッフェスタイルで。野菜の多くは地元のオーガニックファームから、卵も地元の養鶏所から安心・安全なものを仕入れています。

北海道蘭越産ななつぼし米に、和牛や焼き魚をトッピングして特製の和風出汁をかけた、カラダにやさしいお茶漬けが人気。

禅の瞬間を見つけるヨガ

ウェルネス棟の「Studio En」は、安らぎと落ち着きを育むように設計されたスタジオスペース。やわらかに差し込む光と緑が心地良い空間です。

ヨガの歴史と、絶え間なく変化するアプローチの両方を尊重しながら、様々なスタイルを取り入れたスタジオプログラムを用意。ヨガの豊富な経験と資格を兼ね揃え、世界中の有名校で学んできた国際色豊かなインストラクターたちがクラスを担当します。

1レッスン2,600円でビジター利用可。プライベートレッスンも対応

朝のクラスでは、体を目覚めさせるハタヨガを体験。

“ハタ・ヨーガ”とは、太陽と月のバランスを整えるヨガの意。深い呼吸、制御された動き、穏やかなストレッチに重点を置きながら、ゆっくりと体を動かしていくので、老若男女・初心者でも安心して受けられます。海外のゲストを考慮して英語でリードしてくれるのも、このニセコという地ならでは。

外側に向いていた意識を自分の内側に向けて、呼吸に動きを繋げることで、心身の繋がりを探求し、「禅」の瞬間を見つけていく。なんとも贅沢なひと時。

スタジオ向かいには最新マシンを備えたフィットネスジム

終わりに

温かな日差しに包まれて、降り積もった降雪が少しずつ溶けてゆく。地面や樹木から新芽が顔を出し、白銀一色の世界だった山並みは次第に見事な新緑のグラデーションに。夏が終わればやがて木々は色づき葉は落ちて、冬の身支度を始める。

刻一刻とその色彩と美しさを変えながら、巡りゆく季節。

ニセコの大自然に飛び込む“動”のアクティビティも良いけれど、只々ホテルに篭ってゆるやかに流れる時間の中で、心身のバランスを整え、新しい自分を発見する“静”なるウェルネスステイもおすすめ。

その存在そのものが旅の目的地になるような、特別な場所。また季節を変えて再訪してみたいと思います。

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