2023.08.12
【最新】在住者が伝授!“映え”重視のシンガポール女子旅モデルプラン
東京からシンガポールまでのフライト時間は、約7時間半。深夜便でシンガポールへ向かえば、1日目から時間を有効に使えます。そこで今回は2023年の最新情報を交えながら、女子旅で盛り上がる“映え”撮影スポットを中心とした1日の過ごし方をプランニングします。
早朝~10:00頃 空港からイーストコーストパークへ
“映え”スポットでの撮影も楽しみたい女子旅では、イーストコーストパーク(ビーチ)を散歩&朝食をいただき、プラナカン建築の映えスポット撮影、雑貨屋めぐりはいかがでしょうか?
シンガポールの玄関口、チャンギ国際空港に着いたら、グラブ(Grab:車やタクシーを自由に呼べるスマホの配車アプリ)で、海沿いを走りながら「イーストコーストパーク」へ。
シンガポールの海は、世界の石油供給量の1/3(年間12万隻以上)、日本の輸入原油の約9割が行き交う”ハブ”海峡。シンガポール海峡に停泊する、おびただしい数のタンカーも”シンガポールならではのビュー”として見どころです。
海沿いにある大きな公園で、空港から市内中心部へ向かう中間にある場所なので、大きな荷物がなければ到着直後も立ち寄りやすいはず。
10:30 プラナカン文化が息づく、カトン地区へ
多民族国家であるシンガポールですが、東西の文化の融合が起源とも言われるプラナカン(The Peranakans)文化は、興味深い文化のひとつです。15世紀の後半にマレーシアやシンガポールにやってきた中国系移民の子孫である、ババ(男性)やニョニャ(女性)が生み出したというプラナカン文化。
シンガポールのチャンギ国際空港と市内中心部の間にあるカトン地区(Katong)は、中国やマレーの文化にヨーロッパの文化をミックスさせた、独自の生活スタイルが発展したプラナカン文化の一端を垣間見ることができるエリアです。
カトン観光のハイライトはイーストコーストロード(East Coast Road)沿いで、プラナカン陶器(ニョニャ陶器)などの雑貨屋さん、ニョニャ菓子のお店が並びますが、撮影スポットとして最も人気があるのが、クーン・セン・ロード(Koon Seng Road)沿いに並ぶ「プラナカンの伝統建築(プラナカンハウス)」。
1900年代に建築されたプラナカン建築のアパートですが、パステルカラーのカラフルな塗装や繊細な装飾が美しい建物は、いつまででも見ていられるほど魅力的!
現在はまだ自由に撮影可能ですが、住民の方々の迷惑にならないように気をつけながら行いましょう。撮影は交通量の多い道路を挟んで行うことになるので、車の往来にもくれぐれも注意してくださいね(今後、撮影が禁止になることもあります)。
11:00 プラナカンの雰囲気に浸れるレストランでランチ
カトン地区を訪れたなら、プラナカン文化のカルチャーが随所に散りばめられたレストランでぜひランチを。
カトン地区で人気のブティックホテル「ホテル インディゴ シンガポール カトン」の敷地内にあるプラナカンフュージョン料理のカフェ&レストラン「ババ チュー(Baba Chews)」は、プラナカン要素たっぷりの内装のホテル。
この時はシンガポールスタイルの洋食を選びましたが、シンガポールラクサやココナッツカレー、マレーと中華がミックスされた「ニョニャ料理」など、メニューはバラエティ豊か。食事をしながら、プラナカン文化により一層浸れるでしょう。
カフェやバーとしての利用だけでもOKなので、カトン地区を歩きまわった後の休憩にもぴったり。
ホテル1階のミーティングスペースもカラフルで美しいので、レストランを訪れる前後に立ち寄ってみることがおすすめ。
14:00 シンガポールらしさあふれる、アフタヌーンティ
午後は、シンガポールの中心部・オーチャードエリアへ。オーチャードエリアの中心にある「ヒルトン シンガポール オーチャード(Hilton Singapore Orchard)」は、合計1,080室の客室がある大規模なホテル。
今回私は、ロビーフロア(5F)にあるモダンで居心地の良い「ジンジャーリリー ラウンジ&バー」では、アフタヌーンティー「オーチャード トレイル エクスペリエンス(Orchard Trail Experience)」を楽しみました。
アップルビネガーとハニーがミックスされたコンブチャ(Kombucha)をベースにした、食前ドリンクからスタート。お茶は2種まで選べます。シグネチャーティーである「The Ginger.Lily」は、グリーンティーをベースに数種の茶葉がミックスされた爽やかな味わい。
「ジンジャーリリー(Ginger Lily)」と書かれたブック・アフタヌーンティーの中で、シグネチャースイーツは「トゥッティフルーティティーケーキ」。しっとりとしたティースポンジに、特製のジンジャーリリージャムとペアを挟んだロールケーキ。クリームとベリーソース、エディブルフラワーを混ぜ込んだゼリーがトッピングされています。
2023年7月26日からはなんと、日本にインスパイアされたアフタヌーンティー「ニッケイ インスパイアド アフタヌーン ティ エクスペリエンス(Nikkei-Inspired Afternoon Tea Experience)」が登場しました。
なぜ“Nippon(日本)”でなく“Nikkei(日系)”なのかと言うと、日本の伝統的な技法とラテンアメリカの食材のユニークな組み合わせによって、ペルーで生まれた独特の料理だから。“Nikkei”スタイルのサーモン、フォアグラの握り、和風職人スイーツが楽しめます。
日本人の視点に立った “Nikkei “スタイルのアフタヌーンティーで日本料理との違いを体験し、新たな食の冒険をしてみては? また、9月4日からは、職人技が光るケーキやクラフトカクテルも登場します。
17:00 人魚ショーを観ながら、優雅なアペリティフ
車窓から美しく波打った外観のホテルが見えてきたら、そこは「JWマリオット・ホテル・シンガポール・サウスビーチ(JW Marriott Hotel Singapore South Beach ※以下、JWマリオット)」。
敷地内には多くのレストランやカフェがありますが、私が女子旅で特におすすめしたいのがJWマリオット敷地の「The NCO Club」内にあるバー&レストラン「フィッシュ プール(Fish Pool)」。中央のダイビングプールで行われるマーメイドショー(1日2回)が再開しました!
ジャズの生演奏を聴き、美しいマーメイドショーを観ながらシャンパンやオイスターをいただく時間は、なんとも贅沢。
しかし、重い尾ひれをつけながらも優雅に泳ぎ、メイクも崩れない(!)マーメイドのパフォーマンスは圧巻! 1日2回ほどショーを行う時間があるので、ぜひ事前に問い合わせてショータイムに訪れてみてくださいね。
18:00 エキゾチックなアラブストリート散策&ディナー
ローカルフードを楽しむなら、異国情緒あふれるアラブストリートエリアへ向かい、夕暮れの中で佇む「サルタン モスク」を写真におさめ、マレー系フードのレストランを訪れてみてはいかがでしょうか?
マレー系民族の定番の朝食である「ナシレマ(Nasi Lemak)」をおしゃれにいただけるレストランが、このエリアにある「ザ・ココナッツクラブ(The Coconut Club)」。
ココナッツミルクで炊いたご飯に、煮干しのイカンビリスや辛味のあるサンバルソース、おかずなどがのったボリューム満点の定食のような存在です。こちらのプレートは、定番の「シグネチャー・チキン・ナシレマ(21シンガポールドル)」。スパイスで炒めたオーガニックチキンはもも肉と胸肉のいずれかを選べます。
価格はホーカーセンター(シンガポールの屋台街)でいただくよりも2〜3倍近く高価ではありますが、店内も可愛い雰囲気なので、観光で訪れた女性グループに人気があります。
このレストランの近くにあるストリート「ハジレーン」は、女性に特に人気の場所で、路地のショップやレストランはどこも個性豊か。街のあちこちにある巨大なウォールアートは撮影スポットとしても有名で、夜はライトアップされています。ローカル女子から観光客まで人気を集めている場所なので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
20:00 金融街&マリーナの夜景を堪能できる、ルーフトップバーへ
陽が落ちるのが遅いシンガポール。女子旅なら、夜は何段階でも楽しみたいもの。最後は少しドレスアップして、ルーフトップバーへ出かけてみては?
マリーナベイフロントに佇む「フラトン ベイ ホテル シンガポール(The Fullerton Bay Hotel Singapore)」は、全室にプライベートバルコニーがあるラグジュアリーホテル。
そのルーフトップバー「ランタン(Lantern)」からは、マリーナベイのウォーターフロントの美しい景色を堪能できます!
湾に迫り出すように作られているので、夜風を心地よく感じられるのも魅力。
次回のシンガポール旅行では、女子旅で盛り上がる“映え”撮影スポットをめぐりながら、観光スポットを効率的に楽しんでみて!
ビューティ・スパ&トラベルライター/Yuki Link Pte.Ltd.代表(シンガポール法人)大学卒業後、女性誌・書籍・ウェブなどで取材・執筆を行うほか、TV・ラジオ出演、美容イベントMC、美容セミナー・ライター講座の講師など、美&旅を軸に15年以上活動中。アメリカN.Yなどへの留学経験があり、コロナ禍前の数年間は毎月、飛行機・ホテル・観光などのトラベル取材で国内外を巡ってきたジェットセッター。“旅=美を磨くためのエッセンス”と捉え、旅先で美容スポットを体当たりで巡る取材も多く行う。■Coffret web:https://coffretweb.net/
■Instagram:@yukiishihara1112
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