2023.06.01
枯山水で心を癒やす。旧スイス大使館の“和カフェ”翠州亭
和食処 翠州亭
千葉県長柄町にある和食処 翠州亭。その建物は昭和20年から53年までスイス大使館として使用されていました。
大使館の新築にともない解体が予定されておりましたが、当時の大使が解体を惜しみ、交流のシンボルとしてスイス連邦共和国から長柄「ふるさと村」に寄贈されました。
今回は、国の「登録有形文化財」に登録された翠州亭の和カフェランチをご紹介します。
枯山水の日本庭園と純和風建築
東京ドーム70個分の敷地に広がる体験型リゾート施設・リソルの森の中にある翠州亭。
情緒溢れる雰囲気の門を通ると、玄関口までのアプローチで豊かな緑を見ることができます。
この日は雨が降っていたので、特に色濃く、生き生きとした植物たちを見ることができました。
2階建ての1階に通していただき、窓際の席に着くと目の前には見事な枯山水の日本庭園が広がっていました。お部屋は昭和を感じられる絨毯やシャンデリアなどもあり、ノスタルジックな雰囲気。
個室はまた違った内装でした。
2階には、待合室や会食などで使用できる大広間などもありました。天井は屋久杉を贅沢に使用した船底天井になっていてます。
古い電話もありました。固定電話も少なくなった今の時代に、この大きさと木造りの電化製品は逆に魅力的なインテリアですね。タイムスリップしたような気持ちになりました。
地元野菜、千葉の特産をいただくランチ
オーガニックソムリエ監修の自然食や地元食材、無農薬有機食材にこだわった人気のランチをいただきました。
浅く醤油漬けしてある鯵はお魚そのものの美味しさを感じられました。卵は千葉特濃たまご、濃厚さが漬け丼をまろやかにしてくれます。
こちらは「さんが焼き」と呼ばれる郷土料理。千葉の古い方言には、「○○の家」のことを「○○が」という訛りがあり、「さんが焼き」は山の家で食べた料理という意味なのだそう。薬味と一緒に焼かれた鯵は、臭みもなく誰でも美味しくいただける魚料理かと思います。
野菜は地元食材、無農薬有機食材にこだわっているそう。ローストビーフはとても柔らかく、酸味と山葵の辛味がアクセントのマヨネーズソースがとても合いました。
目の前の日本庭園をそのまま再現したかのようなデザート<枯山水>は、抹茶クッキーをまぶしたチーズケーキや水まんじゅうなどを使い丁寧に作られていました。こちらは1日10食限定なので、ご注文はお早めに。
自然との調和が感じる翠州亭
昨今ではなかなか作れない規模の建物と庭園の広さに、手入れされた豊かな自然がここで過ごす時間を贅沢に演出してくれます。
東京に大使館があった頃から置かれているスイスホルンなどもありました。どの窓を見ても緑が映りますね。重厚で優美な建物と美しい自然が豊かな気持ちにさせてくれる翠州亭で、優雅なひと時を過ごしてみては?
フリーランス。旅行、アウトドア、マリンスポーツが大好きな二児の母です。今1番楽しいことは、子供の成長に合わせて、日本国内・海外を旅すること。宿泊レポや美容体験、フードの記事が得意です。ヘルシーでアクティブな記事をお届けしていきます!
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