ワット多き古都チェンマイ、旧市街のおすすめヴィーガンカフェで朝食を
FOOD

2023.05.09

ワット多き古都チェンマイ、旧市街のおすすめヴィーガンカフェで朝食を

good souls(グッド ソウルズ)
Birds Nest Café(バーズ ネスト カフェ)
Reform Kafé(リフォーム カフェ)

古都・チェンマイは日本の京都のような存在。特に旧市街と呼ばれるお堀の中を歩けば、通りごとにワット(寺院)に出合える情緒たっぷりの街並みを楽しめます。

今回はそんな旧市街に点在する、ヴィーガン対応カフェの中から3店をご紹介します。

情緒たっぷりの旧市街

旧市街カフェ

旧市街は約1.5kmのお堀と城壁に囲まれた正方形のエリアです。同じチェンマイでも、現代的かつ洗練された店舗の立ち並ぶニマンヘミン界隈とは雰囲気が異なり、まさに「古き良き」町並みを楽しめます。

由緒ある寺院がそこかしこに

旧市街カフェ
ワット・プラシン 入口

旧市街にはワットが点在しています。中でもスアン・ドーク門にほど近い場所に建つ、格式の高い寺院として知られる「ワット・プラシン」は外せません。

名前の由来になっている「プラシン」は同寺院の礼拝堂に祀られているプラシン仏像から。ほかにも50mもある煌びやかな金色の仏塔や、色とりどりのお堂の壁画などの見どころがあります。 

ワット・プラシン同様に、地元の人や観光客の参拝が絶えない「ワット・チェル・ディアン」は、旧市街のほぼ中心にある巨大な寺院。創建当時約80mあったという仏塔は、チェンマイで最も大きなものです。

旧市街カフェ
ワット・チェル・ディアンと最近では珍しいトゥクトゥク

基本的に格式が高いほどドレスコードがあるので、ノースリーブやタンクトップ、半パンやサンダルなど肌の露出には気をつけて。とはいってもチェンマイも暑いので、入館する際に羽織るストールなどを持参するといいですね。

旧市街地や周辺では寺院以外でも、いたるところに手を合わせる場所があり、タイ人の信仰心の高さを垣間見ることができます。

ノスタルジックな町並みに浸る

旧市街カフェ

観光スポットもいいですが、旧市街では町並みそのものを味わうように楽しんでみてはいかがでしょうか。メインの道から出た小路には、昔ながらの家並みや露店を垣間見ることができ、まるで少し前のタイにタイムスリップしたような懐かしさがあります。

旧市街カフェ
今にも落ちてきそうなマンゴー!

マンゴーをたわわに実らせた巨木や、南国ならではの花々が人々の暮らしのすぐ近くにあります。ここでは人の暮らしと自然が、バランスよく保たれているのを感じます。

旧市街カフェ
カラフルな建物に負けないパープルの花

ゆったり寛げるヴィーガンカフェ
good souls

旧市街カフェ

圧倒的な人気を誇る、旧市街のヴィーガンカフェ。朝から夜まで開いており、使い勝手も抜群です。

かつてはマッサージ店だったという建物は、自然派カフェというよりレトロな洋館のような雰囲気です。店内は長方形のカウンターを囲むようにテーブル席が並び、ゆったりと寛げる高級感のある空間です。

ショーケースの美しいケーキや、ディスプレイされたエナジーボールも気になりますが、今回はごまがたっぷり練り込まれた「BLACK SESAME PANCAKES WITH STRAWBERRY JAM」と、ココナッツミルクの「FLAT WHITE」を注文して、ブランチを楽しみます。

旧市街カフェ
BLACK SESAME PANCAKES WITH STRAWBERRY JAM(170THB)とココナッツミルクのFLAT WHITE(70THB)

コーヒーはココナッツミルクのコクのある酸味とエスプレッソが、好相性。植物性ミルクのメニューでも日本ではあまりみかけないココナッツミルク。南国ならではの選択肢をぜひ試してみてください。

セサミパンケーキは生地が柔らかくしっとり。厚さもちょうどよくレイヤーになっていて、シロップのしみ具合も絶妙です。自家製というジャムは酸味が嫌味なく、甘さ控えめで美味しい! たっぷりのクリームもヴィーガン(植物性)なので軽やかで、ギルトフリーなのが嬉しいですね。

旧市街カフェ
バランスのいいレイヤー

食事からスイーツまで幅広いメニューで、朝から夜まで開いているが、11~14時は特に忙しいとのことでした。まだ空いている時間帯の、モーニングの利用がおすすめです。

ボリュームたっぷりのプラントベースカフェ
Birds Nest Café

旧市街カフェ

南国風の古民家といった雰囲気漂う、一度訪れたら繰り返し来てしまうという心地よさで人気のBirds Nest Café(バーズ ネスト カフェ)。店内は風通しのいい造りで、2階席からは隣の庭の緑やプルメリアの花々が眺められます。

旧市街カフェ
壁一面に日本風アートも!

プラントベース中心の食事を提供しており、野菜はいずれも顔の見える農家さんより届くオーガニックのものを使っています。

同店の全レシピを考案した元オーナーのYaoさんは、料理本を出版するほどの料理好き。その中には料理への愛はもちろん、お店で出している料理のレシピから、北タイに来てご縁があったPUNPUNオーガニックファームで暮らした日々やそこでの気づき、そしてゼロ・ウェイストな暮らしの工夫までが綴られています。

わたしが訪れた時には、そのYaoさんのいとこさんという方が店に立ちテキパキと切り盛りされていました。もちろん今でも、彼女の想いは受け継がれています。 

Birds Nest Caféの看板メニュー「Birdsnest café Breakfast」の一部野菜が品切れていたため、代わりのおすすめである「Indian Pancake」を注文。ドリンクにはココナッツミルクラテを。コーヒーに牛乳以外の選択肢が複数あることも、プラントベースカフェのいいところのひとつです。

Yaoさんの本を読みながら、注文した料理を待つのも心地いい時間。2階の窓からは隣の庭の木々や咲き誇るプルメリアの花が見えます。

旧市街カフェ
Indian Pancake(130THB)とココナッツミルクラテ(70THB)

パンケーキという名の、野菜がたっぷり入った卵料理が出てきました。オムレツに近い印象です。さらにスクランブルエッグも出てきました。すべてがヴィーガンメニューではないようで、卵の摂取量が気になりますが、お味はどれも絶品! 

そしてグリルされた野菜たちは、いずれも堂々として誇らし気です。シイタケの肉厚っぷりに、さつまいものねっとりとした優しい甘さ、そしてオイルがしみ込んでなお胸やけしないズッキーニ…! 味付けも物足りなくない、絶妙な塩味が効いていました。

食後にはすすめられた「マンゴーラッシー」も。かなりのボリュームで、マンゴーの爽やかな甘さをそのまま堪能できる一杯。絶妙ななめらかさで舌当たりのいい、かつどっしりとしたラッシーです。

旧市街カフェ
マンゴラッシー(60THB)

生活用品やチェンマイ発のオーガニックコスメブランドなど、エシカルアイテムも販売されています。

旧市街カフェ
お土産が見つかるかも

開放感のある半ガーデン仕様!
Reform Kafé

旧市街カフェ

ホテル併設、半ガーデンになっているヴィーガンカフェ・Reform Kafé(リフォーム カフェ)。自然たっぷりの環境の中でクオリティの高い時間を過ごせます。

旧市街カフェ
ガーデンカフェには木々や魚が泳ぐ池も

甘味は白砂糖ではなくココナッツシュガー使用と、メニューに書かれているのも嬉しい! 細かいところまでこだわっているということは、ほかの食材も信頼できます。

コーヒーのミルクは3種類、豆乳とココナッツ、アーモンドから選べます。今回はやはりココナッツミルクをチョイス。なかなか日本ではお目にかかれない選択肢なのです。

旧市街カフェ
FLAT WHITE Coconut(70THB)

朝食には、自家製のアーモンドミルクとグラノーラ入りのスムージーボウルを。カカオ、マンゴー、ベリー、ブルーラグーンの4種類がラインナップされています。今回オーダーした「MANGO PASSION」は、マンゴーのスムージーがシルクのような舌ざわりのまま、最後の一口まで美味しかったです。

旧市街カフェ
バタフライピーの花を添えたMANGO PASSION(170THB)

ボリュームが多いかと思っていましたが、気づけば完食! 熟したマンゴーにザクザク食感のグラノーラ、すべての要素が美味しくて味に飽きがきません。

店内は半分がガーデンカフェスタイル。木陰で食事ができ、猫が遊びにきているのどかさも心地よかったです。

旧市街カフェ
気ままに過ごす猫

今回は紹介していませんが、日本への出店もしているアカ族の村で栽培されるオーガニックでサステナブルなコーヒーを扱う「アカアマコーヒー」の支店もあり、旧市街内のカフェレベルはかなり高め。

夏の日中は暑いので、できれば朝にぶらぶら町歩きをしながら、朝食を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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