2023.04.15
盛り上がる京都のアートシーン!ホテルやスパで、アートな京都滞在を満喫
node hotel(ノードホテル)
神社仏閣を中心に有名な観光名所が立ち並ぶ、京都。実は最近、“アートな街”としても注目されているのをご存知でしょうか?
今回の記事では、アートが街に調和するホテルと、アートな空間のヘアサロンで、ヘッドスパの施術体験ができる滞在プランをレポートします。
“アートコレクターの住まい”のような宿
京都の中心・四条烏丸エリアに佇む「node hotel(ノードホテル)」は、館内のロビーやレストラン、客室に洗練されたアートが並ぶ、まるで“アートコレクターの住まい”のような宿。
1階にレセプション、ロビー、カフェダイニング、バーが併設され、客室数は25室。無駄が削ぎ落とされたシンプルな佇まいの中にアートが存在感を放ちながらも調和され、オーセンティックな調度品が洗練された空間を演出しています。
“node”とは、結節点を意味する言葉。京都のアートシーンを目的に訪れる、国内外のゲストが地域文化と触れ合う滞在になることを目指し、名付けられたそうです。
1階ロビーに足を踏み入れると、天井のフラワーアートが目に入ります。
聞けば、アートディレクターやオーナーが世界中のギャラリー、アートフェアでコレクションしてきたアーティストの作品を展示しているそう。
パブリックスペースや客室には、アメリカンフォークアートや社会活動などから着想を得ているバリー・マッギー、木炭やインクで紙に描いたドローイング作品で注目を集める五木田智央、都市・人・ヌード・花など被写体を生々しく捉えてきた荒木経惟といった、世界的に高い評価を受けるアーティストの作品が多数展示されています。
部屋ごとに個性の際立つ、アートが映える客室
「node hotel」は、館全体がグレーを基調にしたシックな空間。客室ごとに間取りや広さが異なるだけでなく、それぞれ個性豊かなアートが飾られているのが大きな魅力。
私が宿泊した「シングルルーム(10平米)」は、コンパクトながらバスルーム、トイレ、ベッドルームのそれぞれの仕切りのドアが透明であることから、部屋が広く、スタイリッシュに感じられます。
「ジュニアスイートルーム(56平米)」は、まさにアーティストの隠れ家のよう。新しいインスピレーションが湧いてきそうな空間です。
それぞれの客室に設えられた家具は、木材や大理石、アイアンなど、素材にこだわって作られたハンドメイドアイテムがほとんど! 客室にはテレビがなくスピーカー兼ラジオというのも、心ゆくまでアートに浸れる心遣いと言えそうですね。
地産地消の食材などを楽しめる、オールデイダイニング
1階のカフェダイニング・バーは、宿泊客でないゲストの利用も可能。“farm to table”をコンセプトに地元・京都の食材を中心に使用し、世界中のあらゆる食文化が混ざり合ったジャンルレスな料理やワインが楽しめます。
朝食からカフェ、ディナー、バータイムまでオールデイで利用できる空間です。ランチタイムの人気メニューはハンバーグで、テレビで紹介されるなど人気だそう。
私は今回の滞在で、朝食をいただきました。小松菜がメインのコールドプレスジュース、風味豊かなベーカリーや、野菜たっぷりのミネストローネのスープ(スープの種類は日替わり)…と、目に鮮やかなモーニングプレートが印象的。
美しい盛り付けの中でも、特に気になったのは色の濃い卵のオムレツ! 地元である京都・丹波の養鶏場でのびのび育った鶏の卵を使っているそうで、天然の色だそうです。
プレートでサーブされるスタイルでしたが、オープン当初に行っていたビュッフェスタイルの名残もあり、なんと好きなものを好きなだけお代わりできるのだとか!
旅先の疲れを、ヘッドスパ&アートで癒やせるプラン
さらにこの春から旅先の疲れをヘッドスパですっきり癒やせるプラン「アーユルヴェーダのヘッドスパサロンAMATORA SPA × node hotelでの滞在(朝食付)」がスタート!
滞在中に、「node hotel」から、歩いて5分もかからない“離れ“のような距離にあるヘアサロン「AMATORA SPA(アマトラ スパ)」で、最古の伝統的医学・アーユルヴェーダの発想を用いて、髪のもつ美しさと強さを引き出す施術が受けられます。
本プランで体験できるメニューは「アーユルヴェーダSPA(施術約60分・ヘアドライ約30分)」。
AMATORA 最高峰シリーズの「mezzoforte(メゾフォルテ)」を使用し、初めにアーユルヴェーダのメソッドによる診断を行い、タイプごとに調合したアロマを選択。手にあるマルマ(ツボ)から頭部、首筋にかけてシロダーラ&シロビャンガ(マッサージ)でじっくりとほぐされる、まさに至福のメニュー。もちろんネイルやヘアカラーなどの施術もできます。
サロンではデザイン性の高いインテリアや絵画が展示・販売され、施術の間に触れるアートの購入も可能。
2023年春から、現代的なデザインと日本文化を融合した鯉のぼり“泳泳(エイエイ)“が、展示・販売されるのでぜひ注目を。
“泳泳(エイエイ)“とは、デザイナーの山岡寛泳が16歳の時に立ち上げた鯉のぼりブランド。中国の故事「登⻯門」が日本に伝わり、小児のすこやかな成⻑を願う独自の風習となった鯉のぼりに、現代のライフスタイルに合わせたデザインと伝統的な“手捺染(テナッセン)“の技術を融合。薄れゆく風習となりつつある鯉のぼりを次の未来へと永続的につなぐための活動だそう。
さらにこの四条エリアは、2023年の4〜5月にアートイベント「Kyoto Graphie(京都国際写真祭)」が開催されるエリアでもあるのだとか。
次回の京都滞在では、アート空間の中に身を置ける「node hotel」と「AMATORA SPA」で感性を刺激して、とことんアートの世界に浸ってみては?
ビューティ・スパ&トラベルライター/Yuki Link Pte.Ltd.代表(シンガポール法人)大学卒業後、女性誌・書籍・ウェブなどで取材・執筆を行うほか、TV・ラジオ出演、美容イベントMC、美容セミナー・ライター講座の講師など、美&旅を軸に15年以上活動中。アメリカN.Yなどへの留学経験があり、コロナ禍前の数年間は毎月、飛行機・ホテル・観光などのトラベル取材で国内外を巡ってきたジェットセッター。“旅=美を磨くためのエッセンス”と捉え、旅先で美容スポットを体当たりで巡る取材も多く行う。■Coffret web:https://coffretweb.net/
■Instagram:@yukiishihara1112
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