おとなも通える「小児科×漢方」の最新オーダーメイド診療
LIFESTYLE

2023.04.16

おとなも通える「小児科×漢方」の最新オーダーメイド診療

はまかぜこどもクリニック

「小児科」というと、子どものためのクリニックと思いがち。

2022年6月に、横浜市にオープンした「はまかぜこどもクリニック」は、小児科診療だけでなく、”おとな”も通える新しいタイプのクリニック。東洋医学の考え方を積極的に取り入れ、漢方の処方もしてくれます。

これまでのクリニックには無かった、一人ひとりの生活スタイルやニーズに応える「オーダーメイド診療」が話題に。今回は、花粉症による不調を診てもらうべく、足を運んでみました!

たくさんの配慮が施された、最先端の設備

京急本線「金沢文庫駅」から徒歩2分のところに「はまかぜこどもクリニック」はあります。可愛らしいカモメのロゴ、横浜のランドマークや海がモチーフの可愛らしいイラストが目印。

訪れたのは土曜日の午前。多くの病院が休診のなか、土曜・日曜診療があるのは本当に心強いですよね。WEB予約制なので、待ち時間も短いのがありがたいところ。体調が悪くつらい時に、長時間待合室で過ごす…ということもありません。

明るい陽が差し込み、優しいブルーとウッディな内装は、まるで北欧雑貨店のような空間。病院を訪れた時の、あの独特な緊張感も消し去ってくれます。

←左側は「一般診察室」/右側は「予防接種・健診用診察室」→

まず入り口を入ってすぐ気づくのが、クリニックの特徴のひとつ「セパレート診療体制」。

左右に「一般診察室」と「予防接種・健診用診察室」が完全に分かれています。

予防接種の様子

赤ちゃんなど小さな子どもを連れての通院は何かと心配がつきもの。しかし、右側にある専用の待合室や診察室は一般診察とは分かれているので、安心して通うことができます。

広々とした授乳室、ユニバーサルデザインの各お手洗いにはオムツ交換台も完備。

隔離室

左側にある「一般診察室」のブースには、一般の待合室と別に、インフルエンザなどの感染症が疑われる患者が待機する「隔離室」があります。くらげ・ペリカンの絵が描かれ、子どもにとっては秘密基地のようなポップさが可愛らしい。

発熱患者などに対して、隔離室へは一般患者とは異なる出入り口も用意されている徹底ぶり。「病院に行くと風邪がうつってしまいそう…」という心配も軽減します。

子どもが風邪をひけば、同時に親も体調を崩してしまいがち。心身ともにヘトヘトな時、大人も診察してもらえるという安心感だけでなく「ほっとできる、安心できる場所として来て欲しい」という想いがあるのだそう。

親子での診察の様子

大人が安心すると子どもも緊張しないもの。様子を見ていると、院内はとても穏やかな雰囲気でした。

さまざまな分野に長けた小児科専門医が集まり、一般診療だけでなく、アレルギー科・小児耳鼻科・小児皮膚科・漢方内科など、「ファミリークリニック」として、家族全員の「かかりつけ医」となってくれるので、大人だけでも小児科だからといって気後れせず通うことができるのです。

「未病」に取り組むオーダーメイド診療

医療法人社団アクロス はまかぜこどもクリニック 院長/医学博士 青木 康之先生

今回、診察してくださったのは院長の青木康之(あおき やすゆき)先生。

この時の私の不調は「花粉症の症状(鼻水・くしゃみ)」と「気怠さ」。

問診では、いつ頃から?どのような鼻水がでるか?という詳しい症状から、車は運転するか?体は冷えやすいか?など多岐にわたり詳しくヒアリング。

診察の様子(撮影時のみマスクを外しています)

「花粉症の症状」「鼻炎」とひと言で言っても様々なタイプがあり、それぞれの患者によって症状もライフスタイルも異なります。「鼻炎=この薬」と処方して終わり、ではなくその人の生活背景を知りニーズを汲み取り、それに合わせた治療を心がけているのだそう。

希望があれば「忙しい人には1日1回だけ服用する薬」、「車を運転する人には眠くなりにくい新薬を」などその人に合った処方こそがオーダーメイド診療

私の症状である“水のようなサラサラした透明な鼻水”は、「体の冷えで起こることが多いですよ」と先生。

初期症状で軽症な部類のため、花粉に負けない体質を作るための漢方として、症状改善が期待できる漢方「小青竜湯」と、疲労や倦怠を体を温めて元気にする「補中益気湯」の2種類を処方してもらいました。

医師の一方的な処方ではなく、患者が希望すれば点鼻薬を追加するなど、希望を汲み取り相談しながら意思を尊重してくれるスタイルに、これからの最新の医療を垣間見ることができました。

漢方治療は、非常勤医師として携わっている草鹿砥宗隆(くさかどむねたか)先生(日本小児科学会専門医、日本東洋医学会漢方専門医)の指導のもと、積極的に取り入れているのがこのクリニックの特徴。

西洋医学にはない、病を未然に防ぐ「未病」という東洋医学の考え方。青木先生は西洋医学の医師でありながら漢方も学び、いかに病院に行かなくて済むかという、未病の重要性を感じているのだそう。

時代やそれぞれのライフスタイルにあった医療、治療方法を選択するという取り組みに賛同し、大学病院から医師が派遣され、連携しているため、在籍しているドクターは12名。

これだけの人数の小児科専門医が集まるのは大学病院ほどの規模が一般的なのだとか!

血液一滴でアレルギー41項目の検査ができるものなど、最先端の医療機器も揃い、最新の知見・最新医療を取り入れています。

大学病院では敷居が高く緊張して聞けないことも、ここでは最新の医療を受けながら相談ができるという、唯一無二の存在といえるのではないでしょうか。

すべての患者を自分の家族のように

終始感じたのは、院内の居心地の良さを作っているのは、内装だけでなく、“スタッフの方々のあたたかさ”だということ。

「全ての患者さんは、自分の家族と思って接しています」と明るく話してくださいました。

大人も子どもも安心して通える、新しい試みがたくさん詰まったクリニック。病気を治してもらうだけの場所ではなく、健康な体を維持して幸せな時間を過ごすために、自分と向き合う手助けをしてくれる存在がこれからは必要だと感じました。

◆はまかぜこどもクリニック 院長/医学博士 青木 康之先生 ご経歴

  • 聖マリアンナ医科大学 卒業
  • カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF) 脳神経外科 留学
  • カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA) 小児科 留学
  • 青木こどもクリニック 副院長
  • はまかぜこどもクリニック 開院 院長

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