2022.09.18
乗り継ぎ時間も楽しもう! リピートしたいヨーロッパの空港ベスト3
シャルル・ド・ゴール空港 ウィーン国際空港 リスボン国際空港
これからヨーロッパ旅行を計画する方へ
海外旅行で最初に私たちを出迎えてくれる、空港。私は最近空港の良し悪しで乗り継ぎのフライトを選んでしまうほど、空港の快適さは大切だと思っています。
空港の屋外はどこも同じような風景が広がりますが、空港の中はその国らしさが出ていて、オリジナリティあふれるサービスで私たちをもてなしてくれます。元より旅好きで、世界中の空港で酸いも甘いも嚼み分けてきた(大げさですが)私が独断と偏見、そしてキレイノート目線で選ぶヨーロッパの空港ベスト3をご紹介したいと思います!
第3位 パリ=シャルル・ド・ゴール空港(フランス)
<ポイント>
☆ハイセンスな空港デザインと、デパートのようなブランド街
☆レアな免税コスメ
☆空腹時の女子の駆け込み寺「PAUL」
開放感あふれるアーチ状の天井が旅行者を出迎えてくれる空港デザインは、建築界の重鎮ポール・アンドリューが手掛けたもの。
今やどの空港にもあるハイブランドの免税店ですが、ここではシャネルやエルメス、ディオールなどがひときわお洒落に軒を連ねていて、パリのデパートに迷い込んだかのよう。空腹を覚えたら、地下の飲食店エリアへ。キレイノート世代のマクドナルドとも言える「PAUL」に出迎えられた時の安心感は絶大です。
免税コスメの目玉は「DIPTYQUE」。フレグランスからスキンケアコスメまで、充実したラインナップが免税価格で揃います。テスターも気軽に試すことができて、良い香りに包まれているうちにフライト疲れも時間が経つのも忘れてしまうほど。次の便の乗り遅れには注意です!
第2位 ウィーン国際空港(オーストリア)
<ポイント>
☆絶妙なセレクトの自然派コスメコーナー
☆ラテン諸国では見られない、北欧基準の清潔感
オーストリアはイタリアの隣国でありながら、ドイツや北欧の感覚に近く、空港も整然としていてきれいです。そんな快適なウィーン空港で必ずチェックしたいのが、近年新設された自然派コスメコーナー。責任者に拍手を送りたくなるほどの絶妙なセレクト。スウェーデンの「REF」や「L:A BRUKET」、デンマークの「ECOOKING」、フィンランドの「LUMENE」など、北欧系の優良オーガニックコスメが勢ぞろいです。
何よりも感激したのが「DR. BARBARA STURM(ドクター・バーバラ・シュトルム)」の充実ぶり。ジジ・ハディッドやヘイリー・ビーバーなどが愛用することでも有名な、ドイツのカリスマドクターが手がけるハイエンド・スキンケアコスメです。
定価260ユーロの「HYALURONIC SERUM」をこんなに気軽に試すことができる場所は、世界でここだけかもしれません。
搭乗時間が迫って慌てて購入したのは、こちらの4アイテム。ヴィーガンヘアケアブランド「REF」のドライシャンプーは、髪と地肌に爽快感を与えながら、ボリュームもプラスしてくれます。風邪をひいた時など、髪を洗えない日のお助けアイテムとして重宝しそう。「ECOOKING」は以前購入したピーリングマスクの刺激が私には少し強かったのですが、こちらのリップスクラブは優しい処方で、唇を柔らかくして血色も改善してくれます。「L:A BRUKET」のウォッシュジェルは、レモングラスの心地よい香りが魅力です。
第1位 リスボン国際空港(ポルトガル)
<ポイント>
☆食べ物が美味しくてリーズナブル
☆ポルトガルのハイセンスなお土産とコスメが勢ぞろい
私が選んだ1位は、ポルトガルの良さが凝縮されたリスボン空港。ショッピング&フードエリアが程よくコンパクトにまとまっていて、木の素材感を上手に使った居心地の良いスペースになっています。リスボンの街でも味わった、素朴でフレンドリーなスタッフの対応も好印象です。
ポルトガルを代表するスイーツといえば、「パステル・デ・ナタ」と呼ばれるエッグタルト。空港のフードコートでは、過去4回コンテストで優勝している老舗洋菓子店「ALOMA」のものを焼きたてで食べられます。超高温のオーブンに入れて短時間で焼き上げたタルトは、家では絶対に真似できない風味と食感の仕上がり。お土産用には6個入りの箱があり、思わず5箱購入。食べ終わってからわかったのですが、冷凍保存もできるそうです。
サンドイッチ類も新鮮な野菜とチーズ、生ハムなどがたっぷりと入っていて美味しく、価格も他の空港に比べてかなり良心的でした。
インテリアの可愛さに引き寄せられてしまったのが、港町生まれの洋菓子店「PEIXINHO」。
魚や貝の形をした最中のような生地に、卵黄クリームがずっしり詰まった「オヴォシュ・モーレシュ」というスイーツを購入しました。どこか懐かしい、子供が大好きな優しい味。パステルカラーのパッケージも麗しいです。
ポルトガル名物の缶詰専門店「Mundo Fantástico da Sardinha Portuguesa」は、店内がメリーゴーランドのよう。
レモン風味のオイル漬けイワシを購入してみました。スペルト小麦とトマトに肉厚のイワシを乗せ、オリーブオイルをたっぷりかけてサラダ感覚でいただきました。スペルト小麦の代わりに冷やした玄米でも美味しいと思います。
コスメコーナーには、「BENAMOR」や「ACH.BRITO」「CLAUS PORTO」など、自然派ブランドが勢ぞろい。ポルトガルの老舗コスメはユニセックスなものが多いので、男性へのお土産にも喜ばれます。どのブランドも、昔からのノスタルジックなデザインが素晴らしいものばかりです。
ポルトガルらしい陶器やタイルなどの雑貨も充実していました。リスボンの街でのショッピングも楽しいのですが、空港にここまで揃っていることがわかれば、街では観光に徹してお土産探しは空港で、と割り切っても大丈夫だなと思いました。
空港で過ごす時間も、貴重な旅のひとときですよね。少しでも、皆さんの次の旅の参考になれば嬉しいです!
映像ディレクターなどを経験し、ヨーロッパなどを旅した後に、NYに留学。そこで出会ったイタリア人の旦那さんとの結婚を機にミラノに。現在は育児の傍ら、通訳や日本食ケータリングのお仕事もしています。人との距離感やテンション、センスなどミラノの全てが大好き! 記事では街やそこに住む人々の魅力も伝えていきたいです。様々な形で日本とイタリアの橋渡しができればと思っています!
この著者の記事一覧へ