2022.09.03
<大阪初>ヴィーガンスイーツ専門店のアートのようなご褒美ケーキ
Vegancafe Sister(ヴィーガンカフェ シスター)
大阪で初となるヴィーガンスイーツ専門店・Vegancafe Sister(ヴィーガンカフェ シスター)。
見た目の華やかさからSNSで注目を集めるケーキは、どれも100%植物由来の素材で作られたヴィーガン仕様。最寄り駅「堺筋本町駅」より徒歩約10分、大阪のビジネスに静かに佇むVegancafe Sisterを訪れました。
ヴィーガンのスイーツ?
ヴィーガンとは、一切の動物性食品を摂らない食生活のこと。
つまりVegancafe Sisterで提供されるヴィーガンスイーツは、卵・乳製品などの動物性食材は使わず、環境にも動物にも優しいギルトフリーなスイーツなのです。
通常スイーツやケーキにはたっぷりの卵やバターを使い、ふわふわした食感のものが主流ですが、ヴィーガンだと味や見た目にはどのような違いがあるか気になりますね。
Vegancafe Sisterとは
Naniwa Buildingの1階に位置するVegancafe Sisterは、スタイリッシュかつシンプルな外観。ゴールドのサインがさりげなくあるだけですが、お客さんが次から次へと吸い込まれるように訪れるので、お店だとすぐにわかります。
店内はコンクリートの打ちっぱなし仕上げの無骨さで、オシャレな間接照明が際立っています。白とグレーを基調としたことで植物の緑がより映える空間は、いたるところがフォトジェニック!
「皆が笑顔になるスーツ作り」の探求
2016年より学び始めたローフードをきっかけにヴィーガンフードに目覚めたオーナーの今井奈都紀(いまいなつき)さん。
サステナブルな未来のために、菜食の素晴らしさを伝えたいとレッスンを続けていましたが限界を感じ、興味のある人だけでなく、広く伝えるためにどうするかを突き詰めた答えが「ケーキ」でした。
「もっと多くの人に喜ばれるケーキを作りたい。だから甘いのが苦手な私でも美味しいと思えるケーキを作ろう!」と考えたのです。愛されヴィーガンスイーツを生み出す今井さん、実は甘いものが苦手だったとは驚きですね。
今までの学びを生かしたケーキ
カフェをオープンする前、3年ほど世界各地でヴィーガスイーツについて学んだ今井さん。
「例えばヨーロッパでヴィーガンは味と見た目の美しさを重視していたのが印象的。同じヴィーガンでも私が学んだ場所では動物愛護を理由としているため、動物性食品が不使用であれば良いというものでした」。さまざまな概念やケーキに触れるうち、作りたいケーキがより明確になったそうです。
Vegancafe Sisterでは生クリームの代わりに豆乳を、白砂糖の代わりにキビ砂糖、てん菜糖、アガベシロップなどの天然甘味料を使用。そのため動物性のものと比べるとあっさりとした口当たりで、優しい甘さに仕上がっています。
さらに水溶性食物繊維のイヌリンといったスーパーフードを採用するなど、体によくトレンドも取り入れたラインナップです。
また同店のケーキは見た目の美しさも特徴的! 今井さんは服飾デザイナーの経歴を持ち、またローフードの先生がフレンチ出身で盛り付けなどの影響を受けたとのこと。
ショーケースに並ぶ繊細でアートのようなケーキには、これまでの経験がすべて生かされているのですね。
誰もが食べられる工夫を
お客さんのなかには「オーガニック」「無添加」などを気にされる方も多いそう。
でもVegancafe Sisterでは「より多くの人に食べてもらうことが最優先」。できるだけ体に優しい原料を使いながらも、アレルギーやヴィーガン対応をしっかりとすることで「誰でも安心して美味しく食べられるケーキを提供すること」を目指しています。
アレルギー対応には日本で多いそばをはじめ、ナッツやグルテンフリーなどの選択肢があります。
「美味しくないと続かないですよね! 何度も食べたいと思ってもらえるようなケーキが目標です」。
おすすめスイーツ2種
Vegancafe Sisterのショーケースに並ぶのは、旬素材を使った季節のものと通年食べられる定番を合わせて、平均7~8種類。
取材時に登場していたヴィーガンスイーツのなかから、今回おすすめの2種類をご紹介します。
「マンゴーパフェ」
フレッシュなマンゴーの魅力が溢れるパフェは、この時期だけのお楽しみ。
カップの中身はたっぷりのパッションクリームムースとマンゴー果肉パッション風豆乳クリームに、濃厚なマンゴーソースがかかっています。
その時期のフルーツを主役にしているので、イチジクやいちごなども登場します。
「リンゴとカシューナッツのタルト」
大人気で発売後にはすぐ売り切れるという、可憐なお花畑のようなケーキ!
タルトのなかにはりんごとカシューのキャラメリゼマスカルポーネ風クリーム、爽やかなシトラスクリームが。甘さ控えめの2種類のクリームが絶妙なコンビネーションの一品です。
人気定番の「抹茶モンブラン」を試食!
Vegancafe Sisterの定番、大人気の「抹茶モンブラン」をいただきました。
てっぺんにチョコレートプレートと栗の甘露煮が鎮座した、深い緑と艶やかなブラウンの組み合わせが美しいモンブランです。
抹茶は宇治産を、クリームは豆乳を使用。抹茶マロンクリームとチョコレートクリームなど、異なるクリームがハーモニーとなり豊かな味わいに。土台のタルトはサクサク食感のグルテンフリー、タルトの内側には栗と甘納豆を焼きこんだ抹茶ダマンドが詰まっています。
こちらのモンブランは毎週食べに来る熱烈なファンがいるという、ペロリと食べられて満足感もある一品。長く楽しみたかったのですが、あっという間に完食してしまいました。
そして合わせたのはカフェラテ。Vegancafe Sisterで扱うのは、大阪堀江の自家焙煎コーヒースタンド「GRANKNOT coffee」の豆。同店ではラテのミルクもプラントベース(植物性)のみ。豆乳かオーツミルクから選べるので、オーツミルクをチョイス。カフェ先進国で人気の「MINOR FIGURES」を使用しているのも高ポイントです。
エスプレッソをオーツミルクで割ったカフェラテは、かすかに甘さを感じるまろやかな味わいでした。
華やかで美味しく、人にも環境にも優しいなんて、夢のようなケーキ。お土産として持参して、皆で食べると幸せ感が増しそうですね。
大阪に来られる際には、食べたいもののリストに入れておいてはいかがでしょうか。
旅するように暮らす自然派ライター/オーガニック料理ソムリエ。
4年に渡る世界一周後、オーストラリアに移住し約7年暮らす。コーヒー好きが高じてオーストラリアではバリスタ業の経験も。今は繊細でフルーティーな浅煎りコーヒーに夢中です。ライターとしては旅行誌の広告制作を経て、雑誌広告や編集ページを主に執筆。現在は自然に沿った生き方、ほどほど丁寧な暮らしを自ら実践しながら発信中。地球にも体にも優しい生き方のヒントをお届けしていきます。
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