2022.07.04
自然に還る素材の歯ブラシで、エコ&クリーンに!おすすめ4選
THE HUMBLE CO.(ザ ハンブル コー) BALIISM(バリイズム) Happy Quinoa(ハッピーキヌア) N h e s. (ナエス)
毎日の習慣である歯ブラシの時間も、素材を意識的に選ぶことでサステナブルなアクションに。
最近、よく目にするようになったバンブー歯ブラシもそのひとつです。マイクロプラスチックの観点からも、なるべく最終的に自然に還る素材のものを選びたいですね。とはいえ数多ある天然素材の歯ブラシ。迷う人も多いかもしれません。
そこで今回は気になる歯ブラシを4種類、実際に試してわかったおすすめのポイントと一緒に紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
プラスチックフリーを意識したもの選び
一般的な歯ブラシはほとんどがプラスチック製です。歯ブラシはリサイクルできないので、プラスチックごみの原因になってしまっています。
最近では適切に処理されないプラスチックが海に辿り着き、自然分解されず小さくなったまま半永久的に漂う、海洋プラスチックごみが問題視されています。海の生態系に及ぼす影響が懸念されているのです。
試してみた!天然素材の歯ブラシおすすめとは
天然素材の歯ブラシがいいとは知っていても、選択肢が多くてどれがいいのか迷ってしまいますよね。今回は評判の歯ブラシを厳選し、実際に使ってみました。
歯科医監修、THE HUMBLE CO.「バンブーハブラシ」
スウェーデンで生まれ育った歯科医、ノエル・アブデイエムによって設立されたTHE HUMBLE CO.(ザ ハンブル コー)の竹歯ブラシ。すべての商品は歯科医の監修のもと設計、製造されていて、世界中の店舗や歯科医院で販売されているため、機能性への信頼度は高めです。
握りやすい湾曲の持ち手に、波状のブラシ部分が特徴的です。デザイン性の高さは、さすが北欧生まれ! もちろん見た目だけでなく、竹材を使用した柄の部分は人間工学に基づいてデザインされているのが嬉しいですね。
植物由来の原料を使用したブラシも、特殊なカーブの形状でより磨きやすくなっています。スウェーデン生まれのサイズで、少し大きめかなと思っていたヘッド部分。ですが実際に磨いてみると波状のカットのためか、歯を包み込むような安定感のある磨き心地でした。
小回りの利くキッズサイズも販売されているので、家族で揃えるのもおすすめです。
バリ発!BALIISM「BAMBOO TOOTHBRUSH BTB-01」
BALIISM(バリイズム)は2015年、バリを愛する創業者が現地で設立したサステナブルブランド。バリの伝統的な生活には、自然を愛する姿勢やマインド、持続可能な暮らしのアイデアが詰まっています。バリの天然素材を研究し、長く使えるオリジナルのもの作りをしているそう。
BAMBOO TOOTHBRUSHは、プラスチック削減を目指せる天然素材の歯ブラシです。
柄の部分は円筒状のコロンとしたフォルムで握りやすく、焼き印のみのミニマムなデザインに。柄の部分の竹は成長が早く環境負荷が少ない孟宗竹、またブラシ部分には植物由来のひまし油から製造したバイオマスのナイロンを使用。体への影響が懸念される、BPAが不使用なので安心して使えます。
ブラシは「柔らかい毛質」という説明ですが、磨き比べた中ではしっかりとした弾力があり、硬すぎず柔らかすぎずといった印象です。毛先が細いため、ぐいぐいと歯の間に毛先が入り込んできて「磨けている!」と実感します。
心地いい刺激があるので、硬めが好みの人におすすめ。柄の部分は丸型と平型があります。
カラーが可愛い!Happy Quinoa「オリジナルヴィーガン 竹歯ブラシ」
Happy Quinoa(ハッピーキヌア)は「誰もが暮らしやすく、人・地球・動物に優しい社会を創る」をミッションに掲げ、ヴィーガンやプラントベースなどの地球環境に配慮したサステナブル商品を世界中から集め、取り扱うストア。
ストアのオリジナル商品「ヴィーガン竹歯ブラシ」は、4種類のカラーから選べます。うさぎのイラスト付きロゴと優しいカラーは、色違いで揃えて家族やパートナーと使いたくなる可愛さです。
環境への負担が少ない丈夫な竹を使用し、長く使えるために工夫されたデザイン。再生紙でできたボックス容器に入って届きます。
ギフトに贈りたい、N h e s.「t u r a l i s t(美らりすと)」
国産であること、100%天然素材であることにこだわった歯ブラシを作るN h e s. (ナエス)。
もともとはプラスチック加工会社の代表が、自然環境に配慮した歯ブラシを作りたくて始めたブランドなのも興味深いです。歯ブラシを知り尽くしたプロが手掛ける、天然素材の歯ブラシなのです。
天然素材の歯ブラシを作る会社としては珍しく自社工場を持ち、昔ながらの方法で手作りされる「t u r a l i s t(美らりすと)」。
こだわりは国産であること、そして100%の天然素材です。しかもできるだけ端材や副産物を使うなど、「資源を使い切る」もの作りが特徴的。また「t u r a l i s t」の天然毛は使っていても毛先が曲がることなく、摩耗も緩やかなので長持ちするそうです。
手に取ると歯ブラシの薄さ、軽さに驚きます。女性や子供の手にも馴染む、薄くて滑らかな握り心地の柄に、今回試したなかで最もコンパクトなヘッド。
ブラシ部分は副産物の馬の毛が使用されています。小さいだけでなくこだわりの斜めカットで、口の奥まで届きやすいのが嬉しいですね。毛の硬さは4種類から選べます。
作り手の想いが詰まった上質な歯ブラシは、贈り物にもピッタリです。
天然素材の歯ブラシを使い比べてみました。持ち手はすべて木材なので、毎回しっかり乾かすのが長持ちさせるポイント! 自然の優しい材質に触れ、歯ブラシの時間が楽しみになるものばかりでした。
旅するように暮らす自然派ライター/オーガニック料理ソムリエ。
4年に渡る世界一周後、オーストラリアに移住し約7年暮らす。コーヒー好きが高じてオーストラリアではバリスタ業の経験も。今は繊細でフルーティーな浅煎りコーヒーに夢中です。ライターとしては旅行誌の広告制作を経て、雑誌広告や編集ページを主に執筆。現在は自然に沿った生き方、ほどほど丁寧な暮らしを自ら実践しながら発信中。地球にも体にも優しい生き方のヒントをお届けしていきます。
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