2022.06.14
化粧品開発者・小西さやかが解説!クレンジングの選び方&おすすめ3選
FANCL(ファンケル) POLICY(ポリシー) BIODERMA(ビオデルマ)
その日の気分やTPOに合わせて、メイクアイテムやメイクの濃さを変えるのに、いつも同じクレンジングを使っていませんか? 美容液など、洗顔後に塗布するスキンケアアイテムにはお金をかける方が多い一方、落とすアイテムは何でもよいと思っている方が多いのが実情。
実は、その考え方は間違いです! 毎日同じクレンジングを使うことはお肌にとってよくないことも。クレンジングには、油と水をなじませ、汚れをしっかり落とせるように、油性成分や界面活性剤が含まれています。この配合比率で、メイク落ちと肌への負担の程度が変わるので、基本的には肌悩み別にクレンジングのタイプを選びますが、その日のメイクの濃さに合わせて適切なタイプを使い分けられるとベストです。
「3タイプ使い分け」がベスト
先程お伝えしたように、基本的には肌悩み別にクレンジングのタイプを選べると一番良いのですが、今回はメイクの濃さに合わせた「3タイプ使い分け」をご紹介します。
持っておくべきクレンジング① しっかりメイク用のオイル・バームタイプ
しっかりメイクの日はオイルタイプ、またはバームタイプを使用しましょう。特に、ウォータープルーフのマスカラやアイライナーは落ちにくいので、ポイントメイクリムーバーなどを使わない方で、1アイテムだけで落としたい場合は、洗浄力の高いオイルやバームタイプのクレンジングを選びましょう。
持っておくべきクレンジング② 普段メイク用のミルク、クリーム、水系ジェルタイプ
軽めのメイクなのに油性成分や界面活性剤が多いオイルやバームタイプのクレンジングを使うと、保湿に必要な皮脂膜まで洗い流してしまう可能性もあります。普段メイクの時は、洗浄力は高くないですが、基本のメイクは落とせるミルク、クリーム、水系ジェルのクレンジングを使用しましょう。
持っておくべきクレンジング③ 朝のふき取りや時短用のふき取りタイプ
朝の洗顔が面倒な時や、疲れすぎてもう洗う気力もない…という日は、サッと落とせるふき取りタイプのクレンジングがあると便利。摩擦は肌ダメージにつながりますので、コットンにたっぷりつけてやさしく拭き取ることが大切です。
それでは、それぞれのおすすめアイテムを紹介いたします。
しっかりメイクの日におすすめ(オイルタイプ)
ファンケル マイルドクレンジングオイル
オイルクレンジングといえば、「ファンケル マイルドクレンジング オイル」を思い浮かべる方も多いほどの定番アイテム。洗浄力の高いクレンジングオイルの中でも、特許取得の処方で、肌のうるおいを残しながら洗浄することができます。昨年リニューアルをして、角栓をふやかす成分が配合され、毛穴の汚れをしっかり除去することができるので、角栓や毛穴の目立ちが気になる方にもおすすめ。
肌質としてはクレンジングオイルなので、オイリー肌の人におすすめなのですが、こちらのクレンジングオイルは乾燥しにくいタイプなので、その他の肌質の人も使えるアイテムです。
また、従来品よりもオイルと水のなじみが良くなっているので、洗い流しもスムーズに。しっかりメイクもするする簡単に落とすことができます。
ファンケル マイルドクレンジング オイルe
120mL 1,870円(税込)
普段メイクの日におすすめ(水系ジェルタイプ)
ポリシー ゲルクレンジング
水系のジェルタイプなので、洗浄力は中~弱めで、肌負担が少ないタイプ。クレンジング剤をメイクになじませる時に摩擦にならないよう、肌にのせると厚みを感じるジェルになっています。
ウォータープルーフのマスカラやアイライナーは落ちにくい場合もあるので、ポイントメイクリムーバーなどを併用しましょう。マツエクをされている方も使用できます。
ポリシーこだわりの天然原料配合で、肌のうるおいを守りながら、スッキリ&クリアな肌に導きます。
ポリシー ゲルクレンジング
280g 9,350円/120g 4,950円(いずれも税込)
メイク落としが面倒な日におすすめ(ふきとりタイプ)
ビオデルマ サンシビオ エイチツーオー D
コットンに含ませてふき取るだけで、クレンジング+洗顔+保湿まで済ませることができる時短アイテム。毎日の使用は摩擦の懸念もありおすすめできませんが、疲れてメイクを落とさず寝てしまいそうな時などの緊急用として1本手元に置いておきたいアイテム。
できるだけ肌に負担がかからないよう、コットンにたっぷり含ませて、やさしく拭き取ることが大切です。
1本でクレンジングから保湿まで完了するので、敏感肌の方にもおすすめ。また、朝、洗顔料を使用して洗顔するのが面倒という方にもおすすめです。
ビオデルマ サンシビオ エイチツーオー D
250mL 2,530円(税込)
クレンジングはメイクの濃さに合わせて
クレンジングはメイクの濃さに合わせて、3タイプあるとメイク落ち、肌の保湿、両方を考慮できます! クレンジングアイテムに配合される油分が多いほどメイク落ちは良いですが、肌への負担も大きくなります。逆に水系の成分が多いほど、メイク落ちは劣りますが、肌への負担は少なくなります。その日のメイクに合わせて、クレンジングも選べると、美肌をキープできますよ。
日本化粧品検定協会代表理事、大学客員教授などを歴任。化粧品の専門家「コスメコンシェルジュ」として活躍中。著書は「美容成分キャラ図鑑(西東社)」など13冊、累計60万部を超える。時短美容家・3歳児の母として子育て奮闘中!
■Instagram:@cosmeconcierge
■Twitter:@sayakakonishi
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