酵素風呂の元祖。京都旅行で立ち寄りたい酵素浴サロン2選
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2022.04.22

酵素風呂の元祖。京都旅行で立ち寄りたい酵素浴サロン2選

世界有数の観光都市、京都。

点在する世界遺産、歴史情緒溢れる街並み、お寺や神社めぐり、桜や紅葉といった四季を感じる自然美、おばんざいやお抹茶体験といったグルメなど、何度訪れても飽きることのない魅力満載のデスティネーションです。

今回フォーカスしたいのは京都の美容事情。実はひそかに「酵素浴/酵素風呂」の発祥の地でもあり(※諸説あります)、メッカでもあります。調べてみると京都市内には至るところに酵素浴サロンがあるようで、ひょっとして京都には温泉がない代わりに酵素浴に入る習慣がある? 一家に一台酵素風呂があったりして?(という疑問が過ぎりましたが、京都在住者に確認したらそこまでではないそう)

お店の大半は地元客ですが、旅行客もまた観光の合間に手ぶらでサクッと汗を流せるのでおすすめ。

自然発酵させた酵素はまるで森林浴するような独特の香り(時には強烈な臭いも)で初めは少々驚かされましたが、いつしかその臭いさえも心地よくなり、病みつきに。身体に負担が少なく、副作用もないので、子供から高齢者まで安心して入浴できます。

酵素浴とは?

「酵素浴/酵素風呂」とは、ヒノキパウダー(ヒノキのおがくず)や米ぬかなどの有機物を発酵させ、その発酵熱で体を温める乾式温浴のこと。

電気やガスなどの人工熱源は使用せず、微生物の活動によって発生した自然発酵熱の温度は、高い時では約70度ほどで、実際におがくずや米ぬかのクッションを通じて体感する温度は約50度前後になります。全身をじっくり包んでいくので、自宅の浴槽でお湯に浸かる温浴法に比べて、心身への負担が少なく、芯から温まるのが特長です。

発汗作用により老廃物の排出を促進させ、新陳代謝が活発になるというデトックス効果をはじめ、血行促進による冷え性改善や肩こり・腰痛の緩和、花粉症などアレルギー軽減など、健康的な身体へ導くさまざまな効果・効能も。

こんな人におすすめ

発酵食品が健康や美容の観点で注目されているように、自然発酵の熱を利用した酵素浴もまた、肌やホルモン系のトラブル、ストレスや肉体疲労、腰痛や肩こり解消、冷え性改善など、あらゆる効果が期待できることから、いま再び脚光を浴びています。

<効果が期待できるとされているもの>
美肌(ニキビ・くすみ・しみ)、冷え性、便秘、不眠症、アトピー、アレルギー、花粉症、喘息、リウマチ、消化不良、生理痛・生理不順、不妊、更年期障害、ダイエット、ストレス解消、夜尿症、肩こり、腰痛、関節痛、神経痛、アンチエイジング、体臭・加齢臭、肝臓病、疲労回復、体質改善、免疫力向上、がん予防…など

予約の取りやすい京都の酵素浴2選

1.今日の酵素浴

京都駅から徒歩10分ほど、京都市民からは「お東さん」という愛称で親しまれている東本願寺の庭園前に佇む、独特な雰囲気を醸し出すビル。入口に近づくと、畑の肥料のような動物園のような何とも言えない強烈な臭いが立ち込めてきます。

今では日本全国に酵素浴を体験できる施設が多くありますが、この「京の酵素浴」が元祖とされ(※諸説あります)、他の施設とは一線を画しています。 

階段を上ったところにある受付にてカウンセリング。「初診か?どこが悪いのか?」といった調子で、今抱えている症状を尋ねられました。真剣に身体をリセットしたい人、難病を持つ人、医療自体に疑問を抱いている人など、美容目的の人から病を患う人まで、日本全国から足繁く訪れるそう。

男性と女性でフロアが異なり、銭湯を思わせるゆとりある脱衣所と洗い場が備わっています。サーバーがあるので水分補給もしっかりできます。棺桶のような酵素風呂が5台並び、入れ替わり立ち替わりで常連客がやって来ます。ビルの3-4階で開放的な窓があり、換気も十分に行われています。

紙ショーツとシャワーキャップのみ身につけて、入浴ならぬ“入酵”します。桶の中にこんもり盛られた酵素パウダーの山。そこへ一歩ずつ足を踏み入れ、仰向けに寝転がります。ドサッと全身が埋もれるくらい覆い被されます。火や電気の力を使わずして、酵素浴の中は60度以上に。

すると酵素に包まれてから3分も経たないうちに、全身の毛穴が開いて汗が噴き出してきました。同時に有効な酵素が体に染み込んでいくというのです。10分ほど経過したところで、温度を均等に保つために掻き混ぜてくれます。額にタオルをのせてクールダウン。15-20分の入酵を終えて、体に付着したパウダーをシャワーで洗い流します。その日の夜は驚くほどぐっすり眠れました。

酵素の中身は企業秘密ですが、ヒノキのおがくず、米ぬか、多くの薬草、鴨川上流の土などではないかとの憶測も。生きた酵素は寿命があるため、3-4日ごとに作って入れ替えをしています。

オーナーの栗林さんは26年間京都嵯峨の山で自給自足の暮らしをしていました。元々喘息持ちだったものの、山に入ると和らぐことに気づき、山の持つ神秘的な力に魅せられて酵素浴を考案しました。山暮らしでは葉を燃やして暖をとっていましたが、雨で火が消えるも葉の下の土から湯気が上がってきて、数日後にはずっと入っていられないほど熱くなったことが酵素浴のはじまり。葉の裏についていた微生物と有機物の融合で奇跡が起きたというのです。

50数年前に発見された酵素浴は長い時代を経て、今でも多くの人を支え、“みんなの健康風呂”として愛され続けているのです。

2. 酵素浴サロン R2(アールアール)

四条駅から徒歩1分。小学校の前の飲食店が入ったビルの3階。一見ネイルサロンやまつげサロンにありがちなミニマムなレセプションですが、扉の向こうにはパウダールーム、シャワーブース、そして奥には酵素風呂が2台。

シャワーキャップ、紙ショーツと紙ブラに着替え、酵素ドリンクとシリカ水を一杯ずつ飲んでいざ入酵!

桶タイプの酵素風呂にはおがくずと米ぬか2種類のブレンドがどっさり敷き詰められ、60~70℃の自然発酵熱により身体を深部から温める最新温浴療法です。

100%天然ひのきパウダーを使用しているため、森林浴効果があり、酵素が発酵する時にマイナスイオンやフィトンチッド(樹木が発散する芳香)などが発生すると言われています。リラックス効果の高いひのきは疲れを解消したい時におすすめ。

さらに、質にこだわった米ぬかは、新陳代謝アップや美肌に欠かせないビタミン、ミネラル、セラミドが豊富なため、シミやくすみが薄くなったり、美白効果が期待できます。

酵素パックを顔にのせているので何も見えない状態

酵素パック付きのメニューを選ぶと、10分ほど経過した時点で顔におがくずをかけられます。目も口も塞がれて視界が狭まりますが、鼻呼吸はできます。顔の毛穴が一気に広がって、さらに汗が噴き出すのが分かります。

酵素風呂は発汗性が高く、わずか15~20分の入酵で岩盤浴の3倍、なんと2時間程度のランニングに相当する量の汗が出ると言われています。この発汗作用により、血液中の老廃物を体外に排出させ、酵素を体内に浸透、吸収させることにより、新陳代謝が活性化するので、ひじ、ひざ、かかとまで全身の余計な角質が落ち、肌がつるつるになるというのです。

オーナーの高橋さんは京都出身で、以前は冷え性で悩んでいましたが、1日2回ほど酵素風呂に入るようになって、平均35.8度だった体温が今では36.6度まで上がったとか。老廃物が溜まりにくくなり、便秘が改善され、体の内側からキレイになったのを実感したそう。

酵素風呂というと、臭いがきつく、シャワーを浴びても取れないと言うデメリットがありますが、こちらのサロンではおがくずと米ぬかをブレンドしているため、臭いが少なく、初心者でも安心して利用できます。

着替えやタオル、パウダールームにはドライヤーやスキンケアも完備しているため、仕事帰りに、あるいは観光の合間に、手ぶらで気軽に通えるのが嬉しいポイント。1回20分3,500円から体験でき、フェイシャルや話題のハーブピーリングなどオプションメニューも豊富でエステ感覚で通う人も。

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