2022.03.24
個性を楽しめる大人へ。セレクトショップが作るヴィーガンコスメ
イタリア ila malù(イラ・マル)
万華鏡のようなセレクトショップへ
今回は、北イタリアのベルガモにあるセレクトショップ「ila malù(イラ・マル)」からレポートします。
ミラノの大学でインテリアデザインを学び、ウェディングビジネスを始めたイラリア、マルティーナ、ルチアの3人が、2018年にオープンしたセレクトショップです。
コンパクトな店内に足を踏み入れると、大人ガーリーでどこかスパイスがきいた、ユニークな世界観が広がっています。
温かみのあるインテリアにフレグランス、コスメ、服やアクセサリーなど、おもちゃ箱のように気まぐれなアイテムが散りばめられていても、どこか美術館のような統一感が。
セレクトの基準は、ハッピーになるもの、そして明るい色。たとえば黒い服は、あえて買い付けていないそうです。
大人のためのキュート&シュールなコスメライン
そんなila malùが展開するコスメライン「MEWE(メーウェー)」。オーナーのマルティーナさんが、詳しく紹介してくれました。
MEWEのコンセプトは、「QUIRK(奇)」そして「万華鏡」。個性、感情、変化など自身のすべてを受け入れ、楽しもうという女性たちへのメッセージが込められています。
媚びない美しさと、着ける人の個性を強調するような色展開。そしてもうひとつの一貫しているこだわりが使いやすさです。ママ業もこなす彼女たちが、時間のない中でどうしたら手早くキレイにメイクできるか、という視点で作られています。
ユニークコスメの実力は?
チュッパチャップスとダイヤモンドリングキャンディーを合わせたようなデザインは、実はファンデーション。色使い、塗ってから色が変わる仕掛けなど、子どもの頃のトキメキを呼び起こすポイントがこれでもかと詰まっています。
肌につけるとクリーム色に変化し、指で肌に馴染ませていくと、自然な輝きと滑らかさ、潤いがでます。シミやくすみをしっかりカバーするタイプのファンデーションではなく、自然体で透明感のある肌に仕上げてくれます。感触はしっとりとスキンケアのように心地よい、まさに魔法のステッキなのです。
こちらはリップとチーク用で、塗るとシアーなピンクに変わります。最初は薄づきですが、重ねるとどんどん色が出てきます。意外にリップにも塗りやすいフォルムなのですが、食後やオフィスでささっと使うには目立ちすぎるデザインかもしれません。 持ち手の部分がメタル製で重く、意外としっかり真面目に作られているところも、なんだかおかしいです。
「レジェリッシモ」は、マルチユースのグロス。まぶたや頰、デコルテ、まつ毛の先端に付けて、輝きをプラスします。3色展開で、こちらの色の名前はまさかの「セーラームーン」。イタリアでの日本のアニメの影響力は絶大です。
こんなに遊び心のあるアイテムでも、パッケージは植物性のプラスチックを採用しています。
肌にきちんとフィットし、輝きも長持ち。かなり華やかな印象になります。こちらも成分はヴィーガンですが、唇やまぶたに使うと少しピリッとするかもしれません。片面がコーム状になっているので、まつ毛にもつけやすいです。夏の夜のパーティなどで、デコルテや肩に使ってみたいなと思いました。もちろんまだ妄想レベルで、機会があればの話ですが・・・。
万華鏡さながらに様々な表情を持つ女性のように、掴みどころがなくて個性的なコスメたち。ショップのサイトでも購入できるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
映像ディレクターなどを経験し、ヨーロッパなどを旅した後に、NYに留学。そこで出会ったイタリア人の旦那さんとの結婚を機にミラノに。現在は育児の傍ら、通訳や日本食ケータリングのお仕事もしています。人との距離感やテンション、センスなどミラノの全てが大好き! 記事では街やそこに住む人々の魅力も伝えていきたいです。様々な形で日本とイタリアの橋渡しができればと思っています!
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