2022.03.21
ジャングルと温泉でリトリート。「ハイドロセラピープログラム」体験記
タイ ワリーラックホットスプリングスホテル
タイ・クラビ県の国立公園に隣接する「ワリーラックホットスプリングスパホテル」。
ここでは、5時間にも及ぶ「ハイドロセラピープログラム」を受けることができます。今回は、その体験記をご紹介します。
まず、ウォーミングアップ。そして自家製オーガニックスクラブ
「ハイドロセラピープログラム」とは、ジャングルのような森林のなかにある天然の温泉を使いながら行なうスペシャルなスパであり、科学的に証明された水治療法です。温泉を使ったプログラムはタイでも珍しく、温泉好きの日本人として、ぜひ体感してみたい、とトライしてきました。
この日プログラムに参加したのは私だけで、インストラクターとマンツーマンで行なわれました。
まずはウォーミングアップから。温泉の周りにある自然あふれる庭で、ヨガ要素の入った軽い運動をインストラクターの手本に沿って行ないます。大きな木々の木陰で体を動かすため、暑さを感じることはありませんでした。
次に温泉横のベッドでオーガニックスクラブを開始。ココナッツやタマリンド(タイのフルーツ)など、オーガニック素材だけでブレンドされたオリジナルのスクラブは、ヨーグルトの香りがして、シャワー後もさっぱりしっとりしていました。
温泉でハイドロセラピー+アクアタイヨガストレッチ+マッサージ
このプログラムのメインともいえる温泉を使ったメニューは、正直とてもハードでした。42℃の高温の温泉に3分、25℃の低温温泉に3分、交互に入浴するのを3回繰り返します。この日の気温は35℃だったので、低温温泉タイムが待ちどおしく、水も軽く1リットル飲んでしまったほど。
この後、温泉の淵に腰かけ、首や腕、上半身中心のタイヨガストレッチを行なった後、さらに、高温、低温入浴を3セット。かなりの体力が奪わていましたが、低温温泉タイム時に、サウナでいう恍惚タイム「ととのう」の感覚を体感。途中、低温温泉を多めにして、自分なりのリラックスタイムを増やしました。
存分に癒やしタイムを過ごした後は、温泉に足をつけながら首と肩のマッサージとタイハーブのホットプレス時間です。
通常、ホットプレスは蒸し器のようなもので温めながら体に押し当てるのですが、このメニューでは高温温泉に浸しながらのプレス。体の外側から天然のものだけが浸透している感覚に陥りました。
その後、冷えたココナッツジュースを低温温泉につかりながら飲むと、さらに幸福度がアップしました。
ウェルネスランチとタイマッサージ、タイアートワーク…
プログラムの中にランチが含まれています。その名もウェルネスランチ。サラダ、野菜炒め、春巻きはすべて野菜のみ、そこにタイ風焼き鳥のサテがプラスされます。
タイ料理にありがちな辛いものはなく、外国人にもやさしいマイルドな味付けが印象的。
川のほとりで食後のコーヒーを飲みながらくつろいだ後は、お待ちかねのタイマッサージ。これが感激してしまうほど素晴らしいマッサージでした。
タイマッサージは足や腰などが中心。時には悲鳴をあげてしまうほど痛いタイマッサージですが、温泉にしっかり浸かったおかげでしょうか、そこまで痛みを感じることもなく、これまで受けてきたタイマッサージの中でもベスト3に入る秀逸さでした。
最後のプログラムはアートワーク。伝統的な花飾りの製作です。すべての工程についてくれたインストラクターが器用に花飾りを作ってくれます。
これは、ウェルカムドリンクなどでも出されるパンダンリーフで、よい香りがする葉っぱです。タイではあちらこちらに生えており、玄関やトイレに飾っておくそうです。
アートワークがプログラムになぜ入っているの?と尋ねてみると、「癒やしタイムの一環」ということでした。
「ハイドロセラピープログラム」の感想
1年中 暑いタイでは、クーラーの中で過ごすことも多く、ついつい冷たい飲物を飲みがちになるため、体の冷えが気になります。その影響からか、身体にも不調が…。
今はプログラムを受けてから数日が経ちますが、気になっていた腰痛や脚の痛みがなくなり、快適な日々を過ごしています。素晴らしい自然と温泉とマッサージの賜物なのでしょう。
タイにいらっしゃった際には、自分自身へのごほうびとして、リトリートを受けてみてはいかがでしょうか。
奈良県出身。現在、タイ南部クラビ在住。大学卒業後、大阪、東京で広告販促物のコピーライターとして勤務したのち、フリーランスに。電機メーカー、自動車メーカー、百貨店、ホテル、保険会社、銀行系の仕事に従事。その後、ふとしたきっかけで、カニ専門レストランオーナー兼ホール担当として15年間携わる。そしてタイへ移住。都会ではなく、風光明媚で自然豊かで、何度も旅で訪れたタイ南部クラビに惹かれ、移住先に選びました。タイには日本に紹介されていない「キレイ」にまつわることがたくさんあるので、ご紹介していきたいと思っています。よろしくお願いします。
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