2022.01.27
本場フランスのアペロ文化を奥渋で再現!チーズとワインのサブスクリプション・Le Comptoir
Le Comptoir(ル・コントワール)
コロナ禍でもうしばらく海外旅行はおあずけになりそうですが、日本にいながらにしてフランスの食文化や習慣に触れられる場所、自宅にいながらにして本場のフレンチグルメを堪能できるサービスが登場しました。
フランスに伝わる「アペロ(l’Apéro)」をご存知でしょうか? 「アペリティフ(apéritif)」の略で、食前酒を意味します。食に重きを置いているフランス人にとって「ディナー前に一杯!」というアペロの習慣はごく自然な流れ。軽くお酒を嗜むことで、ディナーをさらに美味しく、楽しむという意味合いもあります。
そんなアペロ文化を日本にも浸透させたいという想いから、東京・奥渋エリアにオープンした、チーズとワインのショップ&カウンターバー・Le Comptoir(ル・コントワール)と、自宅でも楽しめるサブスクリプションサービスをご紹介します。
仕掛け人はチーズとワインを愛する日仏カップル
Le Comptoirのはじまりはパリのカフェテラスから。チーズとワインをこよなく愛し、週末にはその土地ならではのグルメを求めてトリップする、フランス人と日本人のパートナーが設立しました。
フランス・サヴォワ出身、アルプスの山の中で育ったスキー愛好家のAlexさんと、東京生まれでフランス文化に精通するMasumiさんの日仏パートナー。ディベロッパーやECのスタートアップなどを経験したのち、2021年夏にフランスから日本に移住してきました。2人の共通点はチーズとワイン。
Le Comptoirを一言で表すなら「創業者パートナーお2人の美味しいモノへのラブストーリー」だとか。
彼らが紡ぎ出すフランスと日本のラブストーリーは、美味しいものへの愛、ちょっと食べ過ぎちゃったけれど満足感いっぱいなひとときへの愛、臭いからこそ美味しいチーズへの愛、ビックリするような味わいのワインへの愛、本物の物語をもつ品々への愛…
たくさんの愛とちょっとしたサプライズが詰まったサブスクリプションボックスを通して、大切な人と過ごす幸せや、心地よい時間を育んでほしいという2人の思いから、Le Comptoirは誕生しました。
チーズ大国フランスの食文化を日本のカウンターで
当時のフランス大統領シャルルドゴールが言ったように、本場ヨーロッパで作られるチーズの数は無限大∞! 特に、フランスにおけるチーズは、ワインやパンに並んで毎日の食卓に欠かせない健康食材です。お気に入りのチーズに出会ったらシェアしたり、チーズ独特の風味のサプライズに笑い転げたり。チーズを囲む豊かな食文化が根付いていて、大切な家族、友人との幸せな時間を構成します。
日本でチーズを購入する際、数あるチーズの中から何を選んだら良いかわからないとか、毎回似たような味のチーズを選びがちでなかなか冒険できない、という人も少なくないのでは?
フランスでのチーズ体験は、日本とは少し異なります。現地の人々がフロマージェ(チーズショップ)に足を運べば、「今このチーズが食べ頃だな」とか「このチーズが店に並び始めたからそろそろ季節の変わり目かな」という会話が繰り広げられるそう。まるで野菜や果物のように、チーズにも旬があるのです。
たとえば「モン・ドール」というウォッシュタイプのチーズは、法律で生産時期、販売時期が限定されていることもあり、フランスでは冬の風物詩として親しまれています。500gものモン・ドールをフォンデュにして楽しんだり、毎年解禁されるのを待ち遠しく思っています。
又、フランスでは店頭にチーズのスペシャリストが常駐していることが多いので、「どういうチーズが好き?」「どういうシーンで食べることが多い?」といった具合にコンサルテーションやアドバイスを受けながら、新しい味覚やお気に入りを見つけていくのだとか。
日本でもこうしてカウンター越しにコミュニーケーションを取りながら、本物の体験というものを大切にしながらチーズを提供していきたいと思い、チーズのサブスクリプションサービスと同時に、実店舗としてアトリエをオープンしました。
チーズスペシャリストが提案する新しい味覚
Le Comptoirのカウンター(Comptoir)では2つの体験ができます。
①まるでフランスのフロマージェに迷い込んだように、一緒にお気に入りのチーズを見つけよう。
②チーズとナチュラルワインのマリアージュで新しい味覚を発見しよう。
チーズスペシャリストのSeikaさんは、日本でチーズショップに勤務後、どうしてもチーズの勉強をしたくて渡仏。熟成師のもとでチーズの熟成管理・販売などを徹底的に学び、帰国後Masumiさんと出会い、Le Comptoirで勤務することに。
テイスティング体験ではカウンターの向こうから、好みのチーズは? それに合わせるお酒は日本酒かワインか? 苦手な味覚は? など細かくヒアリングして、何種類かチーズを提案してくれます。
「日本人は特に、動物っぽいチーズに苦手意識を持っていることが多いですが、実は管理の状態によって味は変動するんです。きれいに熟成させているものは動物の臭みが全くなく、爽やかで美味しいんですよ」と話すSeikaさん。
現在、Le Comptoirのセラーでは、約50種類のチーズを輸入して管理をしています。味の劣化を防ぐため、70kg近くあるチーズをホールで入れてワイヤー1本で丁寧にカットしています。開けたての香りや食感を楽しみながら、フレッシュな状態を味わえるのはこの店ならではでしょう。
提案してもらったチーズはこの3点
①「クレミューダルジェンタル」
ソフトタイプ。生クリームを乳化しているためバターのような食感と、チーズケーキのような酸味で食べやすい。ジャムをつけてデザートとして食べても美味しいし、生ハムやスモークサーモンを巻いて食べてもおしゃれ。しっかりめの赤ワインに合う。
②「フルム・ダンベール」
ブルーチーズと言われる青カビタイプで、ハードな食感と、クリーミーでまろやかな味わい。カシスのリキュールを漬け込んだものは酔っ払いチーズとも言われるほど、ワインとの相性も抜群。
③「クロタン・ト・シャヴィニョル」
山羊を原料としたシェーブルタイプのチーズ。ヨーグルトのような爽やかな酸味だが、熟成すると濃厚なミルクのほっくりした甘みも。コロコロとした食感。ペトナットと呼ばれる、太陽をいっぱい浴びている果実味溢れる、食前酒に相応しい無添加スパークリングワインとのペアリングがオススメ。
Le Comptoirのシグネチャーはナチュラルワイン
近年世界的に人気急上昇中の自然派ワインがLe Comptoirのシグネチャーです。フランスが8割、その他スペイン、イタリア、ポルトガル産などのナチュラルワインを取り揃えています。
ナチュール(フランス語で「Vin Nature」)とかナチュラルワインとか呼び方は様々ですが、オーガニックワインとは異なり、サティフィケート(機関による認証)や決められたルールはなく、自由に生産できることから“ネオワイン”として今注目されています。
あえて定義するなら、大量輸出しやすくするための酸化防止剤などの化学肥料や農薬を使用せずに、自然の力を借りながら伝統的な方法で造られたワイン。大地の恵みに敬意を払いながら、ブドウ本来の力を使って発酵を促すなど、植物本来の姿を表現していると同時に、生産者のこだわりが見えるのがナチュラルワインの魅力でもあります。
「従来のワインはシャトーやドメーヌのように何世代にもわたって継承されて生産するファミリー経営が主流でしたが、ナチュラルワインは比較的自由で、「より自然と共生したい」「手仕事をしてみたい」という想いやパッションを持ってワインの世界に参入する人が多い印象です。ワインのエチケットを生産者自身がデザインしたり、ボトルやコルクも多種多様。よりクリアで安定的なワインもあれば、澱が溜まっていたり、酸味や渋みを強く感じられるワインもある。だからこそ、そういった個性が人間らしくて面白いし、幅広いセレクションの中で一期一会を大切にしたいという思いから、ナチュラルワインに特化しています」と語るAlexさん。
毎月届くチーズ/ワインのサブスクリプションボックス
本場フランスの生産者から毎月選りすぐりのフレンチグルメが届く、ワクワクがいっぱい詰まったサブスクリプションボックス。
現地の人々が実際に楽しんでいるフレッシュなチーズを、日々のライフスタイルに取り入れやすい価格で。毎月フランスから仕入れて配送するため数量限定。
チーズが手元に届くまでには、輸入、販売、発送と様々なステップを踏むため、中間パートナーの助けは心強いという一方で、その分コストや日程がかかってしまうのも事実。Le Comptoirでは日仏双方のチームワークでプロセスを最適化し、なるべく中間業者を減らすことで独自のサプライチェーンで生産者から消費者まで直接届けています。
サブスクリプション会員特典として、店頭にて全商品、全カウンターメニューが30%offで購入できます。オンライン/オフラインイベントとして、フランス語講座、フォンデュ食べ放題、チーズ解体ショー、生産者やスペシャリストを囲んでの勉強会など、面白い企画を多数予定しています。
初回送料無料(2回目以降税込770円)、いつでも解約可能、頻度は毎月or隔月から選べます。
ホームページでは、毎月届くチーズの背景やストーリー、美味しく食べるためのお酒とのマリアージュ、レシピなどを紹介しています。チーズのある毎日がより一層有意義なものになります。
フランスのアペロ文化を日本に!
チーズをもっとカジュアルに楽しんでほしい。食を通して大切な人と過ごす最愛時間を提供したい。生産者をもっと身近に感じたり応援しながら、フレンチグルメに触れてほしい。生産者と消費者を繋ぐ、“チーズ革命”を巻き起こしたい…!
創業者パートナー二人のチーズとワインへの深い愛が、このボックスとアトリエに詰まっています。
生産者の手によって大切に作られた本場フランスのチーズとナチュラルワイン片手に、アペロタイムを楽しんでみては?未だ見ぬ新たな味覚に、運命的に出会えるかも!?
営業時間: 12:30 – 20:30
定休日:日曜日, 月曜日(祝日の月曜日は営業)
Google Maps : https://goo.gl/maps/75fDtxxLRFQz8BPu9
17歳から読者モデルとして「Vivi」「JJ」「non-no」など多数女性誌に出演。6年にわたってMBSラジオパーソナリティを務める。大学卒業後、化粧品会社勤務を経て、フリーランスに転身し、ヨガインストラクターを務める傍ら、トラベルライターとして世界中を飛び回る。過去渡航した国は47カ国。特にタイに精通し、渡航回数は30回以上。ハワイ留学、LA在住経験有り。現在は拠点を湘南に移し、全国各地を巡りながら、東京と行き来してデュアルライフを送る。JSAワインエキスパート呼称資格取得。
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