2021.08.06
「kako-家香-」で奏でる、家紋のようなわが家だけの香り
kako-家香-
家で過ごす時間を、もっと快適にしたい。心地いいものにしたい。変化の多い今の時代においては、誰もが感じている願いかもしれません。
心地よさには、さまざまな形がありますが、「香り」というアプローチもそのひとつです。
目には見えないからこそ、香りというエレメントは五感に訴えかけ、記憶に深く刻まれます。
新旧の文化が行き交う街・蔵前に誕生した、香りの新提案
空間の香りを、もっと身近に、パーソナルな存在として昇華させたショップが新たに誕生しました。それが、スキンケアブランドOSAJIが提案するホームフレグランスの調香専門店「kako-家香(かこう)-」です。
家香とは、家の香り。リラックスしたり、気分をさっと切り替えたりする香りの力を、家紋のように、自分だけのものとして大切にできたらという思いで名付けられました。
ここでは香りのワークショップを通じて、自分だけのエッセンシャルオイルとルームフレグランススプレーが作れます。
シックなカラーリングの店内に、整然と薬瓶や試験管が並ぶ店内は、まるでラボ(研究室)さながら。凛とした空気が、ほどよく背筋を伸ばしてくれるようで、すがすがしい気持ちになります。
「トップ」「トップミドル」「ミドルベース」「ベース」の4種にカテゴライズした香りは、さらにそれぞれに3種類の香りに分かれており、合計12種類から4種を組み合わせます。
ムエットで香りを試しながら、まずは直感で選びました。
4種類のカテゴリーに分かれているのは、それぞれに香り方が異なるため。香水と同じように、時間による香りの移り変わりを楽しめるという仕組みです。
心を静かに整える、香りと向き合う時間
香りの知識がなくても、心配はいりません。「リラックスしたい時は◯◯の香り」「すっきりリフレッシュしたいなら△△」などというセオリーを耳にしたことがある人もいるかもしれませんが、スタッフの方いわく、
「ここでは、あえてそういった香りのイメージをお伝えしていません。まずは気持ちの赴くままに、好みの香りに出会っていただけたらと思います」
とのことだそう。まずは直感で、今の心の声に従いながら選んでみるのが良さそうです。
もちろん、選び方に迷った時には、「寝室でリラックスできるよう使いたい」「玄関ですっきりとした香りにしたい」など、使いたい場所やイメージを伝えることで、アドバイスもいただけるので安心です。
1滴ずつ落としては、そのつどワイングラスを回すように香りを確かめるのですが、ほんとうに1滴でずいぶん印象が変わることに驚きます。調合しながら、内なる声に耳をすませ、心に響く香りを重ねていく過程は、自分の心地よさを探る時間のようでもありました。
なにより、五感を研ぎ澄ませながら、ぐっと香りだけに集中する時間を過ごしていると、だんだんと心も整ってくるから不思議です。
ブレンドが完了したら、スタッフの方が調合してくれます。うかがったタイミングは、ちょうど本格的な夏の入り口。さわやかな香りの気分だったのか、「トップ」の柑橘系が多めのブレンドになりました。
完成までは、およそ30分。店内に並ぶコスメを見ていたらあっという間です。蔵前の街を散策するのもいいかもしれません(郵送も対応してもらえます)。
OSAJIのフルラインナップが揃う旗艦店
OSAJIは、スキンケアからボディケア、リップやネイルなどのカラーアイテム、ヘアケア、そしてフレグランスと幅広いラインナップが充実。独自の哲学のもと、敏感肌のことをとことん考え抜いたブランドでもあります。ここはその旗艦店として、全アイテムが並び、手にとってお試しも可能です。
完成したルームスプレーとエッセンシャルオイルには、シリアルナンバーが。まさにオンリーワンのオリジナルな香りです。
2回目以降は、このシリアルナンバーを伝えることで同じ香りをリピートできるのだそう。続けていきやすい、お手頃な価格というのもうれしいポイントでした。
家に帰ってマスクを外し、ルームフレグランススプレーをシュッとひと吹き。これだけで室内の空気が変わり、気分もほぐれるのがわかります。デスクワークのかたわらにスタンバイさせ、気分転換に使うのも良さそうです。
エッセンシャルオイルは、石に数滴落として、リビングでほんのり香らせてみることに。人の動きや風向きなど、ふとしたときにふわっと香るのがとても心地よいのです。
この香りが、わが家をつくるエレメントとなり、これからの暮らしに寄り添っていくのだと思うと、なんだかとても楽しみです。
編集者・ライター。ライフスタイルを中心に、雑誌やwebで取材やインタビュー、コラムなどを手がける。わかりやすい言葉で、わたしにしか書けない視点を伝えることがモットー。
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