2026.01.14
行きたいのは、ガイドブックの外側。メルボルン2泊3日のローカル旅
メルボルンは、ガイドブックにのっている観光地を巡るよりも、ローカル気分で「暮らすように旅をする」ほうが、ぐっと魅力が伝わる街。
カフェ、街歩き、少し郊外へ足を伸ばす時間、そして海やワイナリーなど、2泊3日あれば、メルボルンの空気をしっかり味わうことができます。
今回は、あちこち忙しく動き回らず、それでも“メルボルンらしさ”をしっかり満喫できる旅プランをご紹介します。
1日目|街とカフェ。メルボルンの日常にどっぷり浸かる
メルボルンでは、朝のコーヒーが一日のリズムをつくります。あえて観光客向けの有名店ではなく、ローカルが自然に集まるカフェで一杯を楽しむのはいかがですか? 静かな店内でコーヒーを飲んでいると、この街が「コーヒーの街」と呼ばれる理由がきっとわかるはず。おすすめは、リッチモンド駅を降りて10分ほど歩いたCremorneエリア。
ここは別名“メルボルンのシリコンバレー”と呼ばれ、スタートアップ企業やIT、大手企業が集まっています。
そこで働く人たちの休憩スポットとして、「Niccolo Coffee」「Here or There」「Baker Bleu」「Supaa」などセンスのいいカフェが続々登場しています。


午前中は、トラムに揺られながら街歩き。路地に入ると、個性的なショップやギャラリーがふいに現れるのもメルボルンらしさ。シティから少し離れたBrunswickやFitzroyといったエリアは、古着屋やセレクトショップが並び、サステナブルなファッションや自由な感性に触れられます。
必要以上に買わなくても、街を歩くだけで感度が刺激される場所として、ローカルの間でも人気です。オーストラリアの作家を展示している「Australian Galleries」は、見るだけでなく購入もできるので旅の思い出にぴったり。
また、メルボルンは社会貢献、慈善活動を目的としたセカンドハンドのOp Shopというお店があちこちあり、掘り出し物が見つかることも多く、宝探し感覚でゆっくり物色するのもおすすめです。

夜は、気取らないレストランで食事を。メルボルンは外食のレベルが高く、シンプルな料理ほど素材の良さが際立ちます。リッチモンドにあるカジュアルなイタリア料理店「Pastrami」、カールトンにある「DOC」、フィッツロイにある「Marion Wine Bar」は、肩ひじ張らずに楽しめるローカルに人気のレストランです。ホテルに戻る途中はメルボルンの美しい夜景を眺めながら、旅の始まりをゆっくり噛みしめたいところです。


2日目|郊外へ。港町で過ごす、余白のある時間
2日目は、少しだけ街を離れてGeelongへ。電車に乗って1時間ほどで着く郊外の港町は、メルボルンとはまた違う、穏やかな時間が流れる場所。メルボルンのように観光客であふれることもなく、海沿いを歩くだけで気持ちがいいです。

カフェやベーカリー、地元の人が集まる店をのぞきながら、あてもなく歩くのがおすすめ。ランチは、その街ならではの食文化を感じられる店で。午後は、醸造所を併設した「Little Creatures Brewery」のクラフトビールや通りにあるフィッシュ&チップスなどのローカルフードを楽しむのもいいでしょう。
余裕があれば、さらに先のTorquayへ。ここは海とともに生きる小さな街で、サーフカルチャーが暮らしの一部になっています。観光のために整えられた場所ではないからこそ、その土地の素顔が見えて、ローカル気分をたっぷり味わえるはず!
毎週土曜日に開催される「Torquay Farmers Market」で新鮮な野菜、果物、自家製チーズやジャムを試したり、9月から4月の第3日曜日限定で、アート&クラフト、フードが充実した「Torquay Cowrie Market」が開催されています。地元アーティストの作品、フード&ドリンク屋台、ライブミュージックもあり、見ているだけでも楽しいですよ。


3日目|ビーチとワイン。メルボルンの抜け感を味わう
最終日は、メルボルンの“抜け感”を楽しむ日。市内からアクセスしやすいビーチへ向かい、海沿いを散歩します。写真映えするスポットもあれば、地元の人が犬を連れて歩く、肩の力の抜けた風景も。どちらも、この街の日常です。シティからトラムで30分で行けるSt Kilda Beachは、遠くにシティの街並みが見える場所。海沿いにはカフェやレストラン、ルーフトップバーがあり、毎週日曜日にはマーケットが開催されます。さらに市内から電車で20分ほど行くとカラフルなベイジングボックスで有名なBrighton Beachがあります。色とりどりの木造の小屋が並び、写真スポットとして人気。


時間と体力に余裕があれば、近郊のワインエリアへ足を伸ばすのもおすすめ。自然に囲まれたワイナリーで過ごす時間は、旅の締めくくりにぴったりです。ヤラバレーまで行くのは少し遠いので、メルボルン近郊にある小さなブティックワイナリー「FIVE Vineyard」はいかがでしょう。
大規模で観光色の強いワイナリーとは違い、家族経営に近いアットホームな雰囲気が魅力です。テイスティングを楽しんだり、その場でワインを購入すればお土産にも。グラスを傾けながら振り返ると、2泊3日でも十分にメルボルンを感じられたことに気づくはず。

カフェだけじゃない、観光地だけでもない。
ローカルのリズムに身を委ねることで見えてくるのが、メルボルンの本当の魅力です。忙しい日常を少しだけ離れたい時、この街はきっと、ちょうどいい距離感で迎えてくれます。

大学卒業後、出版社勤務を経てフリーランスの美容ライター、エディターとして20年以上のキャリアをもつ。2023年4月より娘と一緒にオーストラリア・メルボルンへ移住。ナチュラル・オーガニックのビューティのキャッチアップ、ヘルシーなフード、最旬のカフェ事情をはじめ、サステナブルのセミナーや取材など新しい分野にも取り組む。■ウェブサイト: https://www.natsumemadoka.com/
■Instagram: @madoka_natsume
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