2020.07.29
ラオス料理で叶う、キレイの秘密
日本でもすっかり定着したパクチーのように、エスニック料理に欠かせない食材である香草とハーブ。今回教わったラオス料理には、なんと7種も使われています。日本ではまだなじみのないものもありますが、知れば知るほどその奥深さに魅了されるはず! 早速、そのキレイの秘密を紐解きます。
パクチー
その独特の香りにファンが多いパクチー。栄養素としては、抗酸化作用のあるβカロテン、血行を促進してくれるビタミンE、免疫を高めてくれるビタミンCが含まれています。また、腸を整える食物繊維、カリウムや鉄などのミネラルも。パクチーの香りには消化を助ける効果もあり、デトックスを促してくれる野菜のひとつ。
ホームデーン
(和名・アカワケギ)
小さな赤玉ねぎのような見た目が特徴で、和名ではアカワケギと呼ばれる、エシャロットの一種。疲労回復の効果があり、夏バテしやすい季節にぴったりです。
ガランガル
ラオスやタイでは「カー」と呼ばれる、ショウガ科の地下茎。強い香りとピリッとした辛味が特徴で、トムヤンクンなどのエスニック料理には欠かせません。繊維が硬いため、生で食べる場合は細かくカットしたり、薄くスライスするのがベター。中国などでは、胃腸などの生薬として昔から親しまれ、最近ではカフェインの代用としてエナジードリンクにガランガルエキスが使われることも。
カフィア・ライム・リーフ
爽やかな柑橘系の香りが広がる葉っぱは、和名では「こぶみかんの葉」。アンチエイジングにも効果的なビタミンC、新陳代謝を促してくれるビタミンA、体の血流を整えてくれるビタミンBなど、豊富なビタミンが嬉しいハーブです。
ドラゴンフルーツ
南国生まれのサボテン科のフルーツ。英語名は「ピタヤ」で、欧米ではスーパーフードとしても注目されています。その理由は、エネルギーの代謝に必要なビタミンB群、抗酸化作用があり美肌作りには欠かせないビタミンC、女性に不足しがちなマグネシウムや鉄が含まれているから。他にも、カリウムや食物繊維も。今回使ったピンクの果肉には、抗酸化作用のポリフェノールも含まれています。
マスクメロン
カリウムの含有量が多く、体内の余分な塩分を排出してくれる働きがあるので、実はむくみ予防に効果的なフルーツ。糖質や脂質の分解を助けてくれるパントテン酸も含み、ダイエットと相性がいいのも特徴。
ココナッツミルク
南国スイーツによく使われるココナッツ。今回使用したミルクは、成熟したココナッツの種子の固形胚乳が原料で、カリウム、マグネシウム、鉄などのミネラルが豊富に含まれます。
見た目から涼やかなラオス料理はいかがでしたか? 本場の味を再現するポイントは、料理に使う香草はフレッシュなものを選ぶこと。清涼感がアップするので、より美味しく味わうことができます。特にラープは肉や魚とも相性がいいので、一度作り方をマスターすればいろんなアレンジを楽しめます。本格的な暑さが到来しましたが、この夏はラオス料理で元気に乗り切りましょう。
マニ・ブター先生
ラオス生まれ、フランス育ち。結婚後は、スイスやアフリカ、韓国などでも暮らし、さまざまな文化に触れる。現在は、横浜市にある自宅で英語を使ったレッスンを開講。アットホームな雰囲気と、洗練された料理が人気。アーティストとしての一面も持ち、さまざまな土地で得たインスピレーションから生まれたアート作品が自宅に飾られ、過去には個展も開催。ラオスの伝統料理のほか、フランス料理のクラスもあり。
レシピ協力/ニキズキッチン
マニ先生Instagram/@atelierdessaveursbymani
>>過去の世界を旅するレシピはこちらよりご覧いただけます。
1カ国目 スペイン