2022.02.25
ぼかしマットな朱赤リップが主役の
イノセントなメイク
人気ヘアメイクさんから、いつも同じになりがちな大人女子メイクに新提案! 簡単なのに、仕上がりが見違える色や質感の合わせ方、テクニックを教わります。
教えてくれるのはこの人!
ヘアメイクアップアーティスト
中山友恵さん
トレンド感をしっかりマークしつつ、その人自身の骨格の美しさやパーツの魅力を最大限に引き出すテクニックやメイクセンスに定評あり。「もともと美人な感じに仕上げてくれる」「お洒落な可愛さを引き出してくれる」などの声が多く、モデル、女優、アーティストをはじめ各方面から指名がひっきりなし。
CHECK!
メイクのセンスを磨く鍵は
色や質感の足し引きバランス
発色の強いアイカラーやリップを取り入れたとしても、決して「メイクが濃い人」に陥らずピュア感が漂う。逆に、肌になじむヌーディなカラーでまとめたワントーンメイクでも、ぼんやりすることなく凛とした美しさに包まれる。どんなテイストのメイクも、色や質感の足し引きバランスが巧みで“雰囲気良く”仕上げてしまう中山さんのメイクに学ぶ、仕上がり洗練度を高める5か条をご紹介します。
いつものメイクが見違える!?
仕上がり洗練度を高める5か条
by Tomoe Nakayama
- 【その1】自分自身がどうありたいかを中心に据えて、
心地よいと感じるようなメイクをする。 - 【その2】肌のきれいな部分、好きな顔のパーツなど、
素の部分をどこかに残してやり過ぎない。 - 【その3】ワクワクするような色や質感を取り入れて、
少しずつでも自分らしさをアップデート。 - 【その4】さりげなく肌をトーンアップできるので、
スキンケアは丁寧に行うくらいが丁度良し。 - 【その5】まず着たい服を決めてから、髪型、メイクの順で
仕上げることで脱・マンネリメイク!
ぼかしマットな朱赤リップが主役の
イノセントなピュアメイク
CHECK!
リップ&チークは色みを引き算
何もしてないような美少女感を
視線を釘づけにする純度の高い赤リップに、光沢感のあるコーラルオレンジをふわっと広げた外国の子どものようなチーク。生命力がほとばしる2種類の血色感を、純粋無垢なガーリーテイストに着地させる秘訣は、シアーな煌めきだけで魅せるアイメイクと、素肌っぽさ全開の肌づくりにあり。ファンデーションはできるだけ使わず、下地で整えたら気になる肌色悩みだけをコンシーラーでカバー。肌のキレイな部分はそのまま見せてしまうクリアさで、美少女が放つ“素材美”を印象づけることができます。
USED ITEM
ドラマティックな血色感と
クリアな煌めきを対比させて
「チリココア」という色名通りの親しみやすくもホットな赤リップと、キャンドルライトのように頬を彩るブライトコーラルオレンジのチークは、冬のイベントにもふさわしい華やぎ色。アイメイクをあえてシャイニーな輝きのみにして、カラーレスに仕上げると表情に清らかさが宿りデイリーにも使いやすいメイクに。
HOW TO MAKE UP
EYE
AYVES SAINT LAURENT、
BMAYBELLINE NEW YORK、CIPSA
アイメイクはミニマム&クリーンに
目元は、Aのパレット右上のシアーでシャイニーな煌めきをアイホール全体に指先でぽんぽんと柔らかくのせてトーンアップ。素のまぶたがふわっと明るくなったかのような仕上げが、良い意味で幼さを演出。とはいえ目元がぼんやり見えてしまわないよう、Bのマスカラで目のフレームを強調してくっきり感をアップ。上まつ毛のみ、根元にボリュームが出るようブラシをぐいっと入れ込み、毛先はすっと引き抜いて先細りになるように塗り上げます。眉は薄くまばらな部分だけをCのパウダーで埋めてあっさり仕上げて。
CHEEK
DM·A·C
血色感はコーラルオレンジでヘルシーに
Dのブラッシュを大きめのブラシに取り、頬骨の高い部分を中心に、黒目の真下あたりからこめかみへ向かってやわらかな弧を描きながらストローク。少し色みを取り足し、頬の下にも血色感を広げるようにぼかしこんだら、こめかみの上からおでこにかけての髪の生え際ギリギリにもぼかします。陽射しのような光沢感のコーラルオレンジは、シェイディング感覚で広い範囲に入れても顔なじみ抜群。可愛らしくおでこの丸みが強調されて骨格美が際立ちます。
LIP
ELANCÔME
じわっと色づく朱赤で印象美を刻印
唇そのものが鮮やかに染めあげられたかのように、しっとりマットな色づきが美しいEの赤リップを、スティックのまま内側から輪郭に向かって塗り上げます。仕上げに指先で輪郭部分をそっと拭うと顔なじみがアップ。ローズに近い青みの赤や、濃く深みのある真紅ではなく、“黄みの朱赤”でマットな質感であることがポイント。頬にふわっと広がったコーラルオレンジの血色感と調和するこの赤みが、目元のあどけなさと喧嘩せず軽やかな美少女感を醸し出してくれます。
CHECK!
服の色彩や素材感をヒントに
メイクの世界観を設定してみる
大人のクリーンさと少女のような繊細さを感じさせるニットonレースジャケットの装い。水色&白という無垢な色彩に対して、ドラマティックなコントラストをつける狙いで中山さんはマットな赤リップを主役に抜擢。ファッションの良さを際立てつつ、メイクの力でピュアと成熟を併せ持った魅力あふれる“ファム・ファタール”な女性像を表しています。
>>過去のARTISTISM MAKEはこちらよりご覧いただけます。
ARISTISM MAKE Vol.01はこちら
ARISTISM MAKE Vol.02はこちら
ARISTISM MAKE Vol.03はこちら
ARISTISM MAKE Vol.04はこちら