2020.11.24
イタリアーナとキレイの関係 #5(2)
仕事や育児などで多忙な日々を送りながらも、自分らしさを失わないイタリア人女性。
彼女たちのライフスタイルを仕事・家族・美容など様々な角度から、ミラノよりレポートします。
ミラノきってのお転婆娘、
パリへ嫁ぐの巻。
第5回は、世界を飛び回り、 多方面で活躍するエレナをご紹介します。
技師として病院勤務の傍ら、 シェフ・モデルとしてもキャリアを築いてきたエレナ。
結婚を機にパリへ移住、人生の第二章をスタートした彼女の、
過去と現在、そして未来についても聞いてみたいと思います。
index 目次
Part2
‘彼女のお気に入り’ HER FAVOURITE THINGS
ワールドワイドな コスメコレクション
コスメに目がないエレナ。ラインナップは、イタリア・フランス・日本など、かなりインターナショナルです。
スキンケアは、韓国のナチュラルコスメ「INNISFREE」を愛用中。日本で購入したSK-Ⅱでも補いきれなかった乾燥肌の悩みを、こちらのクリームが解決してくれたそう。
眉毛はブラシでサッと形を整えるだけ。一方彫りが深くくすみやすい目元は、丁寧にコンシーラーでカバーしていきます。ファンデーションとチークで顔全体の顔色を整え、最後に手早くアイメイクをして完成。
髪の乾燥は、最近ヘアサロンで勧められた「DAVINES」のルクオイルスプレーが解決。保湿効果が高く、スタイリングもふんわりとした仕上がりに。
香水はエルメスの「Eau des Merveilles」を愛用中。大好きな香りで、最近リフィルしたそうです。
憧れのピエール・エルメから 捧げられたタルト♡
なんとあのピエール・エルメが、エレナのためにタルトを考案してくれたことがあります。エレナが大好きなピスタチオを使った一品は、二人の名前をかけ合わせて「HELENA」と命名。期間限定でパリの店頭にも並びました。羨ましすぎるエピソード、エレナにとってはもちろん一生の宝物です。
パリとミラノで カフェクルーズ!
パリでのカフェ巡りが大好きというエレナ。オススメの一つが、マレ地区の「LILY OF THE VALLEY」です。
ある日時間潰しにふらっと入り、 草花で埋め尽くされた天井や、8世紀のダミエ柄タイルのフロアなど、ユニークな癒し空間に一目惚れしたそうです。世界中から集められたお茶と美味しい手作りスイーツが楽しめ、フレンドリーなオーナー夫妻とも意気投合。
このようにパリでも友達が増え、フランス語も上達してくると、最初は馴染めなかった街がどんどん好きになっていったと言います。
【LILY OF THE VALLEY】
12 Rue Dupetit Thours, Paris, France
https://www.lilyofthevalleyparis.com
もちろんミラノにも、お気に入りのカフェはたくさんあります。
こちらは、ジェノヴァ発祥の老舗パティスリー「PANARELLO」。カノンチーノというスイーツが有名なお店です。筒状のシュー生地の中に、たっぷりのカスタードクリーム。カプチーノとの相性が抜群の一品。
【PANARELLO】
Via Belfiore 10, Milan, Italy
https://www.panarello.com
家族LOOOOVE!
三姉妹の次女として生まれ育ったエレナ。30代になりやや落ち着いたとはいえ、未だお転婆キャラが健在です。そんな彼女のことをいつもハラハラしながら優しく見守り続けているのが、エレナが愛して止まないミラノの家族です。
この日実家でエレナが着ていた、アルパカが繕われたニットに釘付けになっていると。
「ダサいって言いたいんでしょう?今朝会った甥っ子が、このモコモコを触るのが大好きで、そのあと着替えるのが面倒くさかっただけよ」と、なぜか得意げ。「ブリジット・ジョーンズの日記」で、ブリジットとマーク・ダーシーが同じようなニットを着ていたことを思い出しました。
シャネルのショルダー(写真3枚目)は、義理のお姉さんが「使わないから」と言ってプレゼントしてくれたもの。イタリアの家族からもフランスの家族からも、しっかり愛されています。
世界中を旅する 生粋のトラベラー
一箇所でじっとしていられない性格のエレナは、旅が大好き。去年の新婚旅行では、7ヶ月かけて世界を一周しました。
南米、アジア、アフリカの奥地にも足を伸ばした二人。貧困や環境問題にも直面し、考えさせられたと言います。特にインスパイアされたという中国には、約1ヶ月滞在しました。
日本では、北海道の美瑛の青い池(三枚目写真)にとても感動したそうです。
ロックダウン中に 見つけた新たな夢
ミラノでのキャリアをリセットし、パリで新生活をスタートしたエレナ。
取材当時は「正直、これから何を目標にしたらよいのかわからなくなってしまったの」と言って戸惑い、悩んでいました。
そんな矢先に、パリでも始まった新型コロナウィルスによるロックダウン。将来についてじっくり考える時間ができ、はっきりと自覚したのが、イタリアの食文化に対する愛情と誇りだったそうです。イタリアの食材を使ったお店をパリにオープンするという夢のフレームワークを作り、お家時間はパソコンに噛り付いてリサーチの日々。自粛期間が明けると、2ヶ月間イタリア中の生産者を巡り、自身の足と五感で最高の食材を見つけてきたそうです。
新たな目標に向かって走り出したエレナから、これからも目が離せそうにありません。
#emvineverstop
エレナ・ネバー・ストップ!