2019.09.12
漢方の本場、北京で美に磨きをかける(美食編)
中国旅行というと、上海がメジャーではあるけれど、私が今、おすすめしたいのが北京。
中国の首都でもある北京は上海ほど都会化しすぎていず、皇帝の住居だった紫禁城、故宮がそのまま残っていて、悠久の歴史を間近に感じることができます。また、少し足を延ばせば、万里の長城に行くことも。
数多くの歴史的建築物のほかに、世界三大料理である中華料理の名店が集中し、さらに漢方、中医学を元にした美容も堪能できる北京。
2泊3日でも足りないくらい遊ぶことができます。しかも、日本から飛行機で約3時間半という短距離。
今回、「キレイになる北京」をテーマに、今、行くべきスペシャルなスポットをパトロール。まずは、美食からご案内します!
絶品モンゴル料理で滋養強壮
まず最初に訪れたのは、モンゴル人の友人がイチオシのモンゴル料理レストラン「孟料」。
モンゴル料理は、じつは健康と美容の宝庫。
こちらのレストランでは、素材にこだわって作られた、本場のモンゴル料理を食べることができます。
まず、オーダーしたいのが、モンゴル式ミルクティー「スーテーツァイ」招碑奶茶( 188中国人民元2,833日本円) 。
日本や英国のミルクティーとは違って、黒茶に羊のミルクを注ぎ、岩塩で味をつけたもので、チーズやバター、穀物などを入れていただきます。
お茶というよりも、クリーミーなスープのようなイメージ。
昔から、モンゴルの遊牧民たちの栄養源で、良質なたんぱく質が豊富。
今でもモンゴルでは、日常で飲まれています。
これが、コクがあってとっても美味。身体がポカポカ温まって、寒いモンゴルで重宝されるのが納得です。
そして、ここの人気メニューである、蒸した羊。金手把肉(198中国人民元、2,984日本円)。ほろほろっとお箸で崩れるほど柔らかくなったラムを8種類の好きなタレにつけて食べます。
これが、臭みがまったくないので羊肉が苦手な人でも食べやすい。
ラム肉は、低脂肪、低カロリー、高たんぱくの美容食材。
滋養強壮にも効果があり、これを食べるだけで元気になる気がします。
その他、羊肉の小籠包、羊串、野菜サラダなどオーダーしましたが、
どれもとっても美味しかったです。
北京ダックと豚足でコラーゲンづくし!
北京の名物料理といえば、北京ダック。
ダック=鴨は、ビタミンA、B2、コラーゲン、カリウム、鉄などが豊富に含まれ、
中国でも昔から美容と健康に良い食材として食されてきました。
また、鴨に含まれる不飽和脂肪酸は脂質の代謝をアップする作用があるので、ダイエットに最適。
さらに、良質の油がホルモンバランスを整えてくれ、美肌効果も絶大。
北京ダックの名店は、数あれど、地元の美食家たちが通う名店がこちら。「徳永」です。
厳選された良質の鴨を、独自の方法で調理。
店内も清潔感に溢れ、サイドメニューの美味しさも人気の秘密です。
北京ダック(徳永 枣 香烤 鸭)(238中国人民元、3,584日本)
外側の皮はパリパリでジューシー、身はしっとり柔らか。
しかも、脂っこくなくペロリと食べられてしまう!
甘辛いタレと、ダックを包む生地の薄さもちょうどよく、
今まで何度も北京ダックを食べてきましたが、今のところ私はここがNo1。
しかも、驚いたのが北京ダックのお寿司( 鹅 肝醤寿司)(10中国人民元(一個)、151日本円)!
ダックの油分とシャリの酸味がマッチして、大トロのお寿司を食べているような感覚。
これは、ぜひ一度試してみてもらいたいです。
そして、さらなる美肌を求めオーダーしたのがコラーゲンの王様、豚足。
香辣美容蹄(98中国人民元(8個)1,476日本円)、豚足をピリ甘辛ダレで煮込んだもので、柔らか、ぷるぷる!
食べると唇にコラーゲンの膜が貼るほどの濃厚さ。
じつは、私は豚足が苦手だったのですが、これを食べて好きになりました(笑)。
毎日でも食べたいくらい!
さらに、追いコラーゲン!
冬瓜鴨架湯(48中国人民元、722日本円)。
こちらは、北京ダックの出汁を冬瓜とともに煮込んだもの。
鴨のエキスが凝縮されていて、コクがすごい!
冬瓜は、言わずと知れた漢方食材でもあり、ビタミンCや食物繊維がたっぷり。
また、体内の余分な水分を排出するのでむくみ解消にも効果的。
このトリプルコラーゲンを食べた翌日は、明らかに肌がしっとり、ぷるぷるになっているのを感じました!
痺れる辛さの四川料理で代謝アップ
辛い物好きにはたまらないのが、四川料理。
花椒を使った、舌が痺れるような辛さは一度食べるとヤミツキに。
せっかく中国に来たからには本場の辛さを味わいたい!ということで、ペキニーズが大推薦する四川料理レストランを訪れました。
クラシカルでディープなチャイナ感があふれる店内。
ソファ席でゆったりとお食事ができます。
こちらでは、四川の中でも最も花椒が強いと言われる
重慶料理をいただくことができます。
唐辛子に含まれるカプサイシンは、代謝を上げる作用があり、ダイエットに最適。
また花椒は鎮静作用があり、香りをかぐだけでリラックス効果があるそう。
まず、頼みたいのがこちらの水煮鯰魚(99中国人民元、1,490日本円)。
たっぷりの唐辛子、花椒、スパイス入りのオイルで白身魚を煮たもの。
これ、最初見たときはびっくりするのだけれど、
見た目ほど辛くないので、辛い物が苦手な人でも食べやすい。
また、オイルで煮ているにもかかわらず、後味はさっぱり。
クセになる美味しさです。
それから、ビールのお供に最高なのが、鳥の唐揚げに唐辛子と花椒たっぷりの重慶辣子鸡(95中国人民元、1,430日本円)ほか、野菜炒めやカボチャのスープなど、野菜メニューも豊富。
この痺れる辛さ。花椒好きにはたまらないはず!
日本に帰ってきてもまだ思い出すほど、どの料理も絶品でした。
代謝が上がってカラダの中からポカポカするので、これから寒くなる北京の冬にもピッタリです!
美容・恋愛ライター、美食レシピ研究家。女性誌を中心にライターとして約20年活動。恋愛、美容、食、健康、結婚、出産など女性のライフスタイルに寄り添ったコラム執筆ほかセミナーを随時開催しています。料理家としても活動しておりアンチエイジングを目的とした料理を中心にレシピつきレストラン「Mitsue’s Kitchen」をオープン。
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