2020.07.09
スペイン料理で叶う、キレイの秘密
スペイン料理に欠かせない食材には、美と健康にいいものがたくさん使われています。今回教わった3品に使われているキレイ食材をご紹介します。
エクストラバージン
オリーブオイル
オリーブの果実を丸ごと絞ったオイルには、血液中の悪玉コレステロールを下げる「オレイン酸」、抗酸化作用のある「ポリフェノール」、アンチエイジング効果も期待できる「ビタミンE」や「βカロテン」が含まれます。また、シミを防ぐ成分であるグルタチオンの働きを高める、「オレウロペイン」と「ヒドロキシチロソール」も含まれた、まさに美と健康にいいオイルです。
ニンニク
フレッシュなニンニクには「アリイン」という成分が含まれ、加熱することで「スコルジニン」という成分に変化。このスコルジニンには血行促進の働きがあり、冷えに悩む方におすすめです。血行が良くなることで肌の新陳代謝も高まり、美肌へと導いてくれます。
イワシ
日本でも馴染み深いイワシは、近年その美容効果にも注目が集まる食材。イワシの脂質には、天然のサプリと名高い「EPA(エイコサペンタエン酸)」が含まれ、これは人間が体内で作れない必須脂肪酸であるオメガ3の一種。このEPAは、血液をサラサラにしたり、中性脂肪を低下させる働きがあることで知られています。
トマト
ブラバスソースのベースとなるトマトには、ビタミンEの100倍とも言われる抗酸化作用のある「リコピン」が。リコピンは脂溶性なので、オイルと一緒に摂取することでより吸収しやすくなります。
パプリカパウダー
ピリ辛のいいアクセントを与えてくれるパプリカパウダーには、赤い色味成分である「カプサンチン」が含まれ、抗酸化作用と脂肪燃焼効果が期待できます。「ビタミンC」や「ビタミンE」、「カロテン」も豊富。
アーモンド
パイの中に入れたアーモンドは、特に「ビタミンE」が豊富に含まれ、これからの季節にうれしい肌の紫外線ダメージを防いでくれる作用が。また抗酸化作用も高く、アンチエイジング効果にも期待できます。他には、脂肪や糖の吸収を抑えてくれる「オレイン酸」や、約0.1gの食物繊維が一粒の中に含まれ、キレイを目指す人が摂りたいスーパーフードです。
美味しいだけでなく、内側からキレイも育んでくれるスペイン料理。ニンニクの火の通し方、野菜の切り方などのポイントをしっかり押さえれば、本場の味に一歩近づくことができます。今回ご紹介したメイン2品は、現地のバルで愛されるタパス料理なのでお酒との相性もばっちり! 食後は、甘さ控えめのおやつでほっこり癒やされるはず。お家でスペイン気分をたっぷり味わってくださいね。
ホセ・アントニオ先生
スペインの北西部、ガリシア出身。父や兄弟もシェフという、料理一家の中で育つ。ガリシアのレストランで働いた後、2008年に来日。イタリア料理店やスペイン料理店のシェフとして腕を振るい、現在は千葉県の自宅でスペイン料理教室を開講。基本のスペイン料理のコースのほか、地方によって表情の異なる郷土料理を教えている。プライベートでは2児の父で、陽気な性格も人気。
レシピ協力/ニキズキッチン
撮影協力/UTUWA